娘が今年は、古希の母の日だから
欲しいものを言って という
残念ながら 私には(欲しい)ものがない
そうだ
窓際のポトスが 枯れかけているので
観葉植物にしようか
それとも
あなたに貰った 二十年もののサボテンを
買いなおそうか
と話し
二人で 二軒の花屋をまわった
二人で でかけるの久しぶりだね
お母さん 足が悪くなったから
そうか と思う
ラスト一軒の花屋で 迷った
ちょっと高すぎるのだった
このサボテンでいいよ というと
娘はよく考えて という
結局 四千円近くする、花に決めると
娘が あの古いサボテンを捨てて欲しい
というので
おまけに 頭にちょこんと黄色い花が咲いた
サボテンも 買ってもらった
帰り道
二人とも 方向音痴なので
迷いに迷い 帰宅した
お母さん
またそれを 写真に撮って
詩にしてね
詩は
そんなに 簡単に
書けるもんじゃない
R3.4.28