out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

黄葉と白峰と

2019-11-01 13:55:28 | 山登り in 山梨県
2019年10月28日(月)
薬師岳に向かうトレイルより、黄葉越し、冠雪の白峰三山
 
  前日(10/27) 調子よく鳳凰小屋まで登ってきたのだが、夕食を終えおしゃべりや星空を見たりした後の就寝後、具合が悪くなる。 またか、と言う感じ。 日頃から早起きをしていなかったり、体力がない、などが原因だろうと思うのだ。 日々の良い生活習慣を今年もできていないことを感じる。
 
 今回は、台風後の地蔵岳直下砂斜面の登りがかなり大変だということで、観音岳方面への斜面を登ることにする。 日の出が遅くなっているので 4:30に小屋を出発すれば、1時間半で稜線に上がり6時ごろご来光が見られるだろうと思っていたのだが、私の不調もあり出だしからかなり遅くなってしまった。 
 
 稜線に上がったころにはすっかり陽が昇っていた。(6:30すぎ)
しかし、鳳凰小屋のブログで見た通り、白峰三山の冠雪はそのままに残っていた。 良かった~!
紅葉、黄葉には遅いかもしれないが、これが見られれば、と言う気持ちでがんばって登ってきたのだ。
 
 稜線では幸いにも風はなかった。 が、それでもとても寒い。
フリース、ネックウォーマーとレインウェアのジャケットを着て観音岳に向かう。
途中斜面からカラマツ黄葉で彩られる地蔵岳と、奥に八ヶ岳。
 
 右手に白峰三山から荒川三山の山並みなどを望みながら進む。
 
 振り返ると赤抜沢の頭背後から甲斐駒ヶ岳が姿を現してくる。
そしてそのさらに背後には乗鞍岳から北アルプスまでの山並みも良く見えている。
 
蓼科山と麓の街。 奥には頸城山塊だろうか。 
 
 観音岳に近づくにつれ、カラマツ黄葉が更に鮮やかになってくる。
 
 photo by トレッキングさん
観音岳に向かい歩いていると体調がすっかり良くなってきた。
素晴らしい天気の中何度も同じ風景を撮ってしまう。
 
奥のピークが鳳凰三山最高峰の観音岳山頂。
この稜線に来て富士山の姿を確認! 良かった~!!  
 
 振り返ると仙丈ケ岳、アサヨ峰、甲斐駒ヶ岳、手前に地蔵岳。
 
 甲斐駒ヶ岳右側に穂高連峰、槍ヶ岳から北アルプスの山々。
 
 そして観音岳山頂(2,841m / 7:50)に到着。
この日は地蔵岳からではないので少し短めには感じたが、それでも観音岳までの登り、朝は大変だ。
 
記念撮影~!
まともに朝ご飯を食べていなかったので、ここでお湯を沸かしパンとコーヒー。 
この時間ひなたはポカポカするほど。
 
 ゆっくり休んで薬師岳に向かう。 そこからピストンで戻ってくる。
 
 振り返って、歩いてきた砂地と八ヶ岳。 赤岳右側雲の辺りには浅間山。
 
 前回ホウオウシャジンを見に来た時は観音岳でストップだったが、
こうして薬師岳までの稜線を歩くと本当に眺めの良い気持ち良いトレイルだと感じる。
 
カラマツかカンバかわからないが、黄色のカーペットのようで見事だ。
 
 富士山を正面に見て薬師岳へ。
右の巻き道は行ったことがない。 たぶん行けるのだろうなぁ。
 
 薬師岳山頂(2,765m)到着!
雲が出てきたが、それもまたいい! ビーチのイルカくんとトド君にご挨拶。
 
 photo by トレッキングさん
イルカくんと一緒に撮っていただく。
 
ひと廻り写真を撮って軽く休憩をし、9:00ごろピストンで戻る。
復路は地蔵岳経由で小屋にもどり下山となるので、時間的にはギリギリだ。
 
復路は往きより撮影枚数も少なく進んでゆくが、一番高い観音岳を越えるのは楽ではない。
さらに、その後赤抜沢の頭への登りは最後の難所だ。
トレッキングさんも「行きましょう!」とのことなので、地蔵岳に向かう。
 
 岩はたくさんあるので時折腰掛て休み、景色の良い所でまた休み。
 
両手を使って登るような岩場もあるので、体力消耗。 
 
後方、観音岳も高いが、ここも高い! 
 
photo by トレッキングさん
 ようやく赤抜沢の頭到着。
とても景色の良い所だが、雲も出てきたし早めに下山。
 
 この日もオベリスクの岩の方には行かなかったが、それはまたいつか。
 
 うわさに聞いていた砂斜面を下る。 ここを下るのは初めてだが、
このような溝、これより大きく深い溝もあちこちにあり、ここは本当に下りで良かった。
 
砂地から樹林帯に入る部分にはピンクテープやロープが張ってあるので迷うことはなかった。
 
順調に小屋に戻り、 お昼ご飯を食べ、荷造りをした。
オーナー細田さんと写真を撮っていただいた。 お世話になりありがとうございました。
小屋も11月3日で本営業は終了だ。
 
 小屋を離れこんなに登ったか、と思うほどの道のりを下山する。
 
 台風後、あちこちで大きな被害があった中、気持ち的にも色々あったのだが、こうして山に登ることができて良かった。 山にも形を変えた場所などあり自然の脅威を感じたが、これも地球の営みのひとつと受け入れるしかない。 けれど近年の異常気象と呼ばれる現象が私たちの出すゴミや排気ガスなどによるものなら、できることから働きかけてゆきたいと思う。 山は時が来れば花が咲き、紅葉し、雪が降り、美しい姿を見せてくれた。 ずっとこんな美しい自然を見てゆきたいと思った。
 
 今季は3回もお世話になった鳳凰山、鳳凰小屋だが、おそらく来季も訪ねるだろう。 と同時に、南アルプス、もう少し奥深くにも行ければと言う思いが一層強くなった。 体調を崩したりしないよう、今年もあとわずかだが早寝、早起きの習慣くらいきちんとしようと思う。 トレッキングさんにもご迷惑をおかけしましたが、今回もありがとうございました。
 
コメント (2)
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