釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

7月29日 青い海、高い波、強い東風

2016年07月29日 | 日記
「おはようございます」

船着け場で、原さんと朝の挨拶する。

早朝の船着き場では、既に東風が吹いていた。

「波が出ているかもしれませんね。裸バエアタリで様子を見ましょう」

原さんと原さんのお友達を乗せ、出船。

裸バエアタリに来ると、やはり東風が吹いていて、波も少しずつ高く成りつつある。

「キャスティングに行きましょう。その後で、鯛ラバ、ジギングに行きましょう」

大島内場を抜け、水島方面に船首を向ける。

水島では、やや小さいがサラシが出来ている。

原さんが、船首に立ちサラシに向けて、キャスティング。



シーバスがヒットしてこないかな、と期待するがなかなかアタリが来ない。

色々な方向にキャストして、サラシの中を探るが、シーバスは反応してこなかった。

「ジギングに行きましょうか」

水島の北側を通り、大島東沖のポイントへと向かう。

東風も気になるが、白波が立つほどではない。

ポイントに入ると、直ぐにベイトの状況を確認する。

海底から少し浮き上がって、何本も柱状に立ち上がっている。

「ベイトが良い感じで映し出されていますよ」

直ぐに、原さんがジグを投入。

潮の流れは、そんなに速くは無く、ほぼ真下にジグが落ちていく。

ワンピッチで、しゃくっていく。

原さんの竿が、海面に突き刺さるように曲がった。



針掛かりした獲物が、何度も海底の沈み瀬目掛けて、逃げようとする。

その走りに耐えて、原さんが少しずつラインを巻き上げていく。

やがて、海中にその姿が見えてきた。

「鯛だ。青物と思ったけど鯛だった」



手に掲げた鯛は、68.5センチの大物だ。

原さんのお友達も「大きいね」と祝福。

生け簀に入れて、直ぐにジグを落としていく。

すると、直ぐにアタリが来た。

でも、原さんが不思議な表情をしている。

何度も竿先を確認しながら、船上に引き上げたのは太刀魚。



「珍しいですね」

「そうですね。この時期に太刀魚は珍しいですね」

銀色に光る魚体が美しい魚だ。

この後も、アタリは続き、良型のカマスを2匹追加。

何度か針に乗らずに、バイトだけというアタリもあった。

何カ所か、ポイントを変えて竿を降り続けたが、東風が強くなり、白波も立ち始めた。

これ以上、釣りを続けるのは、難しい状況になってきた。

「船長、帰りましょうか」

原さんからの一言で、帰港することにした。