きれいなきれい〈田添公基・田添明美のブログ〉

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三日月      田添明美

2021年04月13日 08時37分45秒 | 「いたずら」田添明美

欅の梢に天使がすわっている
烏だろうか
思ううちに
ふっ と消え

三日月が梢にひっかかっている
体を離そうと
ぽうっ と
もだえるので
梢がゆれる

一瞬 天使にみえたでしょう?

もがきながら
きいてくる

それにはこたえず

   いつか三日月は
  昇るだろう
   物語のなかで

あの かぜふきとおる
梢の先の
穹まで とどく
梯子が、ほしい

見ている

         R3.4.8


送電塔「北多摩線」No.113とNo.110が塗装中

2021年04月11日 09時51分37秒 | 写真画像

何年ぶりかで,ポタリング中に塗装中の送電塔に出会いました。

最初の2枚は「北多摩線 No.113」です。白子川の上流起点の

公園近くです。突然目にするとその迫力に驚きます。

後半の3枚は「北多摩線 No.110」です。

さび止め塗装の後,仕上げをするとの掲示板がありました。

系列の全部を塗装するのではないようです。

住宅地内の覆われた送電塔の巨大さは,現代美術の彫刻に

匹敵,いやっ,それ以上の存在感です。

 

 

 

 

 


舞台      田添明美

2021年04月10日 16時31分26秒 | 「いたずら」田添明美

役者のようなものがドアノブをさわっている

プロだからとはいってきて
しゃがんだまま ささっとあるき
回転して
しゃがんだまま さっとてをのばす
あるはずのない
神棚のようなものに

家をまちがえたのかもしれない

ときおり はっとこえをあげ
まっすぐな骨も とばすが
ていねいに断ると

骨をおりたたみ
  おりたたみして
還っていった

かえりざまが
きれいだった

 ああ
けっこうな舞いを頂戴し

つくねんとして
反芻し
ねむりにつく


          R3.4.5


青      田添明美

2021年04月09日 20時16分19秒 | 「いたずら」田添明美

孫は
「青」ということばを覚えた
それが初めてのことば

歩いていても
青色をみつけると
「青」という

地球は青だった
空は青い?
空にはきづかずに
走っていく

風も走りだす

何ももたず
何にもとらわれず
昨日をおきざりにし
今日かぎりの
今日のなかを

走っていく


          R3.4.5


ホトケノザもうぶ毛だらけだった

2021年04月09日 09時44分28秒 | 写真画像

今朝も目的を定めないポタリングでした。

この時期,空き地や畑の脇でよく目にするナヨクサフジ。

繁殖力が強そうです。あれっ,左上にアリがいる!

ホトケノザは何度も撮影しているけど,今朝のはどアップです。

ミツマタの花同様,こちらも肉眼では分からなかったけど,

うぶ毛だらけでした。

大泉町2丁目の麦畑では,順調にその穂が育っていました。

 

 

 


願い      田添明美

2021年04月08日 10時06分22秒 | 「いたずら」田添明美

夜更け
今日はこれが最後の一本と
外で煙草をすう

 ぼうっと

今日も一日つかれました
明日は楽にいけますように

できれば手ぬきで
だいたい健康
よく食べあわよくば笑い
ねがわくは眠りほどよく歩ける
そんな暮らしを わたしは‥‥

煙がのぼっていく

ほほう

欲ばり、
月がいう


        R3.4.4


再度ベニバナミツマタを

2021年04月08日 09時43分09秒 | 写真画像

昨日はアップの写真がピンボケだったベニバナミツマタを,

もう一度撮影に行ってきました。この花のうぶ毛のようなのを

撮りたかったのです。隣りに植えられた,クリスマスツリーに

使われるドイツトウヒ(独逸唐檜)との組み合わせも面白かった。

それとポタリングの帰りに撮ったボート池の八重桜。