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黄帝内経素問 玉機真藏論篇 第十九 第十三節 語句の意味

2012-08-31 09:14:23 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 玉機真藏論篇 第十九

第十三節

 黄帝曰。見眞藏曰死、何也。

 岐伯曰。五藏者皆稟氣於胃。胃者五藏之本也。藏氣者不能自致於手太陰。必因於胃氣乃至於手太陰也。故五藏各以其時、自爲而至於手太陰也。故邪氣勝者精氣衰也。故病甚者、胃氣不能與之倶至於手太陰。故眞藏之氣獨見。獨見者病勝藏也。故曰死。

 帝曰。善。

 

語句の意味

稟=禀は俗字。ヒン。ウける。命をうける。天命を受けて生まれる。うまれつき。申す。リン。ふち米。知行。米ぐら。

 

気=氣は旧字。キ。ケ。ガス。水蒸気。気体。空気。呼吸。気候、一年を二十四分した一期間、約十五日。人間の精神の外にあらわれたもの、勇気など。心もち。性質。においをかぐ。風雨・寒暑などの自然現象。万物のもと。

気=①体内を流れている栄養に富んだ精微物質で、たとえば水穀の気などをさす。

②臓腑の活動能力で、たとえば五臓の気・六腑の気・経脈の気などをさす。

③臨床上では臓腑機能の失調によっておきた病状、たとえば胃気不降、肝気犯胃などと用いる。

④温病弁証の部位あるいは段階。気分ともいう。

 

胃=①六腑の一つ。胃は水穀を受納し腐熟(飲食の消化)する。

水穀の海、五穀の腑、太倉ともいう。

陰陽五行説で胃と脾は土にあたる。

胃と脾は表裏関係にあり、胃は受納、飲食の消化作用、脾は飲食の精微の運化作用がある。

胃の働きの原動力となるものを、胃気という。胃はまず消化した飲食を小腸に送る。

胃気は下降するのが正常であり、胃気が下降しなければ胃の働きに影響が及び種々の病を生じる。

胃の内腔は胃脘、胃腔の中部は中脘、胃の上口は上脘、胃の下口は下脘という。

<霊枢平人絶穀篇>「胃の大きさ一尺五寸、径は五寸、長さ二尺六寸、横屈し水穀三斗五升を受け、その中、穀を二斗、水を一斗五升留めて満つ。上焦は気を泄しその精微を出し、慓悍にして滑疾、下焦は諸腸に下漑す。」

<霊枢経水篇>「足の陽明、外は海水に合し、内は胃に属す。」

<霊枢五味篇>「胃は五蔵六府の海なり。水穀皆胃に入り、五蔵六府皆胃に気を稟く、五味各々その喜ぶ所に走る。」

②推拿部位の名。拇指の近く指骨の腹面に位置し、嘔吐、泄瀉などの証を治す。

 

五藏=心・肝・脾・肺・腎の五個の臓器の総称。臓は胸腹腔内にあって、その内部は多くの組織に充たされ、精気の貯蔵・分泌・製造をおこなっている。

今日の臓象学説によれば、五臓は人体の生命活動の中心であり、精神意識活動を五臓に配当し、更に五臓に六腑を割りあて、これにより人体表裏の組織器官を関連づけて人体を完全なる一個の統一体としている。

<素問五蔵別論>「所謂五臓は、精気を蔵して瀉せざるなり。」

<霊枢本蔵>「五臓は、精神血気魂魄を蔵するゆえんの者也。」

 

藏氣=五臓の気のこと、または五藏の機能活動をさす。

 

致=チ。イタす。物を他人へ送る。招く。返す。全力を尽くす。推しきわめる。目的へ到達する。なしとげる。するの敬語。ようす。態度。すじみち。

 

手太陰=手の太陰肺経の脈のこと。

<素問蔵気法時論>「肺は秋を主る、手の太陰、陽明を主治す。」

<素問三部九候論>「中部の天は手の太陰なり。」

<霊枢経水篇>「手の太陰、外は河水に合し、内は肺に属す。」

 

鍼灸医学大系参考

平人之常氣稟於胃。胃者平人之常氣也。人無胃氣曰逆。逆者死。

平人の常の気は胃より稟く。・・・・・

黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八 第一節 訳

 

漢方用語大辞典、明解漢和辞典、新・東洋医学辞書

 

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