宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
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"ママ、頑張って” 故佐戸未和さんから、母恵美子さんへ

2018年06月09日 | 「働き方改革」と「生存権」

 「1カ月の残業時間の上限を100時間未満として過労死ラインを合法化する同法案(「働き方改革一括法案」)」「未和が背中を押してくれる気がするの。 『私と同じように無念のまま死んでいく人を増やさないで。 ママ、頑張って』と。 だから、私は『過労死促進法』といわれるこの法案を成立させるわけにはいかない」(「しんぶん赤旗」日曜版6月10日付)

 「未和さん(NHK記者)が過労死したのは、2013年7月。 同年6月の東京都議選、翌7月の参院選の取材で多忙を極め、亡くなる直前1カ月の残業は209時間にのぼりました。 連日、朝から深夜まで働き、まともに睡眠をとっていませんでした」(同紙)

 「最愛の娘を失い、毎日、遺骨を抱きながら、後を追って死ぬことばかり考えていた佐戸さん」 「転機となったのは、『遺族の沈黙は次の犠牲者を生む』という別の遺族の言葉でした」「いまでさえ労災認定されない人がいます。 その現実を無視し、より労災認定が困難になる法律をつくろうとしている。 いてもたってもいられません」(同紙)

 「過労死」の根源について、マルクスの意見を聞いて見たいと思います。

 「『資本は、剰余労働を求めるその無制限な盲目的衝動、その人狼的な渇望のなかで、労働日の精神的な最大限度のみでなく、その純粋に肉体的な最大限度』(これ以上働かせたら肉体がこわれてしまうという限度のことです)『をも突破していく。 資本は、身体の成長、発達、および健康維持のための時間を強奪する』」

 「外気や日光にあたる時間を奪い、食事の時間も削り、眠る時間さえ動物的生存が必要とするようなものしてしまう、等々。 『資本は労働力の寿命を問題にしない。 それが関心をもつのは、ただ一つ、一労働日中に流動化させられうる労働力の最大限のみである」

 「資本は、労働力の寿命を短縮することによってこの目的を達成するのであって、それは、貧欲な農業経営者が土地の豊度の略奪によって収穫を増大させるのと同じである」(「資本論全3部を読む」第2冊 不破哲三書 128頁)

 安倍政権の「働き方改革」法案の正体は、巨大企業のこうした「要求」を法律化して保障しようとするものであり、労働者と家族にとっては生存権そのものが問われている事態ではないでしょうか。

 

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