今日は午前中は晴れ間が出て、その分気温も28度まで上がりました。でも、午後からは曇りでしたので、ちょっと蒸し暑い一日。
ニュースでは、ユネスコの世界遺産として「百舌鳥・古市古墳群」の登録が決定したと流れていました。これは本当にお目出度いことですよね。大阪府堺市をはじめその関係地域ではきっと大喜びのことだったでしょう。オメデトウございます。
これで日本国内の世界遺産は23件となりました。今回の…特に世界最大級の墓「仁徳天皇陵」などは、これから観光客がドッと押し寄せて来てさぞ賑やかになることでしょう。
あれはもう4年前になるかしら…「明治日本の産業革命遺産」として山口県萩市の4施設が世界遺産に登録されたのは。この世界遺産は山口県だけでなく、福岡県から佐賀・長崎・熊本・鹿児島・岩手・静岡と広範囲にまたがり、製鉄・製鋼、造船、石炭産業などの23施設が世界遺産として登録されたんですけどね。
もともと萩市は、城下町としての古い街並みや萩焼で、また吉田松陰や高杉晋作など維新の原動力となった勤皇の志士たちの故郷として有名なところでしたので、普段から観光客で賑わっていました。それが世界遺産に登録されたということで、この時以来わんさかと観光客が押しかけて、なんだか城下町を歩いても、かつての風情は全く感じられず、まるで〝芋の子を洗う〟ような喧騒でした。それも外国の人にほとんど占められていて…。でも最近は行っていませんので、ちょっと様子は分からないのですが…さてどうなんでしょうか。
そういえば、確か島根県の「石見銀山」も世界遺産になり、あれよあれよと有名になって騒がれ、溢れる観光客を受け容れるためにいろいろと施設などが整備されたそうなんです。しかし、最近行った人の話では、もう飽きられたのか、観光客もちらほらでどこもガラ~ンとしていて淋しい限りだったと。調べてみると、「石見銀山遺跡とその文化的景観」として登録されたのが2007年6月とありましたので、もう10年以上も前になるんですね。私が行ったのは世界遺産になる前でしたので、それなりの雰囲気があって、来てよかったなあと思ったんですが…。
観光地に行くとあちらこちらで寂れた施設を見かけます。いわゆる〝テーマパーク〟というのかしら。一時期の賑わいがウソのようにただ巨大な建物だけが残っていて、全く人気のない様子。それは昔から言う〝栄枯盛衰〟の見本のようでしたね。ブームにあやかって儲けようとさんざんお金をつぎ込んで、その揚句に倒産するというパターンでしょうか。そんな施設を見る度に私は〝もったいな~い〟と、思ってしまうんですが、みなさんはいかがですか?
いや、こんなことを書くつもりじゃ…、要は日本だけでなく〝世界の遺産〟ですから大切にしましょうという話なんですよ。
写真は、もみじの斑入りです。離れて見るとまるでもみじの先が光っているように見えて…近づくと斑入り、始めて見ました。