おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 蔵気法時論篇 第二十二
第十二節
肺病者、喘欬、逆氣、肩背痛。汗出尻陰股、膝攣、髀腨胻足皆痛。虚則少氣、不能報息。耳聾嗌乾。取其經太陰、足太陽之外、厥陰内血者。
語句の意味2の1-2
逆気=下から突き上げる気。
逆気=衝気上逆のこと。⇒気逆(きぎゃく)<素問骨空論>「衝脈の病たるは、逆気裏急す。」
気逆=臓腑の気が逆上して病気の原因となるもの。
気逆=気が逆上して不順である病理をさしている。
気が順であれば平常であり、気が逆すれば病になる。
肺胃の気は降るのが順であり、肺気が逆すると喘促、咳嗽などをあらわす。
胃気が逆すると嘔吐、呃逆などをあらわす。
肝気は昇発を主るが鬱怒が肝を傷って、昇発がすぎると、また気火上逆をあらわし、頭痛眩暈・昏倒・吐血などの症状をあらわす。
<素問経脈別論>「太陽の蔵独り至るは、厥し喘し虚して気逆す。是れ陰不足、陽有余也。」
肩背痛=証名。肩背部は、足の太陽経の循行経絡で、肺の分野に属している。
本証は内傷性のもの、または風湿、風寒などの外邪の侵襲によっておこる。
若干の肺経の証候をともなう。<素問蔵気法時論>参照。
陰股=股の内側で陰部に近い所。
<素問挙痛論>「厥気、陰股に客す。寒気上りて小腹に及ぶ。血泣下に在りて相引く、故に腹痛陰股に引く。」
<素問刺禁論>「陰股中の大脈を刺す、血出て止まざれば死す。」
攣=筋肉の収縮力あるいは緊張力が増す現象をさす。
たとえば、手足の拘攣、搐搦などの症状がある。
搐搦=ちくじゃく・瘛瘲の別名。ひきつけのこと。発搐、驚搐、風搐ともいう。心肝の熱により目が一点を見つめ、手足がこわばり、手を握り、ビクつくこと。搦は手を握り固めること。
<医方考>「搐は四肢屈曲の名、搦は十指開握の義なり。」
髀=ひ・股部(大腿部)のこと。髀骨とは股骨をいう。
<霊枢骨度>「両髀の間は広さ六寸半。」
腨=ぜん・腓に同じ。俗にいうふくらはぎ。
小腿部の隆起した部分で腓腸筋に相当する。
胻=すね。はぎ。
少気=証名。①話す言葉に力がなく、呼吸が弱々しく短いものをさす。
多くは五臓の気虚、とくに肺気の虚損、中気の不足、腎気の損耗などによってあらわれる。
また痰濁・水飲・食滞あるいは気機の阻滞によっても少気はあらわれる。
<景岳全書>「少気は、気少なく不足を以て言うなり。」
<病源>「少気は臓気不足による故なり。」<素問玉機真蔵論>参照。
②気短してのびやかに通じないこと。
<素問平人気象論>「人一呼に脈一動、一吸に脈一動なるを少気という。」
<素問方盛衰論>「三陽絶し、三陰微なる。是を少気となす。」
<素問脈要精微論>「脾脈、搏堅にして長、其の色黄なるは、当に少気を病むべし。」
<素問蔵気法時論>「肺の病は・・・虚すれば少気し、息を報するあたわず。・・・其の経、太陰、足の太陽の外、厥陰の内血ある者を取る。」
<霊枢終始篇>「少気は脈口、人迎ともに少にして尺寸に称わず。足の如くなる者は、陰陽ともに不足す。陽を補えば陰竭、陰を瀉すれば陽脱す。是の如くなる者は、まさに甘薬を以てすべし、飲するに至剤を以てすべからず。」⇒気(き)。
報息=報は重復・接続、息は呼吸のことで、規則正しい呼吸をさす。
もし報息でないときは、短気して呼吸がつず(づ)かない病証をあらわす。
虚喘の患者などに見られる。
<素問蔵気法時論>「肺病む者・・・虚せば少気し、報息することあたわず、耳聾嗌干す。」
漢方用語大辞典、新・東洋医学辞書
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