おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 玉機真藏論篇 第十九
第十一節
大骨枯槁、大肉陷下、胸中氣滿、喘息不便。其氣動形、期六月死。眞藏脈見、乃予之期日。
大骨枯槁、大肉陷下、胸中氣滿、喘息不便。内痛引肩項、期一月死。眞藏脈見、乃予之期日。
大骨枯槁、大肉陥下、胸中氣滿、喘息不便。内痛引肩項身熱、脱肉破 (月に囷・きん)、眞藏見、十月之内死。
大骨枯槁、大肉陥下、肩髓内消、動作衰、眞藏未見、期一歳死。見其眞藏、乃予之期日。
大骨枯槁、大肉陥下、胸中氣滿、腹内痛、心中不便。肩項身熱、破 (月に囷・きん)脱肉、目匡陥、眞藏見、目不見人立死。其見人者、至其所不勝之時則死。
語句の意味1-2
大骨=①腰間の高い骨。<素問生気通天論>「大骨気労す。」
②両臂両腿の骨。<素問玉機真蔵論>「大骨枯槁す。」
大骨枯槁=大骨とは体幹と四肢を支持する主要な骨格であり、枯槁とは枯れて萎えたり乾いて竭きたりした様子をいう。
慢性化した消耗性疾患の後期で極度にやせおとろえて、筋肉は痩削され。全身の骨格関節があらわになった状態をさしている。
また気血が欠損し、骨髓に十分な栄養が行きわたらず、骨格が枯れ萎えたようになって身体全体を支えきれなくなった悪液質に類する状態である。<素問玉機真蔵論>
悪液質=悪性腫瘍や結核の末期の、全身衰弱状態。カヘキシーともいう。
大肉=肩臂や股腿部のように、肌肉があらわにでている部分。
<霊枢寿夭剛柔篇>「形充ち、大肉 (月に困)堅にして分ある者は肉堅く、肉堅ければ寿し。形充ちても大肉に分理無く、堅からざる者肉脆く、肉脆ければ夭す。」
大肉陥下=証名。脾気が衰敗して、肩・臂・股・脛などの肉がおちること。
慢性消耗性疾患の後期や、悪液質患者にみられる。<素問玉機真蔵論>
不便=ふべん・①筋骨不利のこと。<素問至真要大論>
②大便の出ないこと。<霊枢四時気篇>「陽中不便は三里を取る。」
便=ベン・ビン。タヨり。おとずれ。つて。便利。ゆかり。安らか。くつろぐさま。スナワち。大小便。ふだん。てがる。口先がうまい。
鍼灸医学大系では「くつろぎ休む」「安んずる」の意として、「便ならず」とは「平らかでない」「安静でない」とあります。
其氣動形=その気形を動かす・俗にいう「肩で息をする」ということで、正常の呼吸ができないこと。鍼灸医学大系
期=キ・ゴ。時期。期間。ひとまわり。期限。限り。待ちもうける。予期する。定める。
月=ゲツ・ガツ。ツキ。地球の衛星。としつき。
眞藏=五臓の真元のこと。
<素問陰陽別論>「いわゆる陰は、真藏なり。見るるときは敗を為す。敗すれば必ず死すなり。」
<素問示従容論>「夫れ肺を傷る者は、脾気守らず、胃気清らかならず、経気使と為らず、真蔵壊死し、経脈傍絶し、五蔵漏泄し、衄せずば嘔す。此の二の者は、相類せざるなり。」漢方用語大辞典
真元=漢方用語大辞典には無い。
五臓の元真=五臓の真気または陽気ともいう。
真藏脈=五臓の真気が衰退してあらわす脈象。
五臓の病気が発展して重症になるとその臓器の精気は衰え胃気は絶えそうになって、各々に特別の脈象をあらわす。
いずれの脈にも胃・神・根の脈気がなく、ゆったりとおだやかな脈象を示さない。
肝の真臓脈は弦硬で力があり、脈体の緊張度は極めて高く、触診すると刀の刃に触れるようにぴんと張っている。
心の真臓脈は堅く手を打つ。
肺の真臓脈は大きくうつろである。
腎の真臓脈は打ってはとだえ、あるいは指で石をはじくように堅い。
脾の真臓脈は軟弱無力で速かったり遅かったりして一定しない。
真臓脈の出現は慢性病の予後を診断するのに一定の臨床的意義を持っている。<素問玉機真蔵論>
真気=生命力と抵抗力のことで正気と同じ、また元陰の気と元陽の気とを含意した語。
=①正気、元気ともいう。先天の原気と飲食などにより得る後天の気を結合して成ったもので、生命の動力となる。
<霊枢刺節真邪篇>「真気は天に受くる所、穀気と併せて身を充すなり。」
<霊枢根結篇>「真気稽留し邪気之に居るなり。」
<素問上古天真論>「恬淡虚無、真気之に従う。」
<素問離合真邪論>「真気は経気なり。」
②心気のこと。<素問評熱病論>「真気上逆す、故に口苦舌乾す」
心気=心の機能・活動、または心の循環機能、心の精気、脈気のこと。心持ち、気持「心気が衰える、心気を静める。」
陽気=生体がもつ生命力、単に気ともいう。
漢方用語大辞典、明解漢和辞典、新・東洋医学辞書
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