釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

7月15日 やったね、妻の勝ち

2016年07月15日 | 日記


「家内に鯛を釣らせてやりたい」

金丸さんの奥さんを思う優しい気持ちだ。

金丸さんの事を、私は“旭先生”と呼んでいる。

「この仕掛けの扱いは、どうすればいいの」

ご主人を頼りに、優しいまなざしの和代奥様。

お二人とも、私のバレーボール審判人生の中で色々とお世話になっている方々だ。

でも、今日は私は奥さんの全面サポート。

夫婦で鯛ラバ勝負の一日なのだが、前日までの激しい雨で海には多くの漂流物が漂い、潮は濁っている。

「潮が濁っていて、厳しい感じですね」

「旭先生、奥さんと鯛ラバの色を変えて行きましょう」

奥さんがオレンジ、旭先生が赤でトライすることになった。

風は北西の風が程良く吹き、波は静かで凪ぎの海だ。

最初に入ったポイントで、思うようなアタリが出ずに、次のポイントへ移動する。

流し初めて、暫くすると奥さんにアタリが来た。



竿先がいきなり海面に突き刺さるような、ダイレクトなアタリだ。

「ゆっくりで良いですよ」

「どうや、引きは強いね」

横で旭先生も心配顔。

そんな中、無事タモに収まったのは、1キロ超の綺麗な真鯛。



「嬉しい、真鯛が釣れた」

全身から溢れる笑顔が、爽やかだ。

「旭先生、負けてられませんよ」

旭先生も、奥さんの真鯛を見て笑顔だ。

次に移動したポイントでも、最初のアタリは奥さんに来た。



上がってきたのは、アラカブ。

「俺も釣りたい」

旭先生に少々焦りの色。

「旭先生、ポイントを変えましょう。沈み瀬の駆け上がりに成っている処に行きましょう」

移動の前に、仕掛けを変える。

鯛ラバの色を奥さんと同じ、オレンジに変える。

移動して直ぐに、魚探にベイトが幅広く映し出されてきた。

「ベイトが増えてきましたよ」

すると、奥さんに又してもアタリが来た。



少し緩めに調整していたドラッグから、ラインが引き出される。

ペースを変えずに、奥さんがラインを巻き取っていく。

上がってきたのは、2キロ弱の真鯛。



「サイズアップした」

と、満面の笑み。

旭先生も、「良かったね」と祝福の笑顔。

その、旭先生にアタリが来た。



「来た、やっと来た」

ゆっくりと、ラインを巻き取っていく。

獲物が見えてきた。

型の良いオオモンハタだ。



「良かったね。ハタが釣れたね」

今度は、奥さんが祝福の笑顔。

羨ましいくらいに仲の良い、ご夫婦だ。

今日の潮は濁って今ひとつ良くないが、大物のアタリも幾度かあった。

旭先生が、仕掛けのホール中にラインが走り出した。

「来た!なんか来た!」

いきなり走り出して、止まらぬ相手に一方的にやられたり、ガッンと強烈なアタリが来て、針が切られたりした。

「あの強烈なアタリが取れれば言うこと無しなのだが、残念」

奥さんも、「来ました!」の声と同時に竿が強烈に曲がり、太刀打ちできないまま針が外れた。

「今のは何だろうか?」

強烈な引き込みに、ちょっとビックリと言った感じだ。

釣り開始から、「釣れた!」「残念、逃げられた」と、楽しい会話で釣りを楽しまれるお二人。

「また、次の機会も楽しい釣りをしましょう」

と、次回に期待して帰港することにした。

今回の夫婦鯛ラバ対決は、奥様の勝ち。

目出度し、愛でたし。