宮応かつゆきの日本改革ブログ

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空母艦載機の部品落下事故は、”設計上の不具合” 事故原因を隠したまま続けられた訓練

2014年07月25日 | 基地・オスプレイ

 南関東防衛局は23日、米側から、「平成26年1月に神奈川県綾瀬市において発生した米海軍厚木基地所属F/A-18Eスーパーホーネットからの部品落下に係る調査報告書」が日本側に提供されたとの知らせを大和市や綾瀬市に伝えました。

 「報告書」は、(1)「事故原因」について、「主脚のローター・ドライブ・キ―(※1)組立て部品の設計上の不具合が原因で、ローター・キーが緩むに至った。

 ※1 ローターと車輪組立て部品を調節するための部品(車輪にブレーキの力を伝えるための部品)

 (2)再発防止策について

  O 設計上の不具合を恒久的に是正するため、技術変更提案(※2)を提出

  O 当該提案が承認され、その変更が完全に実施されるまでの間、以下の手続きを実施。

   ①飛行隊航空機整備部は、車輪組立て部品を取る付けるのに先立ち、ローター・ドライブ・キーの取り付けについて完全性/安全性の検査を実施し、整備記録に適切に記録することを確実に行う。(いわゆる飛行隊レベルの整備)

   ②航空機中間整備分遣隊は、ローター・ドライブ・キーの交換に関する全ての留め具部品を継続的に取替え。(いわゆる中級レベルの整備)

 ※2 より確実にネジとナットを締め付けるため、溝をローター・ドライブ・キ―の表面に追加すること、また、それぞれのローター・ドライブ・キ―を取り替える際、新しい留め具が取り付けられること。

  この「ローター・ドライブ・キー」は、F/A-18E/F及びE/A18G機にも使われていました。 その結果これらの機種の「ローター・キーが緩むに至った」とも「報告書は述べています。

 部品落下事故を起こしたF/A-18Eスーパーホーネット1機がたまたまネジやナットの緩みから起こした事故ではなかった、ということが明らかになりました。

 しかも、こうした重大な「設計上の不具合が原因」であることを隠蔽し、応急処理をしただけで、5月には、厚木基地などで激しい離着陸訓練が繰り返されていたことになります。

 「主脚」にブレーキの力を伝えることができなくなれば、どんな事態が想定されるでしょうか。 滑走路をオーバーランし、構造物に衝突し、爆発・炎上する危険や、さらに南北を走る県道に突っ込み、車両等と衝突し、大惨事になりかねません。

 米軍がいかに、基地周辺の住民の命を、安全を考えていないか、あまりの横暴に大きな怒りを感じています。

 大木 哲大和市長は、「このような設計上の問題があったことに驚きを禁じ得ない」とコメントしています。

 24日、新司令官に就任したジョン・ブッシー大佐は、厚木基地の役割について、「海軍の使命の中でも比類無い独特のもの」と語ったといいます(「朝日」25日付)

 憲法破壊の「集団的自衛権行使容認の閣議決定」の下で、オスプレイの飛来も始まった厚木基地、全国・沖縄のたたかいとも連帯し、住民の命と安全をまもり、「戦争する国づくり」を許さないたたかいを安倍政権打倒のたたかいに大合流させるために力を尽くしたいと思います。


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