先日の記事で、私の単著(清文堂出版、5月発行)の書評第2弾として、標記の作品が『岡山地方史研究』第133号(9月発行)21~25頁に発表されている旨を書きました。
しかし実をいえば、当時は発表された事実を知ったのみで、読めておりませんでした。理由は、私自身がその岡山地方史研究会に入会していないこと、(意外なことに)広島大学のどの部署も現在はその雑誌を定期購入していないこと、にあります。
そこで、広島市内にある県立図書館が雑誌を収蔵していると聞き、一昨日、直接この図書館へ読みにいきました。
書評の内容は、研究会が現在会誌を売り出し中なので勝手に書くわけにはいきません(興味のあるかたは、どうぞ会誌をお買い求めください)。ただ、最も印象に残った点を一つだけ挙げれば、第5章を「最も興味深く、かつ疑問に感じた」(掲載誌24頁上段)と、批評してくれたことです。
その第5章は、本論を成す6つの章のなかで最もページ数・資料点数が少ない章です。しかし、糸川氏のおっしゃるとおりであり、私自身もその第5章を、これから研究テーマに関する議論を発展させるうえで最も重要な章と位置づけて、出版社へ原稿を提出する直前まで検討を重ねつづけ、推敲に苦しんできました。
出版からわずか4ヶ月で書評を発表するという忙しい状況のなか、私の真意を読みとり批評してくれたことは、素直に感謝したいと思います。