今月10日(「しんぶん赤旗」12日付)、党本部で第3回「理論活動教室」が開かれました。 この「教室」は党の若い幹部、未来を担う世代を対象に開催されていると聞いています。 今回の講義の終わりに不破さんが次のように語ったことが紹介されています。
「『理論の世代的継承』の重要性について述べ、マルクスが生涯かけて到達した理論が後継者たちに正しく引き継がれなかった『革命運動の歴史』をドイツの党を例にあげて振り返りました」
「1923~24年、レーニンが倒れた時にも同じことが起こりました。 スターリンの大国主義との『生死をかけた闘争』をはじめ、レーニンが”最後の3年間”に発展させた理論的実践的な財産が、後継者たちによって、無視されてしまったのでした」
「不破さんは、最後に、『私たちがその神髄を現在に生かすだけの読み方をしないと、科学的社会主義の古典の生命力を生かせない』と述べた」
日本共産党第26回党大会決議第26項は、「全党をあげて世代的継承のとりくみに力をそそごう」として、この課題を「戦略的大事業」と位置付けています。
決議は、「すべての党機関、支部・グループ、議員団が、世代的継承のための目標と計画を具体化し、この取り組みを軌道にのせることを、2010年代を民主連合政府への展望を開く時代とするうえでの戦略的大事業として位置づけて力をつくす」と述べています。
この大事業を成功させるためには、後継者の量的、質的な発展が求められます。 特に、不破さんは、科学的社会主義の理論の神髄を体得することを強調しています。
不破さんは、「ドイツの党の例」とレーニンの「最後の3年間」のたたかいをあげています。 これらの中には、「革命運動」と「党の命運」に関わる経験と教訓があるからだと思います。
不破さんの著作のなかに、「マルクス、エンゲルス 革命論研究」(上・下2巻、2010年2月刊行)があります。 この著作は、2007年の講義、2008年~09年の「前衛」誌の連載を加筆・整理、さらに補章、補論、注を書き足してまとめられたものといいます。
私が、この「革命論研究」に出会ったのは、2008年の「前衛」誌に連載が始まった時です。 毎号を楽しみに、また、大きな刺激を受けながら読み続けたことを覚えています。
この「革命論研究」(下巻)に、「[補論] エンゲルス死後のドイツ社会民主党」(215~219頁)が掲載されています。 その中に、不破さんの思いを込めた一節があります。
「こうして、エンゲルスの死とともに、マルクス、エンゲルスが多年の努力を経てきづきあげてきた多数者革命論は、肝心のドイツに、まともにこれを受け継ごうとした潮流がないまま、事実上は棚上げの運命をたどることになってしまったのです」(217頁)
これを掘り起こし、レーニンの「革命論」を克服し、科学的社会主義の「神髄」を蘇らせ、日本の現実に適用し発展させたのが「日本共産党綱領」です。
今日、午後には青年との、「綱領学習会」があります。 元気をもらっています。
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