今月5日、防衛省から米海兵隊所属のMV-22オスプレイ4機程度が2月12日(月)厚木基地に飛来するという通告がありました。 9日に平和委員会、「厚木基地周辺住民の会」、日本共産党県議団、同周辺自治体議員団等が「オスプレイの飛来中止を求める要望書」を基地司令官に提出、申し入れを行いました。
昨日16時過ぎ、防衛省南関東防衛局に電話で、オスプレイの飛来状況を確認したところ、「飛来は確認されていない」とのことでした。 今回の飛来通告はいままでの目的と内容で2つの大きな違いがあります。
一つは、駐機期間の長さです。 2月12日に飛来し、王城寺原演習場(陸自、宮城県)での陸自部隊との共同訓練(2月15日~3月2日)を実施する期間中を通算すると19日間にも及ぶことになります。 これは過去最長となります。 オスプレイが参加する陸自との共同訓練は6回目となりますが、厚木基地が駐機地になるのは初めてす。
2つ目は、駐機の国的です。 いままでは、「中継と給油」が主な目的でしたが、今回初めて「機体整備」が挙げられました。 このことについては、県や地元自治体も注目し、防衛省に問い質しています。 「朝日」紙の2月8日付は、「中継拠点として使った時と同様の『給油と点検』であることを確認した」と報じました。
しかし、米軍が、「機体整備」を明言したことは、「単なる言葉のいい違い」としてすまされないと思います。 オスプレイの機体整備施設としては、昨年1月から千葉県木更津基地が稼働しています。 また、横田基地が使われてきました。 今回はじめて厚木基地が使われることになった理由が、依然として不明確です。
2012年にオスプレイが沖縄県普天間基地に配備され、5年に1度の解体整備などの大がかりな整備時期を迎える時期になり整備施設の建設が検討され、木更津に決定されました。 しかし、機体整備が順調にすすんでいないのが現状です。
そして、この間もオスプレイの重大事故が繰り返し発生しています。 厚木基地への飛来通告があった後の9日には、沖縄県うるま市内のビーチにオスプレイの部品が漂着していたことが確認されました。
もともと、欠陥機と指摘されているオスプレイが、機体整備もされないまま首都圏上空を飛びまわり、共同訓練に参加する、その拠点が厚木基地とることがどれほど危険なことであるか、オスプレイの飛来中止と撤去を強く求めていきたいと思います。
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