地方史研究協議会へ投稿していた標記の記事を掲載する『地方史研究』第74-2号(通号428)が完成し発行されました。案内した新刊は、A5判、全350頁、本体8,500円+税、清文堂出版、2023年8月刊のもので、記事の掲載は161~162頁です。
三重県域を対象に近世の藩史を検証しつづける著者3冊目の単著です。過去に完成書2冊を私へも贈ってくださったこともあり、そのお礼を兼ねて今回も案内記事を投稿しておりました。
地方史研究協議会へ投稿していた標記の記事を掲載する『地方史研究』第74-2号(通号428)が完成し発行されました。案内した新刊は、A5判、全350頁、本体8,500円+税、清文堂出版、2023年8月刊のもので、記事の掲載は161~162頁です。
三重県域を対象に近世の藩史を検証しつづける著者3冊目の単著です。過去に完成書2冊を私へも贈ってくださったこともあり、そのお礼を兼ねて今回も案内記事を投稿しておりました。
鹿毛敏夫先生より標記の新刊(A5判、全264頁、本体9,000円+税)を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。
書名にある麻田剛立(享保19〔1734〕~寛政11年〔1799〕)は、豊後国杵築藩領(現大分県杵築市)出身の医者・天文学者・解剖学者です。大坂へ移ったのちさらに天文学の研鑽に努めて、安永7年(1778)、オランダから輸入したイタリア製の望遠鏡で月面のクレーターを観測したこと、当時の暦(宝暦暦)になかった日食を予言し的中させたこと、が有名な功績に挙げられましょう。著者は、戦国時代史を専門としつつ、平成20年(2008)の『月のえくぼ(クレーター)を見た男 麻田剛立』(くもん出版)をはじめ麻田剛立に関する研究論著もさまざま発表していました。標記新刊の場合は、麻田剛立が高橋至時をはじめとする後進を育てた大坂の天文塾「先事館」に焦点をあて、その歴史的評価をおこなっています。
https://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b10044997.html
麻田剛立―高橋至時―伊能忠敬の学問的系譜は、中学・高校における江戸時代史学習で基本の1つですね(新学習指導要領により地理歴史教科のカリキュラムもガラッと変わってしまったため、今後の授業でどれほど取りあげられるのか、定かではありませんが…)。