goo blog サービス終了のお知らせ 

より良き明日の為に

人類の英知と勇気を結集して世界連邦実現へ一日も早く

闘病10年を振り返って

2016-06-11 16:19:59 | 多発性骨髄腫と共に
 2006年春の多発性骨髄腫診断から10年が過ぎました。
 途中の10年夏から12年夏までの2年間はアミロイドーシスも併発しました。ただし結果的には誤診だったのです。歯痕舌をアミロイドーシスの症状と疑い、胃粘膜の採取生検、心電図や心エコーなどを重ねた結果、アミロイドーシスと診断されたのです。アミロイドーシスは特定疾患に指定されている難病であり、思わず目の前が真っ暗になったのを憶えています。
 治療としてメルファラン、プレドリン、サリドマイド併用のMPT療法、続いてレナリドミド、デキサメタゾン併用のRd療法を実施しました。
 11年秋から新規に保険適用されたフリーライトチェーン(FLC)検査を実施した結果が正常値だったので、アミロイドーシスの診断そのものを疑い始めました。骨髄腫患者の会を通じてその顧問医師を紹介して頂き、私の主治医との間でメールを介した変則セカンドオピニオンを実施した結果、2年前のアミロイドーシス診断は誤診だったことが判明しました。2年間のトンネルから抜け出て日差しを浴びた心地でした。
 08年投稿の「早期発見とQOL」にも記しましたが、当地の様な過疎地の医療体制にはつくづく悲哀を感じています。骨髄腫による多発性圧迫骨折で東京までの移動が困難なばかりに先進医療を受けられず、経皮的椎体形成術(PVP)やバルーン椎体形成術(BKP)を受けてQOL改善を図れなかったのが残念でなりません。また東京の専門医ならアミロイドーシスの誤診そのものも無かった事でしょう。
 しかし、06年夏に受けたたった一回の末梢血幹細胞移植(PBSCT)が奏功してこの10年間、骨髄腫細胞は大人しくしてくれました。有り難いことです。これからもこの地で主治医を信頼し、自らも準主治医になったつもりで主体的にこの病と付き合って行くつもりでいます。
 

英国民の皆さんへ

2016-06-11 16:06:34 | より良き世界のために
 今月23日にEU残留か離脱かを決する国民投票がありますね。最近の報道によれば、離脱派が若干逆転して多数になったとのことで憂慮に堪えません。
 確かにEUを離脱して難民の流入を防ぎ、東欧や南欧諸国への経済支援義務を逃れれば、英国民の皆さんの当面の生活は楽になることでしょう。
 しかしそれで良いのでしょうか。世界は統一に向かわなくてはなりません。EUはその先駆けです。例えば英国内で財政豊かな都市部の富を、貧しい地方に分配することは当たり前に行われています。それが英国内での経済格差に起因するテロや紛争を未然に防いでいるのです。
 EUはこの平和の原理を欧州全体に拡大したものです。EU圏内の各国はその国境の壁を徐々に薄く、低くしてきました。やがてEUと言う名の「連邦国家」になろうとしています。そこではドイツや英国などの経済強者の富は東欧や南欧等の経済弱者に分配されなくてはなりません。
 このEUの理念は全世界に広げるべきものです。現下の中東からの難民受け入れに付いても同様です。我日本が難民受け入れに消極的なのはひとまず棚に上げさせてください。英国のEU離脱派の皆さんはドーバー海峡に厚く高い塀をめぐらし、助けを求める難民をその塀の外に押しやって、自分たちはこれまでの豊かで平穏な暮らしを続けようとしているように見えます。
 難民に手を差し伸べ、世界中の富を配分して貧困を撲滅し、格差を是正していかなければ世界の本当の平和は訪れません。そのためには我日本や英国の皆さんの様に先進経済国と言われる国々の人たちは進んで難民を受け入れ、貧しい国を助けなければならないのです。
 今英国民の皆さんがEU離脱を選ぶことは人類の恒久平和への道を逆戻りすることになります。是非とも前進する方向を選んでくださるよう願ってやみません。