おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
首・肩・腰・膝の痛み―6・・・方剤解説③・・・
3、薏苡仁湯・よくいにんとう(明医指掌)
【組成】麻黄加朮湯から杏仁を除き、湿を取り除く薏苡仁(よくいにん)・芍薬と補血の当帰を加えたもの。
桂枝 辛温 気剤
当帰 甘温 血剤
芍薬 苦平 水剤
朮 苦温 水剤
薏苡仁 甘微寒 水剤
麻黄 苦温 水剤
甘草 甘平 脾胃剤
【効能】関節痛、筋肉痛
【適応病名】四十肩、五十肩、肩こり、関節リウマチ、浮腫、リウマチ、神経痛、脚気、急性浮腫、ネフローゼ、急性腎炎、膀胱炎、関節炎
【薬能】冷えや湿によるしびれ・疼痛・冷え・浮腫・重だるさなどの症候に
【解説】
本方は、神経痛、リウマチ、関節炎によく用いられる処方の一つである。
そもそも神経痛やリウマチ等は、風邪や湿気による体表部位の異常と生体の水分代謝障害によって起り、体質化されたものであり、本方も基本的には水滞を取り去る漢方である。
薏苡仁湯(よくいにんとう)は、胃腸管の停水を芍薬、朮、ヨクイニンを以て尿として排出し、且つ桂枝と麻黄の協力作用により皮膚より発汗して体内の水分を去り水分代謝をよくする。
当帰は温性の血剤であり体を温めて血行をよくし、総合的にリウマチ体質を改善する。
肩こりや肩の痛み、背中のこりや、節々の痛み、四肢の筋肉の痛みなど応用範囲が広く、浮腫もあらわれ、関節の腫脹や変形した関節痛などに著効がある。
「薏苡仁(ヨクイニン)」は神農本草経(しんのうほんぞうきょう・現存する中国最古の薬物学書)に、
「味甘微寒で、筋のひきつり、拘攣して屈伸できない。
風湿痺、気を下すを主る。
しばらく服用すれば身を軽くし、気を益す」
と記載されています。
日本は湿の影響が大きく痛みを引き起こします。湿を除いて運動障害を改善し、神経痛やリウマチなどに用います。
【このような人に】
*腫れてやや長びいたり、関節の曲げ伸ばしがしにくい方。
*雨の日に悪化しやすい五十肩や腰痛などに。
*下肢の重だるさやしびれ、膝に水が溜まる方。
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