投票日まで1週間を切り、自民党の優勢が伝えられていますが、ここで更なる政党選びのポイントを提示して皆様に参考にしていただきたいと思います。
憲法改正について(息苦しい社会にしないために)
1.天皇の国家元首化
天皇の地位を現在の「象徴」から「元首」とすることを公約としている党がありますが、これは主権在民が後退することにつながります。先の大戦における内外幾百万人の犠牲者の命であがなったこの大切な原理をわずかなりとも逆行させてはなりません。
2.国旗・国歌の規定
日の丸を国旗、君が代を国歌として憲法に記載しようとする党がありますが、特に君が代については詩の内容、曲調、先の大戦で果たした役割りなどから反対する向きが少なからず居ます。かつて国旗国歌法が制定されたとき、当時の小渕総理は「決して強制はしない」と言いましたが、その場限りの嘘でしかありませんでした。教育現場でこの法に背き、罰を受ける教師の姿は生徒、保護者そして国民全体に重圧を与えています。ましてや憲法に規定されるとなれば、今度は国民が罰を受けることになり、更に息苦しい社会になることでしょう。
3.憲法改正発議要件緩和
複数の党が衆参両院の二分の一以上の賛成で憲法改正発議をできるようにしようとしています。51対49でも発議できることになります。しかし、憲法はそんなに軽いものでしょうか。我国の有権者のなかには浮動票の割合が多く、その時のムードで議席割合が極端に変わりやすいことは直近2回の選挙結果を見れば明らかです。選挙の度に国の最高法規である憲法を書換え合う愚を避けるためにも、現行の三分の二が望ましいと思います。