釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

7月21日 凪の海を走る

2016年07月21日 | 日記
朝の涼しい時間に、凪の海を白波をたてて走るのは気持ちがいい。

塩田さんと、初めてのAさんと3人で、楽しい釣りの話をしながらポイントを目指す。

ポイントに着いて、潮の色が青みが戻っている事に気づいた。

「潮が昨日とは違います。しかし、満潮の潮止まりからの動き出しは、流れが少々速くなります。

 潮が落ち着けば、釣りが楽になるはずです」

潮行きは1.2~1.5ノットとちょっと早いが、風と潮が同じ方向になっている。

流し始めて直ぐに、塩田さんにアタリが来た。

「来た!おおっこれは強いアタリだ」



ワンピッチで、しゃくっていたジグに、鯛が飛びついてきたようだ。

何度もラインが引き出される。

どうやら、大鯛が掛かっているようだ。

上がってきたのは、74センチ4.2キロの見事な大鯛。



スタートからの大鯛に、一気に気持ちが盛り上がる。

塩田さんに2匹目も直ぐに来た。



上がってきたのは、良型のレンコ鯛。

「レンコやった」と、出足好調に笑顔だ。

速い流れをやり過ごすために、浅場に移動した。

すると、今度はAさんにアタリが来た。



「これは、真鯛ではなくチダイですね」

良型のチダイだ。

この頃から、潮行きが落ち着き始め、0.6ノットまで緩やかになってきた。

「元のポイントに戻りましょう」

元のポイントに戻ると、塩田さんにアタリが来た。



「ただ重いだけで、余り暴れる感じではないです」

上がってきたのは、良型のワニゴチだった。

海底を這うように、鯛ラバを引いていたAさんにもアタリが来た。



上がってきたのは、先程の塩田さんと同じ良型のレンコ鯛。

海底付近では、レンコ鯛が群れているのかもしれない。

アタリが順調に出てくる事もあり、塩田さん、Aさんと私の3人で釣りや色々な話がにぎやかになってきた。

釣り人同士の話が弾むのも、“釣りの釣果”に成る気がする。

しかし、その後はアタリが出なくなってきたこともあり、ポイントを移動する。

「このポイントは、沈み瀬が連続するところで、最近はジグにイサキがあたります」

塩田さんとAさんが、ジグを着けて落とし込んでいく。

直ぐにAさんにアタリが来た。



良型のイサキが上がってきた。

「型の良いイサキだ」とAさんも笑顔だ。

ほぼ同時に、塩田さんにもアタリが来た。



これも、良型のイサキだ。

魚探に写る魚影は、イサキの群のようだ。



塩田さんのイサキをタモ入れしている間に、Aさんに良型の鰺が来ていた。

40センチはありそうな、良型の鰺だ。

この後は、暫くは鰺とイサキが連続でヒットしてきた。

船上は、鰺とイサキの連発で大賑わいとなった。

鰺も、体高が有り、引きも結構な強さを見せている。

沈み瀬周りで魚影が映し出されると、イサキや鰺がジグにヒットする楽しい時間帯だ。

船を流しながら、ベイトを探していると、これまでと、ちょっと感じの違うベイトが映し出された。

直ぐに正体を知るべくサビキを落とすと、鰯と鯖子が着いてきた。

それを見て、塩田さんもAさんさんもジグから、鯛ラバに変更。

鰯の群に、鯛が着いているかもしれないとの予測だ。

暫くすると、Aさんにアタリが来た。



ドラッグ音が鳴り響き、ラインが出ていく。

「鯛のようですね」

と、声をかけると、笑顔が返ってきた。

大物とやり取りを楽しんでいる時の、釣り人の笑顔は輝いている。

上がってきたのは、60センチ、3キロの雌の真鯛。



「鯛が釣れて良かったです」

Aさんの笑顔に、私たちも笑顔になる。

今度は、塩田さんに強いアタリが来た。



「来た。来たよ!」

これも、ラインが引き出される、良い感じのアタリだ。

鯛かなと思ってみていたら、上がってきたのは2キロ近くありそうな見事な白甘鯛。



「おおっ、こんな大きな白甘鯛は初めてだ」

Aさんが、塩田さん以上に嬉しそうだ。

塩田さんも「初めてこんな大きな白甘鯛を釣った」と大喜び。

この日の釣りの締めが、Aさんの60センチの真鯛と、塩田さんの2キロの白甘鯛。

これ以上の締めはないと思う。

楽しい気持ちを持って、帰港した。