2022年8月8日(月)
乗鞍岳 剣ヶ峰への登山道から畳平、背後に穂高連峰を望む
夏休みはここに行こうと計画していた場所がいくつかあった。 8月に入り各地大雨が降ったり、被害まで出たりで、いくつかは断念すべきだろうと考えた。 現地の方にはお見舞い申し上げるとともに、これ以上の被害が出ないことを祈るばかりだ。
この週はこちらも行きたかった所のひとつ。 乗鞍岳に行ってきた。 天気予報を見ると少し晴れマークがついていたので決めたのだが、前日辺りから結局曇りマークだけになってしまった。 それでも以前から気になっていた畳平までのシャトルバスを確かめる、天気が悪くてもお花が見られれば良し、という気持ち。
畳平へのシャトルバス、大きなバスターミナルは岐阜県高山市(ほおのき平)と長野県松本市(乗鞍高原観光センター)。 東京から向かえばどちらも松本からアクセスできるが乗鞍観光センターのほうが少し近い。 が、駐車場が200台。 バス便は1時間に1本。 ほおのき平だと駐車場は 1,500台、バス便は30分に1本。 どうしようか迷ったが、松本に前泊し、なるべく朝早く出発。 乗鞍観光センターに向かうことにした。 万が一車が停められなかったらほおのき平に向かうのもありかと。
そのような予定で乗鞍観光センターに到着したのが 5:30過ぎ。 この日の始発バスは 7:00。(ご来光バスをのぞき) 駐車場は3割ほど入庫。 「車中泊禁止」の掲示もある。 土、日曜日の乗鞍岳は大分混雑したと読んだので用心したが、いつものように心配しすぎだったか。 ちなみにバスは高山も松本も「晴れ」と「曇り」でダイヤが変わる。 前日の昼12:00に決定されるのでチェックが必要。
車は楽々駐車できホッとした。 曇り予報だった空はとても良い天気。 奥には既に美しい山景色が見えている。 が、あと数時間で真っ白になることもあるだろう。 バスを待っている間に曇ってしまったりして。。。などと思っていると、タクシーの運転手さんが「始発は7時ですよ。」と声を掛けてきた。 4人集まれば一人 2,000円で畳平に行ってくれるという。 既に2人は乗る予定、と言っているうちに私を含め4人になったので乗せてもらうことにした。 6時少し前に出発。 ちなみにバスで往復券を買えば 2,800円。 7時のバスにどのくらいの人が並んだかは調査できずだが、1時間早く行動できるのは価値ありだと確信した。(なので実はタイトルに偽りあり)
タクシー運転手さんは道中色々な説明もしてくれ、運転もなめらかで乗り心地が良かった。 バスももちろんありがたいのだが、車高の高いバスがバウンドするように縦揺れするのがちょっと苦手なので、朝から快適に到着できたのは良かった。 畳平へは標高 2,702mへのドライブなので、車窓から見えるものがまるで違う。 木々も広葉樹からシラビソ(オオシラビソ?)、ハイマツの森に、そしてチングルマやヨツバシオガマなどが車から見える所にはえている。 もう驚くばかり。
畳平に到着。 準備をして7時前に活動開始。
お花畑を偵察しながら、まずはなるべく早く剣ヶ峰に行った方が良いだろう。
青空のうちに、人で渋滞しないうちに。
お花畑通過中はなるべく写真を撮らないように、とは思うもののやっぱり撮ってしまう。
実はもうお花は無いのではと思っていたが、まだまだたくさん咲いていて感激!!
カラマツソウ、ウサギギク、ミヤマアキノキリンソウ、ウマノアシガタ、イワギキョウ
ウメバチソウ、ヨツバシオガマ、シラネニンジン?、ハクサンボウフウ?、シシウド?、などなど。
お花畑から乗鞍バスターミナルを振り返る
チングルマはもう実になっている。
シュンシュンと伸びているのはハクサンイチゲの実?
不消ヶ池(きえずいけ)の向こうにコロナ観測所をのせた摩利支天岳。
歩いている登山道や車道?の脇の斜面、ザレているところにはコマクサがいっぱい。
既に終盤で残念だが、あちこちどこに行ってもたくさん群生しているので、また良い時期に来てみたい。
右のような道を歩いてゆく所も。
奥に剣ヶ峰が見えてきた!
眼下には素晴らしい雲海。 タクシーに乗ったころよりどんどん雲が増えている。
中央右辺りが南アルプス。 一番左に鋭角に見えるのが甲斐駒ヶ岳。
剣ヶ峰(3,025.7m)~蚕玉(こだま)岳(2979m)~朝日岳(2975m)、と麓に肩の小屋
ウサギギク
車道のような道の脇にもたくさんのお花。
肩の小屋の裏に回ると剣ヶ峰への登山口。
この辺りもお花がきれい。
イワギキョウが圧倒的に咲いている。
というか、草の中に生えているけどイワギキョウ?
ミヤマアキノキリンソウもたくさん。
眼下に肩の小屋。 摩利支天岳の向こうに槍ヶ岳と穂高連峰。
タクシーに乗っている時には雲がかかっていなかったのだけど。
権現池 左の高い峰は屏風岳(2,968m)
更に登ると大黒岳の奥に槍ヶ岳、穂高連峰
剣ヶ峰山頂の祠が見えた。
イワギキョウ
歩きにくい岩場を経て剣ヶ峰(3,025.7m)とうちゃ~く!(8:26)
この山頂標柱の前で写真を撮る列ができていたが、
パタッと数秒人がいなくなった瞬間に撮った貴重なショット。w
順番に撮ってもらった。
ニット帽にジャケットを着ているので寒そうだが、
ニット帽は場所に寄り風が強かったので夏用のコットン製を被った。
ジャケットは風が吹くと涼しすぎることもあったので。
結局袖まくりをしたりして一日中着ていた。 気温は12~13度くらいだったようだ。
剣ヶ峰山頂付近から正面に大日岳(奥ノ院)、右に屏風岳。
大日岳の左奥に見えるのは御嶽山だ。
東南方向に南アルプス。 中央に見えているのが甲斐駒ヶ岳だ。
「富士山はどこ?」と思った。 このくらい雲があっても甲斐駒が見えるのでどこかに見えるのでは、と思ったが。
調べると甲斐駒右の方に仙丈ケ岳、白峰三山が見えるはずなのだが、
この日はこの雲でまばらにしか見えない。(たぶん白峰三山は見えていない)
更に富士山はこちらからだともっと奥になるので、いくら高いとはいえ北岳の左に少し見えるほど、らしい。
なので、この状態では富士山は見えない、ということのよう。
天気が良くてもなかなか見えない様子。 遠くに来たのだなぁ。
剣ヶ峰山頂の祠。
手前に小さな祠、向こう側に大きな祠があり、神職の方もいらしてお守りなども買える。
向こう側に先ほどの山頂標柱があり混雑しているのでこちら側に来たが、
近くの人が向こう側が岐阜県の祠、こちらの小さいのが長野県の祠だ、と話していたので、
慌ててこちら側の祠にも手を合わせた。
あまり大きなスペースではないが頂上小屋付近よりこちらの方が空いていたので、
岩に腰かけ景色を眺めながらおやつ休憩。 おやつを食べたらヤマスタを忘れてしまった。(ToT)
まぁ、きっとまた行くからその時だな。
剣ヶ峰山頂付近から畳平方向。
直下に頂上小屋、奥に畳平、穂高連峰は雲で見えなくなってしまった。
この後剣が峰を下山し、奥に斜めに見える道路を進み、富士見岳、右奥に見える大黒岳に向かってみる。
ここまでお天気が良くて良かった。
もうしばらく陽射しがあると良いけど、せめてお花が撮れるように雨が降らないと良いな。
つづく
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