橋下徹大阪市長の辞職・「出直し市長選」に対する立場が注目されていた、日本共産党大阪府委員会は、14日、山口利勝委員長が大阪市役所で記者会見し、声明を発表しました。 以下、声明を紹介させていただきます。(「しんぶん赤旗」15日付から)
声明は、「今回の『出直し市長選』には大義も道理もないと反対する立場を改めて強調。 『大阪都ストップ・維新政治打破』へ幅広い勢力との共同候補擁立を追求しつつも、共同候補擁立が実現しない場合は、共同を大切にする見地から『独自候補擁立』はせず、橋下氏と『維新の会』に痛打を浴びせるたたかいへ市民とともに力を尽くすと表明しています」
その上で、次のように述べています。
☆ 民意とかけ離れた「大阪都」構想ーきっぱり断念せよ
(1) 「都」構想議論をすすめるための「出直し市長選」は民意とかけ離れたものです。
1月の「法定協議会」で彼の提案が「維新」以外のすべての会派に反対、否決されたことに端を発したものでした。 自分の思惑が通じないとみるや、「法定協議会」の議論を無理やり閉じたのは橋下市長らの側です。
☆ 「選挙」を「独裁の道具」に仕立てる橋下市長の手法
(2) 橋下市長が「出直し市長選」によって、議会も反対勢力も押しつぶそうというあまりにも乱暴な手法に、市民の大きな怒りが呼び起こされています。 「再選されても議会が動かなければ再々選挙にでる」などと、「選挙」を「独裁の道具」に仕立てるものにほかなりません。
☆ 市民のくらしを守る市長の責任を投げ捨てるもの
(3)橋下市長の「出直し市長選」論議には、260万市民のくらしを守るという視点は一切ありません。 市民生活にかかわる新年度予算案を論議する大事な時期に、税金を6億円もムダに遣う「出直し選挙」を強行しようとしているのです。
☆ むき出しの独裁的野望
自分の政治的思惑を通すため、「民意」の名で反対勢力や議会の抵抗を押しつぶすー市民に敵対する独裁的な野望ではありませんか。 橋下市長の暴走を一歩一歩追い詰めてきたのは、大阪における「維新政治ノ―」を掲げた共同の力でした。
境市長選で竹山修身市長が「維新」候補に圧勝した原動力は、立場の違い、政党の垣根をこえて結集した「オール堺市民」の力でした。 岸和田市長選でもこの力が発揮されました。
大阪市議会でも、くらし切り捨てと市民病院つぶし、「なんでも民営化」方針、市職員への「思想調査」に対し、民主団体や連合町会からも市民的な反撃が展開されてきました。
日本共産党は、「大阪都ストップ・維新政治打破」の一点で一致するすべての政党、団体、個人と立場の違い、これまでの経緯をのりこえて話し合い、共同の発展と勝利へ全力をつくす決意です。
なを、大阪市議会は、橋下市長の辞職の申し出に同意しないことを、賛成多数で決めました。 15日付の辞職を求めていた橋下氏は、地方自治法の規定に基づき27日に自動失職します。
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