今日、5月1日付、「しんぶん赤旗」は1面トップで、「1人区野党統一候補が大勢に」と大きく報道しています。 参院1人区32の内20選挙区で野党候補の統一が4月30日現在で実現したことになります。 さらなる野党統一候補の実現を心から願っています。
同紙は、「前回参院選(2013年)の野党票を合計すると、9選挙区で野党が勝利、3選挙区で接戦となる計算となります。 前々回(10年)の野党票合計では、18選挙区で野党が勝利、5選挙区で接戦。 市民とともに野党が団結し本気で選挙をたたかえば、自民を負かす可能性がみえています」
同紙が、こうした「可能性」を大胆に指摘することはめずらしいように思います。
内田樹・神戸女学院大名誉教授のメディアのコメントを紹介しています。 「野党共闘が今後も続けば、潮目が変わる可能性は大いにあります」
また、政策課題の一致点の拡大・発展も注目されます。
同紙は、「26日、徳島・高知選挙区で野党4党と大西聡統一候補は、消費税増税反対、TPP(環太平洋連携協定)批准反対、原発に依存しない社会の実現、辺野古新基地建設反対など11項目の共通政策を発表しています」と報じています。
日本共産党の綱領は、統一戦線について、次のように述べています。
「統一戦線は、反動的党派とたたかいながら、民主的党派、各分野の諸団体、民主的な人びととの共同と団結をかためることによってつくりあげられ、成長・発展する。 当面のさしせまった任務にもとづく共同と団結は、世界観や歴史観、宗教的信条の違いをこえて推進されなければならない」
この間、野党と市民の共同でたたかわれた国選選挙は、4月24日(投開票日)の北海道衆院5区の補選でした。 統一候補の池田まき氏が大健闘し、あと1歩まで迫りました。 綱領のこの立場の大切さが現地で活動した支援者の報告でもリアルに語られています。
「時の政権を倒すことを大目標にして、野党と市民が全国的規模で選挙協力を行い国政選挙の臨むのは、日本の戦後の政治の歴史でも初めてのことです。 みんなで力を合わせてやりぬこう」(「志位和夫日本共産党委員長の29日の水戸市での演説会の呼び掛け」)
参議院選挙投開票日まで、2か月余り、総選挙との同日選挙の可能性を含みながら、「かつてない情勢のもとで、かつてない挑戦」のたたかいを必ず成功させ、勝利するために新たな決意で臨みたいと思います。