釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

7月27日 潮が変わった。上り調子(午前の部)

2016年07月27日 | 日記
上り調子と表題に書いたが、不安な気持ちは常に持っている。

船を走らせながら、海を見ると「ん…緑じゃない。青みが戻っている」

今日は、温水さん親子での釣行。

「親父が釣りを楽しんでくれれば一番です」

息子が親父を思う、優しい気持ちだ。

その為にも、良い潮であって欲しいと思うし、鯛が釣れますようにと強く思う。

潮の様子を見るために、一時的に船を流した場所で、息子さんがアタリを捕らえる。



良型の鰺で、まずは幸先良いスタートになった。

潮も、ゆっくりとした払い出し、風も、西風で南東からのウネリを押さえてくれるだろう。



綺麗な朝日も、顔を出してきた。

「今日のポイントへ移動しましょう」

移動したポイントは、風の影響も余り無く、波も穏やかだ。

船首でジグをしゃくっていた温水さん(息子さん)にヒット。



又しても、良型の鰺だった。

船尾の方では、お父さんが初鯛ラバに挑戦中。

「等速で、ゆっくりと巻き続けてくださいね。15回くらいで又落としていけば良いですよ」

私なりに、出来る限りのアドバイスをする。

温水さん(お父さん)が、ビシッと合わせを入れた。



上がってきたのは、アラカブ。

兎に角1枚釣れたことで、ちょっと一安心。

“大物”はこの後やってくる。

船首でジグをしゃくっている温水さん(息子さん)に、ベイトの様子を伝えようとした時、強いアタリが来た。

ジギング用の竿が、一気に曲がり、ラインが一気に引き出された。

「おおっ!」

竿を支えようとしたとき、ラインが切れた。

ラインとリーダーの、結び目アタリから切られている。

「12号が切られた…。間に合わなかった…」

呆気に取られていたら、今度は温水さん(お父さん)にアタリが来た。



「おおっ、引く引く」

鯛が来たようだ。

ラインが引き出され、竿が海面に突き刺さらんばかりに曲がっている。

息子さんの応援もあり、魚が徐々に浮いてきた。

透明度の良い潮に変わっていたこともあって、随分下にいる鯛の姿が見える。

「鯛ですよ」



2キロクラスの、綺麗に雌の真鯛。

温水さん(お父さん)も初鯛ラバで、初の大物鯛を釣り上げられた。

「初鯛ラバで鯛なんて羨ましい」

と、笑顔で祝福する温水さん(息子さん)の笑顔も輝いている。

親子で、釣りが楽しめるのは羨ましい。

お父さんの鯛を見て、温水さん(息子さん)も頑張る。



良型鰺を釣り上げる。

直ぐに次のアタリを捕らえる。



「可成り上で食ってきた」

その走り回る様子からして、カツオを想像する。

上がってきたのは、美味しいハガツオ。



潮が良くなってきた分、ハガツオも回ってきたようだ。

続けて、温水さん(息子さん)にアタリが来た。



又しても、良型の鰺。

「ハガツオ以外は鰺ばっかり」

と、笑顔。

その横で、お父さんも楽しそうに笑顔で息子さんを見ている。

いい風景だな。

今日、午前の最高の釣果は、温水さん親子の笑顔だね。

7月26日 正体が知りたい

2016年07月26日 | 日記
昨日のウネリが、少しだけ残っていた。

ウネリが南東から来るが、風は北西から吹いてくる。

水深40メートルのところで、ウネリの様子を見ていたが、本来のポイントへと船を走らせる。

「まだ、潮は下り潮の菜っ葉潮のままですね」

潮の色は、黄緑色した如何にも水温が低そうな感じの潮だ。

鯛ラバを落としてみると、ほぼ真下に落ちていく。

「昨日よりも潮は緩くなってますね」

はっきりと着底が取れる、良い感じになっている。

その状態で、鯛ラバを引いていると、横山さんにアタリが来た。



時折竿を叩くが、余り暴れる感じではない。



上がってきたのは、アカハタだ。

「外れないで良かった」

最初の一匹が上がって一安心。

しかし、一安心の状況は直ぐに変わった。

「あれ…?仕掛けが流される」

「下潮が速くなっている」

速度計を見ると上潮は0.4~0.6ノット位で流れているのだが、仕掛けがどんどん流されていく。

鯛ラバの鉛を120グラムにしても、なかなか着底が取りにくい。

「ちょっと、ポイントを移動しましょう」

浅場の、沈み瀬の多いポイントに移動する。

水深40メートル位でも、下潮の流れは速い。

そんな中、何かが横山さんにヒットした。



上がってきたのはウミゴイ、別名オジサンだった。

「美味しいですか」

「白身で美味しいとは聞いています」

暫くすると、下潮がゆるんだ感じになってきた。

「ポイントを移動しましょう」

移動したときに気がついた。

「潮の色が、良くなっている。青みのある透明度の良い潮になっている」

ゆっくりだが、潮も北方向に流れ始めている。

「だったら、北方向のポイントへ行きましょう」

船首を北に向け、最近行っていないポイントに入る。

このポイントは、潮の色が黄緑色している。

「潮が変わっていない」

ちょっと、がっかりしたが兎に角、仕掛けを入れてみる。

一投目にアラカブのダブルヒット。



その数投後、横山さんに強烈なアタリが来た。

ラインがいきなりピーンと張り、竿が大きく曲がる。

次の瞬間「あっ…切れた…」

抵抗する間もなく、ラインが切られた。

その引きの強さには、呆気に取られるばかりだ。

ラインを見ると、50メートルばかり持って行かれている。

沈み瀬周りを走られて、ラインが切られたようだ。

気を取り直して、ポイントを再度移動する。

一投目に良型の鰺が来た。



「本命の鯛がまだ来ませんね」

そんなことを話していたら、又しても強いアタリが有り、強烈な重々しい引きが来た。

暫く耐えていたが、又してもラインが切れた。

「なんやろうか…。正体が知りたい」

又しても、ラインが瀬に当たったようで途中で切れている。

「ラインを新しく巻き替えなくては使えなくなった」

2度の大当たりで。ラインが相当持って行かれた。

正体不明の“大物”にやられて、横山さんも困り顔。

「次回、頑張りましょう」

悔しいけれど、帰港した。

7月25日 潮が読めない

2016年07月25日 | 日記
「表がウネリがありますので、内場で暫く竿を出します」

昨日の時化からすると、可成り波は落ちてはいるが、南東からのウネリが大きい。

裸バエアタリでは、船が大きく上下する。

船首を大島内場に向ける。

内場の主なところを魚探で見るが、ベイトはそんなに映し出されない。

潮は、西から東に向かう払い出しになっている。

「野瀬の灯台アタリから、流してみます」

灯台周りの瀬には、ベイトが少しだが映し出されている。

何か当たると良いな、そんなことを考えていた。

日高さんにアタリが来た。



小気味よく竿が曲がり、ドラッグ音も響いている。

日高さんも、やり取りを楽しんでいる様子だ。



上がってきたのは、嬉しい真鯛。

「2キロはありますね」

「嬉しいですね」

幸先良い真鯛に、船中に元気が出る。

谷口さんにも、アタリが来た。



今日が鯛ラバ初挑戦の谷口さん。

慣れない感じではあるが、大物釣りで鍛えてある釣りの腕前がある。



上がってきたのは、ホウボウ。

「最初の引きは、鯛かと思った」

残念そうな表情だ。



暫くして、次のアタリが来たが、大きなエソで直ぐに放流。

大きなクルーズ船が入ってきたこともあって、灯台の内場に移動していた。



「クァンタム オブ ザ シー」豪華クルーズ船だ。

まるで島が動いているような大きさだ。

クルーズ船が過ぎた後、元に戻って釣り再会。

又しても、日高さんにアタリが来た。



「鯛のアタリみたいですね」

「先程と同じ大きさだと思います」



上がってきたのは、2キロクラスの綺麗な真鯛。

神経締めをして、血抜きをする。

最近では、神経締めも要領が良くなってきたかなと、自分でも思うようになった。

谷口さんにもアタリが来た。



「何か、重いだけ」

上がってきたのは、ガンゾウヒラメ。



「鯛が釣れないな」

初鯛ラバに、戸惑われている感じだ。

しかし、アタリは結構出ている。

きっと近いうちに、納得の鯛が釣れるはずと思っている。

この頃には、波も少しは落ちてきたように感じた。

「ちょっと移動しましょう」

中瀬アタリから沖に出て、水深70メートルのポイントに入る。

少し、底潮が速い感じではあるが、着底はしっかりと取れている。



日高さんに、ガッンと強いアタリが来た。

「あっ…」

「どうしました」

「切られた…。一発で切られた…」

PEラインから切られている。

その後にも、同じような感じで一発でラインをやられた。

「なんやろか…」

潮の色は、下り潮のナッバ潮。

活きているのか、活きた潮でないのか読みづらい潮になっている。

「良い潮ではないけど、何かが居ますね」

その後は、アタリが止まってしまったが、次回に宿題を残された気持ちだ。

「次回、改めてトライします」と日高さん。

「私も、リベンジしなくっちゃ」と谷口さん。

次のリベンジを課題として、帰港した。

7月24日 雨の日は仕掛け作りの日

2016年07月24日 | 日記
朝起きた時は、青空も見えていた。

「今日は、天気回復か…」

と、思ったが、やはり海は波があった。

船仲間からも、ラインを通じて「出てますか?」と、連絡があった。

船仲間も、海の様子を見ていたらしく「波があるように見えます」と、連絡をくれた。

持つべきは、大切な仲間だ。

船の様子を確認がてら、湾岸道路に行ってみた。

広渡川河口には、沖から打ち寄せられた流木等のゴミが、可成りな量溜まっていた。

海を走っていると、流木が目に付く。

「こんなのを乗り越えたら、大変なことになる」

いつも以上に、慎重な運転になる。


海の様子を確認して、海に出られないときは、やることは一つ。

船のO先輩からも、連絡が来て「雨の日は、仕掛け作りをしようと思っている」とのことだった。

そう、部屋に籠もって、釣りに使う仕掛け作り。

狙いは、イサキと鰺に絞っている。

これまで6本作って、自分用に3本とお客様に3本試してもらった。

自分で使ったり、お客様にお渡しして使ってもらったりして、ある程度の釣果は得ている。



一方で、何か“大物”に連続して三つも、仕掛けをジグ毎もって行かれた。

針を釣具店から買ってきて、後の仕掛けに使用する部品は、手持ちの中から選択する。

先日も、40センチ前後の良型鰺が、当たってきて

「船長の仕掛けは、順調ですね」

と、褒めていただいた。

一度に、何十本物仕掛けは作り切らないが、取りあえずは必要なほど。

鯛ラバの針も、補充分を作った。

天気が回復して海に出られたら、「釣れるも結果、釣れないも結果」として、試してみよう。


7月23日 出足好調、カンパチヒット

2016年07月23日 | 日記
真東の風が、早朝から吹いている。

「ちょっと、此処で風の様子を見ますね。今の時間でこれだけ吹いていれば、経過とともに強くなるかもと思います」

本命のポイントは諦めて、水深60メートルのポイントで竿を出すことにした。

昨日からの速い潮が、今日も残っており仕掛けが流される。

そんな中、塩田さんが本日最初のアタリを捕らえた。



良型の真鰺だった。

「良い型の鰺が釣れた」と一安心。

暫く流していると、再び塩田さんにアタリが来た。



速い流れの中、魚が流れに乗って走る。

ラインが引き出されるが、ゆっくりと巻き取っていく。

やがて、姿を見せたのは3キロ弱の真鯛。



最初の走りは、青物を思わせるような走りだ。

「鯛が釣れてホッとした」

塩田さんの笑顔が、朝日に輝く。

「朝日と、鵜戸神宮に手を合わせた御利益がありましたね」

出足は、塩田さんにアタリが連続する。



小型だが、又しても真鯛が来た。

珍しいマナカツオも針掛かりしてきた。



速い流れを暫く避ける為に、少し浅場のポイントへ移動する。

ここでも、塩田さんがアタリを捕らえた。



40センチ近い良型の鰺が、ジグに連続でヒットしてくる。

塩田さんにアタリが続く中、丁寧に仕掛けを引いていた矢越さんにアタリが来た。



これも、良型の真鰺。

「漸く針に乗った」

それまで、バイトが何度も来る中、なかなか針に乗らずジッと我慢の時だった。

「来た!おおっ強烈に走る」



塩田さんの竿が大きく曲がり、大物が来たことが分かる。

「ゆっくり行きましょう」

時間をかけて、ラインを巻き取り姿を見せたのは、3.3キロの良型真鯛。



「見事ですね」

この速い流れの中から、見事な真鯛を釣り上げ、塩田さんの笑顔が良い。

すると、今度は矢越さんに、強烈な走りを見せるアタリが来た。



竿先が、海中に強烈に引き込まれる。

いつもの柔らかく丁寧な、矢越さんのやり取りが開始される。

魚が走れば糸を出してやり、力が弱くなればラインを巻き上げる。

そのやり取りを繰り返していると、獲物が姿を見せた。

「カンパチだ」



3キロのカンパチが、無事タモに収まった。

「道理で良く走るなと思いました」

笑顔で話す、矢越さんの笑顔も輝いている。

鯛だとばかり思っていただけに、嬉しさ倍増のカンパチだ。

しかし、この頃から東風がますます強くなり始め、ポイントを南に移動する。



移動したポイントでは、バイトはあるが針掛かりせず苦戦する。

それでも、諦めず竿を出し続けていると、塩田さんに強いアタリが来た。



海面に姿を見せたのは、2.2キロの大きなオオモンハタ。

「納竿間際で漸く来た」

オオモンハタを掲げて、締めの笑顔。

東風に悩まされる事となった今日の釣りだが、カンパチ、真鯛と楽しませてくれた。



東風を受けながら、帰港した。