土曜日は句会、日曜日は先日のみんなの吟行句の選句・選評と自分の作句、その他諸々…で、ブログどころではありませんでした。雨は容赦なく降ったり止んだり…。でも、いいこともありました。あれほど負け続けていたカープが巨人に三連勝、それも見事な逆転勝ちと…主人共々大喜び!試合中は目が離せませんので、いろいろなことがストップですもの。ブログに手が回りませんでした。ゴメンナサイ!
さて、今日も俳句教室。ここはだんだん人が減って…とうとう私を含めて6人になってしまいました。この先どうなるのでしょう。でも、参加されている人はみんな熱心ですから、私からどうのこうのとは言えません。まあ成り行きに任せるしかないでしょうね。
兼題は〝心太〟でした。こう書いて「ところてん」で、夏の季語。
私も最初はなぜ?と思いましたから、やはり同じ気持ちの人がいたんですよ。〈心太文字に惹かれて辞書を見る〉という句が出ましたから。この句はこのままでは季語の〈心太〉が気になります。現実に心太があるのか、それとも字だけを言うために用いられたのかがハッキリしませんから。そのため散文的になって印象も薄くなります。そこで〈心太食べつつ辞書を引きにけり〉とかすると韻文の力がでて、作者の心太を啜っている姿も辞書を引いている姿もしっかり見えてきます。また、言わなくても〝心太〟を辞書で引いていると言うことも想像するのに難くないでしょう。
ではなぜ〝ところてん〟のことを「心太」と書くのでしょうか。
そもそもところてんは、日本独特の海藻製品で、奈良時代から食用されていたことが正倉院の宝物中に記録されているそうです。そのところてんの原料の天草が、古く平安時代には「心太」の字を当てて「こころふと」と言われていて、これから作ったところてんも最初は〝こころふと〟であったんですが、それが室町時代に「こころてい」と読まれるようになり、更に「こころてん」→「ところてん」に転訛したものであろうと言われています。そのため文字は昔のままの「心太」が使われて、読むのはところてんと言っているのです。
今回の最高得点は〈ところてん煙のごとく沈みをり〉で、殆どの人が採っていましたね。もちろん有名な句なんですが、みんな知らなかったんですって。そこで日野草城の句ですよと言うと、〝私たち見る目があるよね~〟ですって。マイッタ!
この句については、山口誓子が次のように語っています。