家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

修了にあたり

2008年03月19日 | Weblog
初級の生徒Sさんの感想文を、掲載します。
「初級の一年間を終えて」        四期生 N.Sさん

 次の土曜日が「家具の学校」初級の最後の授業になる時に、これ迄の一年間を振り返って、何と早かったのかと驚くばかりです。
 未だ、終了課題のミッシェル・サイドチェアーは仕上がっていませんし、打ち傷防止のテープが巻きついたままです。
最終日は午前中の2時間だけだと明示されているので、最後の鋲打ちを焦って大きな傷を付けないかと心配な反面、テープを剥がして完成した姿を見る楽しみも、又、大きなものです。
 ミッシェルの製作が、始めは上級の課題であったものを、初級に変えたと聞きました。
「家具の学校」に入学した全員に、ダニエル品質の椅子を作らせて、家具製作の実際を経験させる、という初級カリキュラムの趣旨を、一年間を終えて理解することができました。  
入学時に、前野事務長の説明の中で、自分で製作したダニエルのミッシェルを持って帰ることを強調されました。その時は、椅子ひとつ作ることが一年間のテーマかと高をくくっていました。
 木工は、ミッシェルの部材が既に加工されたものを組み立てるだけで、2回休んでも追いつくことが出来ました。伊勢原での塗装は、私にとり初めての経験で、ダニエルカラーにプラスして私の色を作ろうと工夫しました。
幸い、樺材の無塗装のサイドテーブルを持っており、それに同じ色を塗ることで、木部の色には自信があります。張りは、吉田先生が簡単だ簡単だと仰るし、5日間もあるので油断していました。
張りの一番の反省点は、伸びの少ない布地を選択したのに、革張りと同じ様にバネの高さを調整したことです。
結局、座面の釘打ちを2回やることになってしまいました。薄い布地を使う場合は、バネを2~3cm低くした方が仕上がりが綺麗で釘打ちも楽になると、一言助言してもらったら、これほど苦労することは無かったと悔やんでいます。
反省点が多くありますが、これほど一つのことに熱中したのは久しぶりのことです。
もう一度ミッシェルの製作にトライしたいと考えています。次の時は、部材の加工と布地の縫製を自分の手でやります。その前に、釘打ちを真っ直ぐ揃えて打てる基礎技術を身につけなければなりませんが。
 この一年間、土曜日に学校へ来ることが楽しみでした。クラスメートは、男女・年齢・仕事のどの面をとってもユニークな人の集まりで、全員が中級へ行けたら好いなと思います。健康面・仕事面・学業面で半分の人が初級で終了されます。
我々の四期生はこれからもお付き合いを続けて行きたいと思います。1~2年経って、又、中級へ来られることを願っています。
 島崎校長の格調高い講義内容を傾聴させていただきました。和田先生・天野先生・有福先生・吉田先生のプロの技が光る指導に感謝申し上げます。将来ともに「家具の学校」が発展充実され、木の家具が好きで、本物を見分けられる卒業生を増やしていってください。

コメント
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