正論 2013 8月号
アメリカニズムの首枷が外れる日 評論家 西部 邁(にしべ・すすむ)
戦死者に栄誉を与えよ
・・・・・・
しかし、「慰安婦の強制連行はなかった」とか「戦争における兵士の性的暴虐なんかは、アメリカをはじめとして、世界に共通している」という(正しい)事実認識のみを振り回すものもまた凡庸な精神のなせる業である。
性的欲望のことは脇において、または性的放埒にもかかわらず、自国のなす戦争に義があると見立てて、あるいはそうみなすことにするという決意にもとづいて、戦死していった軍人が、つまり「名誉ある戦死を遂げた兵士」(英霊)がたくさんいる。
「戦争は暴力が物を言う場なのさ」と訳知り顔でいってのけるクソ・リアリズムの不潔さ、それが橋下氏の言葉遣いに横溢している。
韓国や中国はいうに及ばずアメリカもまた、戦前の日本はアキシス・オブ・ザ・イーヴィル(悪の枢軸)の一角をなすロウグ・ステート(ならず者国家)であったと断罪しつづけたいのである。
その政治的欲望の最も簡明な表現法として、「従軍慰安婦強制連行」という一片の証明もない作り話を、世界中に広めたいのだ。
それに反撃するには、価値認識の次元において、日本のなしたとりわけ太平洋方面における戦争には「正義・思慮・勇気・節制」といういわゆる徳義において、悖るところも少なくなかったとはいえ、誇るところも多かったと公言しなくてはならない。
いや、公言しなくとも、大東亜戦争にかんする言葉遣いに怠りなく滲ませる必要がある。
そうしてみせる言論の、能力ばかりか、精神の品位すらもがない典型例、それが橋下発言なのであった。
・・・・・
防衛であったか模倣であったか
・・・・・
歴史を裁く者は歴史から学ばず
・・・・・
米帝は日帝よりも〝ならず者〟であった
・・・・・
米帝はモダニズムの片翼で飛んでいる
・・・・・
中米同盟の綱・・・・・日米同盟は空洞化する
・・・・・
日米最終思想戦へ・・・・・価値観外交を嗤う
・・・・・
詳細は正論2013 8月号にあります。
※※※※※
東南アジアでの戦争で日本人との混血児は皆無であったことを日本人は誇りに思います。
「正義・思慮・勇気・節制」旧日本軍には存在したということ。
西部邁先生は幕末からの100年戦争を語ることが重要とのことです。
詳しくはWiLL 2013 9月号にあります。
ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。
簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。
本体価格
250g 8,000円
500g 15,000円