志位和夫委員長は、第3回中央委員会総会の報告で次のように提唱しました。
「日本共産党は、戦後70年の年に『あの戦争は何だったのか』について、国民一人ひとりが正面から向き合い、考えることをよびかけます。 そして、歴史の事実を偽造して、『日本は正しい戦争をやった』という議論を、日本の政治に持ち込み、日本を世界とアジアから孤立させる逆流を、大本から断ち切ることを、心からよびかけるものであります」として、必要不可欠な基本姿勢として次の5項目を提唱しました。
【日本の政治がとるべき5つの基本姿勢】
第1は、「村山談話」「河野談話」の核心的内容を継承し、談話の精神にふさわしい行動をとり、談話を否定する動きに対してきっぱりと反論することです。
第2は、日本軍「慰安婦」問題について、被害者への謝罪と賠償など、人間としての尊厳が回復される解決に踏み出すことです。
第3に、国政の場にある政治家が靖国神社を参拝することは、侵略戦争肯定の意思表示を意味するものであり、少なくとも首相や閣僚はおこなわないことを日本の政治のルールとして確立することです。
第4は、民族差別をあおるヘイトスピーチを根絶するために、立法措置を含めて、政治が断固たる立場にたつことです。
第5は、「村山談話」「河野談話」で政府が表明してきた過去の誤りへの反省の立場を、学校の教科書に誠実かつ真剣に反映させる努力をつくすことです。