おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』
現代医療の誤りを正す
第2章 漢方はどう診断するか
体の中の熱と冷えで処方は異なる
p99胃が悪いからと胃の薬だけで処方するのは素人芸
熱性下痢か、冷えによる下痢かを見分けるには、大便を見ればわかります。
便が白ければ、胃や腸に水滞があり、冷えているのだから、冷えによる下痢です。
便が赤く色がついていれば、熱性下痢です。
白ければ辛温の薬を、赤ければ苦寒の薬を、黄色なら甘の薬をと、色が薬を決める手立てにもなっています。
下痢の原因は、熱があって起こるか、血症があって起こるか、水滞からきているか、三つの原則がはっきりしています。
熱があって血症のある熱性下痢の場合は、体の左上か、右下を調べると何かの異常があるはずです。
水滞があって冷えによる下痢の場合は、右上半身、左下半身に何かの訴えがあります。
背中をさわってみると、右側がつっているのです。
背中は健康である時は平板ですが、つってくると山のように盛り上がってきます。
漢方にはこうした状態を引き出す決め手があるのです。
排泄される便を見ればもっとはっきりします。二重にも三重にもテストして確かめているわけです。
胃に炎症がある場合、胃潰瘍であるとか、ゲップや胸やけがするとき、胃の粘膜に炎症が起こっているわけですから、胃の薬の「寒・熱・温・涼・平」の分類によって、甘寒の冷やす薬を与えるのが、ふつうの場合の薬の処方の原理です。
胃が悪いからといって、胃の薬だけを処方するのは、漢方では上工(名医)ではない、素人芸だといわれています。
腸は胃の下にある腑、胃が不消化であれば、腸もまた吸収ができなくて不消化便を出さなければなりません。
胃に原因があり、腸には責任がない、と知らんぷりできないのです。
かならず腸に負担がかかってくるわけです。
胃が悪ければ胃の薬、次は腸の薬を与えるべきです。
胃の子どもは腸、腸の子どもは腎臓や膀胱です。腸が悪ければ腎臓や膀胱に負担がかかってきます。
親が悪ければ子どもから孫まで三段階がまえで、病気を未然に防ぐ。
胃が悪ければ胃の薬と腸の薬と膀胱や腎臓の薬を処方するのが、上工の薬の処方といわれているのです。
胃の薬には、心臓の苦い薬か、腸の辛い薬が調合されます。
胃病は心臓と腸に関係があるのです。
胃がちゃぷちゃぷするということは、腸も水滞になることで、水滞は鼻や口や皮膚の粘膜から気体を出して温度を奪って、血液が胃や腸に回っていない状態です。
胃や腸は冷やされているわけですから、辛温の薬を調合して、温めて中和してやればいいのです。
心臓の苦の薬は、胃が炎症を起こしているのですから、心臓は熱くなってオーバーヒートしているわけです。
苦寒の薬で心臓を冷やしてやるべきです。これが寒熱の薬の使い分けなのです。
漢方の古書に「上工は未病を治すとは何ぞや」
p18これでは救われない!半病人には打つ手のない西洋医薬学
という言葉があることはすでに書きました。
これは漢方薬の処方の原理といわれています。
その意の底にあるのは、人間の体の五臓六腑はすべて親子孫の関係にあるということ、未病まで治すには、その体の家族を総動員して治すということなのです。
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