家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

上級特派員最終版

2012年03月16日 | Weblog
上級特派員便り

2012年3月10日 @伊勢原校   雨のち曇り

前回に続いてキャビネット(ナイトテーブル)の塗装。
前回までにカラークリアの塗布を終え、最後の塗膜、フラットラッカー5分艶消しで艶消し仕上げ。フラットラッカーをほどこすことで程よく艶を減じ、家具に重みが増すようだ。艶々しすぎた家具はなんとなく軽い。それは家具だけではない・・・・な。
フラットラッカーの乾燥を終えて、扉の丁番と取っ手、引き出しの取っ手、棚板のダボを組み込んで完成。
細かいところでは、ああすればよかった、と思うところもあるけれど、なかなかの出来・・・と思っているのは皆同じではないだろうか。
こんな作品が、もう教わることなく自身で出来るようになった、と思えるようにこれからも、楽しみながらも精進して行きたいものだ。

フラットラッカーの乾燥を待つ間、有福先生ミニ講座が開かれた。これぞ塗装のマジック。大理石塗装と言えばよいのか、板やプラスチックの上に塗装すると、まさに大理石と化してしまう塗装術。詳細は省くが、プラスチックの安物(失礼!)写真額が大理石の額縁に、プラスチックのバケツが大理石のバケツに変化してしまう、いや驚きだ。
午後の休憩時、正野先生が可愛いご令嬢を伴ってご挨拶に来られた。修了式でお会いできないとのことで、わざわざケーキとフルーツを差し入れていただきご挨拶を頂いた。感謝。

半年近く、設計、板取りを経て木工加工、塗装を終了し、そして今回を期してキャビネット製作の完了、そして今日は上級クラス最後の作業であり、さらに、学校に就学して3年、これですべての課程を修了し、晴れて卒業と相成るわけである。ここは落第も留年もない。
思えば3年前、我が家に飛び込んできたダニエルの広告ビラの片隅で募集していた家具の学校に応募して良かったなと思う。実にいろいろなことを学んだ。新しい知識や技術的なことばかりでなく、椅子やキャビネットの製作を通じて、物作りに対する真摯な姿勢を学んだと思う。それらも皆、教示いただいた講師陣のお蔭と思う。卒業を間近に控え感傷的になっているわけではないですよ。

伊勢原校での塗装作業が終了、有福/大村/本坊先生に感謝をこめて、放課後伊勢原駅近辺の居酒屋で感謝会。その後カラオケに。楽しいひと時でした。

上級修了者7名のうち6名が専攻科に進むようですが、諸先生方には今後もよろしく教示いただきたいと、代表してお願い致します。
上級クラスの上に専攻科が用意されているが、専攻科の作業場でもスプレー塗装が出来たらありがたいですな~。これは前回の記事でもお願いしました。椅子の足を加工するためにも木工旋盤があったらありがたいですな~。これも以前お願いしました。よろしくご高配ください、と最後のお願いです。
最後に、専攻科でも特派員報告が継続するかどうかわかりませんが、中級から特派員報告を続けてまいりましたが、脱稿が遅れることしばし(毎回?)。ブログアップに際し、事務局の皆様に、お世話頂いたことに感謝するとともに、ご迷惑をおかけしたことに、併せお詫びします。そして本稿を読んで頂いた広く読者の方々に感謝いたします。
次週は修了式だ。メンバーの置手紙、言葉、卒業に当たっての感想などを、出来たら載せたいと思う。

写真1: 塗装場の一つのブース

写真2: 正野先生を迎えて

写真3: フラットラッカーを終え、金具を付けて・・・なかなかの出来
  
写真4: 大理石と化したプラスチック額と木製お皿

写真5: 伊勢原の居酒屋で感謝会

写真6: 楽しいカラオケタイム



『お道具拝見コーナー』 その17(三枝氏投稿)
手こずっていたキャビネットの塗装作業も終わり、金具の取り付や丁番の取り付を行うと半年近く掛けて製作してきたキャビネットも完成しました。 
今回は、日頃大変お世話になった湘南ワイパーサプライのウエスの紹介をしましょう。

ウエスは接着剤のはみ出した物を 拭き取ったり、着色時に色の調整の為に拭き取りに使ったり、刃物を研いだ後の拭き取りに使ったり、色々な場面で活躍して来ました。  何気なく使っていますが、この白い布は適度な厚さが有るのに、柔らかく、吸水性が良くて、細かいゴミを良く拭き取り、繊維が付着しない、なかなかの優れものと思います。

私は使い古しのタオル、古いTシャツや下着を使いますが、化学繊維の混じる布は吸水性や静電気の点でどうも上手くない様に思います。

このウエスを提供している、湘南ワイパーサプライは、工業用ウエスや軍手、防護服その他の製品を提供している会社です。 塗装で使ったウエスは産業廃棄物となり、廃棄コストが掛かります。 この会社ではそれらを回収して仕分けし再生する事業も行っている様です。
家具製品の製作を支えるこれらの使い捨てと思っていた道具もリサイクルの循環に組み込まれているのです。
ネットでも購入出来る様ですので、個人的にも使ってみたい製品です。

さてこの道具拝見コーナーは今回で終わります。 
木工を趣味とする者として、便利な道具、使い易い道具、そしてその使い方、冶具と言った情報は欲しいし、出来れば紹介したいと思いましたが、現実は難しく当方の知識不足や表現力の不足を露呈する結果となってしまいました。
道具の紹介を行うには、道具に対する勘所が十分理解出来て無いと難しく的外れな紹介や、誤った記述も有ったかも知れません。 このコーナーを読んで下さった読者の皆様に感謝申し上げます。                              
以 上(三枝)

写真5: 工業用ウエス


文責・編集  堀江
              

コメント
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