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p108血行がアンバランスな二人の女優さんの例

2012-08-26 05:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』

 

現代医療の誤りを正す

 

第2章 漢方はどう診断するか

 

〝気〟のやまい(気毒症)の原因とその対処法

 

p108血行がアンバランスな二人の女優さんの例

二人の女優さんの健康カルテを紹介してみましょう。

女優のNさんは、お酒と塩辛いものが大好きな方です。

Nさんにとってお酒はまさに、〝百薬の長〟であるようです。

というのは血行のアンバランス、皮膚粘膜のオーバーワークが見られるのです。

それをお酒と辛いもので補正してきたといえます。

 問題なのは、血行のアンバランスです。

健康な女性の場合、血行は下半身に多いものですが、それが逆に上半身に多い〝男脈〟になっています。

それと顕著な症状として、摂取している飲食物の代謝が悪いように見受けられます。

そのためにNさんは下半身が冷たく冷えのぼせの状態であり、胃と腸に水滞が現れています。
         Nさんのカルテ

身 長

  155cm

体重

38kg

体 質

アレルギー、疲労性、寒がり

血 圧

低い

 頭

痛い

首肩背

首の後ろがこる、左右の肩こる

 胃

痛む

手足腰

ひざに水がたまる、足痛む、関節痛む

 頭痛、目の疲れ、寒がり、疲労性などのから回り現象が起こっているのはこれが原因です。

とりわけアレルギーと、膝(ひざ)の水がたまって痛むのは、水滞の典型的な症状の現われです。

アレルギーというのは水分発散の働きが過大に要求され、これが皮膚粘膜をショートさせているのです。

 こうしたNさんのような体質は、何よりも新陳代謝をよくするように心がけ、食物はあまり水分の多いものは避けて、胃腸の消化を助けることが必要なのです。

 薬は「小建中湯」(しょうけんちゅうとう)と「苓桂朮甘湯」(りょうけいじゅつかんとう)の合方である「桂枝加苓朮附湯」(けいしかりょうじゅつぶとう)で胃の痛みをとり、胃腸の停滞物を排除して、皮膚粘膜の発散力を活発にします。

また「八味地黄丸」(はちみじおうがん)で下半身の血行をよくして、関節などの深部にたまった水分を排出し、冷えを取り去ることです。

 

もう一人、Hさんのカルテはどうか。

Hさんは、首筋のこり、冷え性、脂肪太り気味で、ひと言いでいえば、軽度の腸下垂によるものです。

 胃腸下垂は大小便の排泄が十分でないために起こります。

三度の食事と、中間の飲み物などでたまった水分は日中三回の小便では排出しきれません。

その分は皮膚から発散しなければならないので、皮膚に負担となります。

皮膚に水分を運ぶため、血行が上半身に偏(かたよ)って、下半身はお留守になってしまいます。

 これは、冷えのぼせといって、美容にもたいへんマイナスとなる血行のアンバランスです。

胃腸下垂と冷えののぼせは、放っておくと、いつまで経っても堂々めぐりで治りませんから要注意です。

 元来、女性は下半身に子宮というたいせつな器官があるので、下半身の血行をよくしなくてはなりません。

Hさんのように第一線で働いておられる方は、どうしても血行が上半身に偏りがちです。

   Hさんのカルテ

身長

150cm

体重

50kg

体質

疲労性、冷え症

体格

やや脂肪太り

全身

不眠症

大便

一日一回

小便

日中三回、就寝後一回

首肩背

首筋こる

 Hさんの胃腸下垂と冷えのぼせには「防風通聖散」(ぼうふうつうしょうさん)と「五苓散」(ごれいさん)の合方が発散、排尿、排便を活発にして体調を整え、体が締まって肥満から開放されます。

適度な休養と同時に、水分の排泄、食事の工夫と塩分を摂ることも効果的です。

 一般に美容には、果物と野菜を多く摂ることがいいとされていますが、水分代謝という点から問題があります。

ともかく、健康と美容のためには胃腸下垂からくる冷えのぼせを解決することが第一なのです。

 一般に日本人には総じてウエットな人が圧倒的に多く、ドライな人が少ない。

ウエットは上半身からかっかと水分を出していることで、ドライは正常ということです。

 湿気が多いという自然条件からウエットになっていること、そのうえに生活環境、食生活で戦後、大量の飲料、ビールや清涼飲料水を摂っています。

美容と栄養という視点だけから、どんどん生野菜を食べています。

昔の人はキュウリを刻んで塩でもんで、水分を取ったキュウリもみを食べたものです。

これは欧米式に余分な水分を摂らないという料理方法だったのです。

 日本人がヨーロッパの食事法を鵜呑(うの)みにして野菜を摂っても、ヨーロッパのように水分を皮膚から「気」にしてドライの状態で出すことができません。

栄養になるべき食事が水滞を起こしているのです。

 しかし、昔ながらの食事が万能というわけではありません。

肉を食べるときはかならず十種類ぐらいのスパイスを用意すること、必要以上に水分を摂らないことが、日本での健康法としてまず第一なのです。

 漢方が救う人体危機西洋医学一辺倒からの脱出

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