より良き明日の為に

人類の英知と勇気を結集して世界連邦実現へ一日も早く

真の安全保障を!

2016-07-03 19:32:33 | より良き我国のために
 
 参院選も余すところ一週間となりました。
 6月に入ってから北朝鮮のムスダン発射実験が成功したとか、自衛隊機が尖閣諸島周辺で中国機に対して緊急発進したとか、中国軍艦が尖閣諸島の接続水域に侵入したとか、鹿児島県沖の領海を通過したとかの報道が相次いでいます。多くの国民が北朝鮮や中国の実力行使を恐れるあまり、この参院選で日米安保条約を強化して抑止力を確保しようとする与党側に投票したくなる気持ちも分からなくはありません。しかし、本当にそれで良いのでしょうか。それしかないのでしょうか。

 20世紀の超大国アメリカの国力は相対的に低下し、世界の保安官の役割を返上しつつあります。一方中国が力をつけて経済、軍備両面で米国と肩を並べようとしています。やがて中国・ロシアの東側陣営と米欧の西側陣営が対立しあう第二次冷戦の時代が来るのかも知れません。国連安保理事会は相変わらず2分されて役に立ちません。その時も日本は西側の一員になるのでしょうか。それではこれまでと同じで全く進歩がありません。

 2005年8月に衆議院は「国連創設及び我が国の終戦・被爆60周年に当たり更なる国際平和の構築への貢献を誓約する決議」を採択し、その中で世界連邦の実現を目指しました。更に今年の5月に参議院が「我が国の国連加盟60周年に当たり更なる国際平和の構築への貢献を誓約する決議」を採択し、その中で同様に世界連邦の実現を目指しています。こうして衆参両院の国会決議をもって世界連邦の実現を目指す我が国は、この分野で世界のトップリーダーになっています。

 世界連邦運動ではまず国連の民主化を求めます。非民主的なものの最たるものは安保理事会です。五つの常任理事国のうち一つでも反対すれば機能しなくなります。これでは世界の保安官役が成り立ちません。安倍政権は我が国の安保理常任理事国入りを目指していますが、根本的に方向が間違っています。むしろ常任理事国の拒否権を無くし、議論し調整して最後は多数決で決める民主化を目指すべきです。その上で国連軍を創設すべきです。同時に世界各国の軍備を削減していくべきです。すぐには難しいかも知れません。しかしこの方向に動き出さなければ始まりません。

 同時に世界の法治化を目指します。例えば今月12日に判決が出る予定の常設仲裁裁判所の裁定を中国は無視すると公言していますが、これを許してはなりません。国連総会で、G7で、アセアンで・・・ありとあらゆる組織が中国に対して判決に従うよう促すべきです。これからの世界は「法治世界」でなければなりません。力の強いものが弱いものを力ずくで従わせる世界であってはいけないのです。

 国連軍が動き出せば日米安保は不要になります。沖縄の米軍基地も不要になります。それは世界を日本国憲法の理念に合わせることです。日本国憲法を世界の現状に合わせて改悪する安倍政権の方向は間違っています。国民の皆さん、世界連邦に続く道こそ21世紀の真の安全保障の道ではないでしょうか。安倍政権が向かう日米安保強化、憲法改悪の道は尚、武力を以て武力を抑えんとする20世紀の古い安全保障なのです。

 衆参両院の国会決議をもって世界連邦の実現を目指すと決意した我が国こそ、世界の先頭に立ってこの道を切り開いていくべきではないでしょうか。1週間後の投票では是非とも野党4党側の候補を選んでくださるようお願い致します。 


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