家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

専攻科轆轤

2010年12月03日 | Weblog
専攻科轆轤の件で盛り上がり

先週に引き続き旋盤・轆轤の練習。 初級の区切りがついたとのことで久しぶりに内藤さん、森さんの顔も。
今日の内容は板材を「片付け」(片方だけで材を固定)し中を掘り込んでいく「刳り物」の練習。椀や皿等の一品物ができ、
端(破?)材作り得意な工房樹としてはとても魅力的。 森口さんは先号の通信を受けて早速、茶筒、ドングリ、
皿等の実物作品を持ち込んでもらい、旋盤の先生(名前が思い出せない。ごめんなさい)
の素晴らしいワイングラス等を見せていただいたりでみなさん闘志満々。

厚さ2、3㎝で10㎝四方くらいの板材をバンドソーで大体の円に切り、
ろくろの中心にビスが飛び出したジグに取り付けて作業開始。
(このジグも、轆轤の中心にびすを持ってくるには? 轆轤の軸にビスの出た板を取り付けるには?の難しさ‥
結局取付チャックがあるといいのかな)
 最初は板材の周囲をきれいな円になるように切削。反対側から掘り込みを入れる手順。
板材なので逆目をどう止めるかが一つのポイント。又反対側にビス穴が残るのでそれをどう処理するかも問題。
午後になると中さんが旋盤購入(約6万)を告白!セットのバイトを持ち込んで
鑿の種類と使い方。斉藤もやっぱり羨ましくなり買おうと決めたのですがさて資金繰りと作業場の置き場所は‥
 そんなこんなでみなさん頑張って掘り込みを入れた作品が出来上がり、先生が無理だろうと言っていた裏側の加工まで何とか挑戦できました。
斉藤は又無謀で、最初に裏の高台を作り、高台に合った枠を作ってその枠にはめて表の掘り込みを入れるに挑戦
最後は時間がなくなり先生の模範演技に任せましたがこれが又10分くらいで見事に仕上がり素晴らしいお土産ありがとうございました! 
棚さんも若干居残りでテーパー付椅子脚4本完成。
なんでも旋盤で一番難しいのは直線を出して削ることだそうで、
ましてそれにテーパーをつけるなんて…どうにも無茶を持ち込む専攻生のようです。


森さんのコメント
木洩れ陽通信、いつも楽しみに拝見しています。
さて、先週の授業内容ですが、「片付け」ではなく「片持ち」だったと思います。
講師の方は「立原先生」です。確かお父さんも挽き物職人で、親子二代の筋金入りの職人さんだったと記憶しています。
今回は一本ビスの治具でやりましたが、4本ビスにするとビスの長さを抑えて固定できるので、
ビス穴の処理も比較的簡単になる旨の説明もありましたね。
もっとも皿(あるいは椀)の裏側から作成し、ビス穴の残るほうをおもて面にすれば、
穴は削り取られてしまいますので、そう心配することはないと思います。
いずれにしても刃物をこまめに研ぐことが肝要であるのは間違いないことですね。
思いつくままに記してみました。   森

<ろくろっ首通信>
 専攻科の皆様、旋盤・轆轤(ろくろ)実習お疲れさまでした。ま、たいして疲れずに、楽しまれたことと思いますが。
 旋盤は、あまりケガの心配が少ないとはいえ、なめてかかると思うような形ができないという落とし穴があるようなので、いっそう修行に励んでください。
もうすでに旋盤の機械購入のバトルが始まっているみたいですが、ぜひ今後の作品に反映されることを期待しております。
 僕は深堀りのみに挑戦して、あと加工で「パイプレスト(パイプ置き)」に仕上げました。

 未経験の方に僕がお伝えできるのは以下の4点です。
(1)相手が回っているのだからただ刃を当てればいいのだろう、というのは大間違いということ。(実はそう思っていたのは僕。)
(2)出したい形と、刃の形状は関係がないということ。(直線部分にも丸ノミを使うし、丸い形に平ノミを使うこともある。)
(3)身体全体を柔軟に使うこと。(ノミの上下左右前後の動きにひねりが加わる3次元(かな?)の動きが求められます。)
(4)どうしても刃先ばかり見がちになりますが、どんどん変わって行く「稜線」も含めて見る練習が大切。

といったところで、展示会に出すことになった1/5モデル、完成してない人は頑張りましょう。



コメント
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