おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』
現代医療の誤りを正す
第4章 漢方による心身の健康法
健康は人間の自然を回復する
p242西洋医学と漢方医学が両立してこそ病や健康が追究できる!
漢方は人間の体の正常でない状態を、少量の薬の組み合わせで正常化することです。
栄養剤のように栄養ならなんでも入っているというのは、薬であって薬ではないのです。
いったい薬とは何かということをもう一度、飲む立場から考えてください。
現代人はいまの知識が最高だと思っているのではないでしょうか。
とんでもありません、五十年前と現在とは、ずいぶん違います。
だから完全ではないわけです。
たとえば、人間は食物を食べて栄養を摂(と)っていますが、それは栄養剤のなかに入っている要素だけではありません。
食物からはわれわれにはまだわからない、もっと違った栄養の要素や因子が人間に作用しているに違いないのです。
だからなんでもないのに、栄養剤さえ飲んでいればだいじょうぶというのは、現代人がいまの知識が最高だと思っているのと同じことです。
栄養というのは、人間の体のなかでカロリーとして燃える要素で、人間によってどれだけ摂れるか、吸収されるかはそれぞれ違います。
本来の漢方薬というのは、それが吸収できるように機能を正常にするものです。
いいかえれば人間を自然な機能に回復させ、自然と人間の接点の役割をするのが薬なのです。
この人間と自然の接点は、異物といわれる鉱物薬や合成薬ではつなげないわけです。
人間が鉱物薬を摂るといろいろな異変を起こします。
公害病はその一つです。
自然なのもは食べ物と同じ次元で吸収され、なんの違和感もないわけです。
漢方薬は天然の自然物です。
自然の草根木皮のなかにある複雑な要素・作用を、人間が長い年月をかけて体得し、人間と自然の接点になる薬として利用してきたのです。
この薬として利用するということも、二千年、三千年の歴史の累積(るいせき)となると、いろいろな角度から病気を診(み)て、いろいろな実験を繰り返してきたのです。
その英知を集めたのが漢方薬の処方なのです。
一方だけ見て、その一方の薬を与えるだけでは正常化はできません。
だから漢方薬には何万という処方がありますが、これはあくまでも薬の組み立て、素材であり、それを証によって、さらにその人間の正常化に適したように選び出す技術が漢方なのです。
現代医学からみると、漢方のことを「シェイクスピアを京劇でやっているようなものだ」とか、「切れない剃刀(かみそり)みたいだ」という大学の先生がいますが、これは〝群盲象(ぐんもうぞう)を評す〟という諺のたぐいで、漢方の基本的な考え方を知らないのです。
鼻だけ、足だけ、しっぽだけというように部分だけを見て、総合的に見ようとしないのです。
ガンが治っているのに人間は死んでしまったというのと同じです。
頭から漢方を間違っているとか、いやだといって知ろうとしないのです。
現代医学がそんなに万能であるなら、人間は病気で死ななくてもいいことになります。
しかしそんなことはありません。
西洋医学も漢方医学も、医学の一つの方法論です。
両立してはじめて人間の病や健康を追究できる科学なのです。
世界保健機関(WHO)では、いったい人間の健康とは何かという規定を提示しています。
心臓病とか糖尿病もけっこうですが、その目的は人類の健康ということです。
それは、精神的、肉体的、社会的に健全な一員になることです。
この三つをバランスがとれてはじめて世界が平和になるのです。
一民族とか一国家だけバランスがとれていても、地球は健康とはいえないのです。
なぜ、こんな話を出してきたかといいますと、漢方の二千数百年前のそもそもの基本的な考え方がそこにあるからです。
人間の健康、人間の正常化ということは、局部ではなく、人間という全体のなかで正常にしていくことで、それはやがて家を、国を平和にし、ひいては世界だって平和になるという東洋哲理がそこにあるからなのです。
最終回でした。
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