今日も30度の暑さ…でも昨日までと太陽の日差しが違いました。洗濯物を干しに出たとき、皮膚がヒリヒリするほど照りつける日差しが強かったんですよ。こりゃイケン!とすぐに帽子とUVカットのシャツを…でも、日陰に入ると風が涼しくて心地よく、まさに夏の到来という感じになりました。
今日の午後は俳画教室、当番でしたので30分ほど早く出掛けましたが、車の中はやはり34度と暑かったです。
今回の画題は「朝顔」でした。花を描くのが意外と難しく、私もですがみんなも四苦八苦しているようで…下手に描くと何の花か分からなくなるんですものね。(笑)
ところで、俳句での〝朝顔〟は秋の季語なんですよ。知っていました?
先日7月5日付Y新聞のコラムに、朝顔の句について書いたのがありましたので、ちょっと紹介しますね。
朝起きて井戸に水をくみにいくと、釣瓶に朝顔のつるがからみつき、花を咲かせていた。それを外して水をくむのは忍びない気がして、近所からもらい水をした。句意から先に書いてみた。江戸中期の俳人、加賀千代女の作である。〈朝顔につるべ取られてもらひ水〉すがすがしい朝の心地がするとともに、小さな命へのやさしさが何ともいえない。(中略) 先の句にはもう一つ、やや表現の異なるものがある。千代女は30代半ばを迎えた頃、こう詠み直している。〈朝顔やつるべ取られてもらひ水〉。や、と感嘆することで、ふいに出会った朝顔の美しさへの感動を伝えたかったのだろうといわれている。気象庁によると、大雨を伴う梅雨前線は7月中旬まで列島を横切る今の形を変えないという。不快なだけでなく、危険もはらむぐずついた天気との付き合いはしばらく続く。清冽な空気の中、朝顔に感嘆する夏が待ち遠しい。
さてさて、このコラム通りに梅雨前線で天気はぐずつきましたが、今年はそれほど大きな災害もなくて無事梅雨が明け、夏がやって来ました。先日の兼題「夏休み」の句にも〈夏休み名札付けたる鉢並び〉というのがあり、みんなすぐに〝朝顔〟の鉢を連想していましたものね。
このように今では誰もが〝朝顔〟は夏の花だと思っているでしょう。これも地球温暖化のなせるワザでしょうか。だんだん現実と合わなくなった季語が増えています。やはり時代とともに歳時記の見直しは必要になってくるのでしょうね。ちなみに、東京入谷の鬼子母神の境内で7月6日から8日まで開かれる〝朝顔市〟は、当然夏の季語ですが、写真などで見るともうしっかり花が咲いているのを売っていますからね~。
写真はお借りしました。いつか機会があれば〝朝顔市〟を是非見に行きたいものです。