10月31日~11月1日、「2015年日本平和大会in富士山」が御殿場市で開催されました。 大会の一つの焦点がオスプレイ問題でした。 私は、2日目の分科会では、「第5分科会 沖縄県民と連帯し、『オスプレイ』ノー!の運動を」に参加し、ハワイのオスプレイ墜落事故問題について発言しました。
分科会では、ジャーナリストの竹下 岳氏が報告しました。 その中で、「オスプレイの『安全性』」に関わって、今年5月のオスプレイのハワイでの墜落事故の原因についての「米軍の報告書」の一部が紹介されました。
「『米軍事専門誌アビエーション・ウィーク 10月19日」は、「(オスプレイが)吸入した砂に含まれていた複数の鉱物(カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、シリコン=CMAS系)がエンジンの燃焼室で溶けてタービン翼に固着。 エンジンが出力喪失=米海軍航空システム司令部(NAVAIR)9月9日付報告書。 アフガニスタンで10年4月に発生したCV22オスプレイの墜落事故も同様の原因の可能性」というものです。
私は、この「報告書」の原因に関して、富士山麓の溶岩のことが気にかかっていました。 ハワイも火山島であり、砂の成分に類似性を感じていたからです。
ハワイの事故原因については、 米オンライン軍事専門誌「ブレイキング・ディフェンス7月16日付が”砂の吸入でエンジン停止”と報道していました。
竹下氏の報告で、より具体的な内容が紹介がされました。
改めて、富士山の溶岩成分をインターネットで調べてみました。 そこでわかったことの一部は次のような内容です。
「富士火山の溶岩は、珪酸分が少なく、鉄やマグネシウムが多い玄武岩質溶岩」であることが分りました。 その成分比率は、珪酸51%、酸化アルミニウム18%、酸化鉄10%、酸化マグネシウム5%、酸化カルシウム10%、酸化ナトリウム3%、酸化カリウム1%、水その他2%」(「富士山の地質」より)などとなっています。
また、2010年4月に発生したCV22オスプレイの墜落事故も同様の原因の可能性が指摘されています。
専門家は、機体の構造的欠陥を指摘しています。 ①飛行モード転換事の不安定性、②乱気流の発生、③機体構造の複雑性、④自動回転(オートローテーション)機能を有していないことなどです。
厚木基地周辺では300万人もの人々が空母艦載機の爆音と墜落の危険に苦しめられています。 今や、首都圏でどれだけの住民がオスプレイの危険に晒されることになるのでしょう。