おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
本日は
首・肩・腰・膝の痛み―4・・・方剤解説②・・・
2、桂枝加苓朮附湯 (類聚方・るいじゅほう・吉益東洞(よしますとうどう1702-1773))
桂枝 辛温 気剤
生姜 辛温 気剤
附子 辛温 水剤
茯苓 甘平 水剤
朮 苦温 水剤
大棗 甘平 脾胃剤
甘草 甘平 脾胃剤
芍薬 苦平 水剤
【効能】関節痛、神経痛、
【適応病名】半身不随症、神経痛、リウマチ、関節炎、痛風、筋肉痛、腰痛
【解説】
本方は桂枝湯に茯苓、朮、附子を加味した処方である。
桂枝湯の加減は数多くあり、桂枝加附子湯、桂枝加朮附湯、桂枝加苓朮湯などの方剤が本方の証に近似している。
本方は神経痛、リウマチ、関節痛など水滞と冷えによる痛みをとる方剤である。
桂枝湯の証(虚弱体質で自汗、頭重頭痛、腹直筋の軽拘攣、右肩の痛みやこり)に茯苓の証(胃内停水、臍上の動悸、臍下軟、臍下悸)と附子の証(四肢厥冷、しびれ痛み)が加わったものである。
水滞=体内の水分の流れが滞ること、水毒ともいう。
臍上の動悸=臍上部を押すと動悸がする。
臍下軟=臍の下が軟弱である。
臍下悸=臍の下を押すと動悸がする。
本方は吉益東洞方で、東洞が非常に繁用した処方であり、桂枝加朮附湯に茯苓を加味したところに妙味があるといえよう。
桂枝加朮附湯では手足のしびれという症状があらわれてくるが、本方はさらに水滞の激しい時の痛みを目標とする。
高温多湿という日本の気候風土から考えると、日本人は水滞による疾患が多く、胃内停水が激しく、自汗型となり、従って日本の気候風土に適した処方といえる。
自汗型=手の平や皮膚に湿り気がある。
【このような人に】
*冷感とともに引きつりや痛みを感じる方
(神経痛、リウマチ、腰痛、筋肉痙攣、手足の冷え、半身不随など)
*冬場など冷えると症状が悪化しやすい方。クーラーに当たり冷えると症状が悪化しやすい方も同様です。
*普段から足腰が冷え安く、疲れやすい方。
*陽気不足の方の感冒による発熱などに応用できます。
陽気不足=生体が持つ生命力(体温維持)の不足する方。
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