おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 通評虚実論篇 第二十八
第三節
帝曰。何謂重虚。
岐伯曰。脈虚氣虚尺虚。此謂重虚。
帝曰。何以治之。
岐伯曰。所謂氣虚者言無常也。尺虚者行歩恇然。脈虚者不象陰也。如此者滑則生、濇則死也。
帝曰。寒氣暴上、脈滿而實、何如。
岐伯曰。實而滑則生、實而逆則死。
帝曰。脈實滿、手足寒、頭熱、何如。
岐伯曰。春秋則生、冬夏則死。脈浮而濇、濇而身有熱者死。
語句の意味
重虚=①虚の上に虚が加わること。たとえば虚証にあやまって瀉法を用いた時。
<霊枢終始>「虚にして之を瀉す。これ重虚と謂う。」虚脈が重なってあらわれること。
<素問通評虚実篇>「脈気上虚し(上虚は即ち寸脈の虚のこと)尺虚す。是を重虚という。」
③司天の気が虚し、人のこれに相応する臓気が虚すこと。
<素問遺篇刺法論>「やむなく厥陰守るを失えば、天もって虚し、人気肝虚し、天を感じて重虚す。」
重虚=虚にさらに虚を加えること、または虚脈が重なってあらわれること、司天の気が虚して人とこれに相応する臓気が虚すること。
脈氣上虚尺虚。此謂重虚。
脈虚気虚尺虚。此謂重虚。鍼灸医学大系(語句の解)
*新校正には「按ずるに甲乙經には、脈虚し、気虚し、尺虚する、是を重虚と謂う、に作る。
此れ一つの虚の字をかいて、一つの上に字を多くす。王が注に尺寸の脈倶に虚すというときは、則ち気虚を兼ねざるなり。
詳するに、前の熱の病は気熱し、脈満つるを重実と為す。
此に脈虚し、気虚し、尺虚するを重虚と為す。
是れ、脈と気と倶に実するを重実と為し、倶に虚するを重虚と為す。但尺寸倶に虚するを重虚と為さざるなり」とある。
これは新校正に述べる所が妥当であることは、次の句に「気虚する者は・・・、尺虚する者は・・・、脈虚する者は・・・」とあるを見ても、本文の誤りであって、甲乙經にある如く、「脈虚し、気虚し、尺虚する。是を重虚という」と改むべきであろう。
言=ゲン・ゴン。イう。口に出す。イう。よぶ。名づける。そういう。コト。コトバ。いうこと。ことばづかい。語句。文句。一句の字数。ワレ→我。ワが。ココに。イウココロ。その意味は。はかりごと。
無常=むじょう・一定していない。つねがない。〔仏〕いっさいのものは変転・生滅してさだまりがない。人生のはかないこと。
常=ジョウ。ツネ。いつまでも変わらないこと。なみ。普通。ひごろ。不変の道。きまっていること。トコ。いつも。カつて=嘗。尋(ひろ・八尺)の二倍の長さ。
無=ム・ブ。ナい。ナかれ、禁止の辞。ナみする。ないもの同様とする。ないがしろにする。
常なきなり=長くつづけることができない。鍼灸医学大系
行歩=あるくこと。歩行。こうじえん
恇=おそれる。おびえる。
恇然=おそれおののいてビクビクしているさま。鍼灸医学大系
象=ゾウ。獣の名。ショウ。カタドる。似せる。まねる。カタチ。占いでできた形。うらかた。すがた。ようす。容貌。あや。模様。似せて作ったもの。形状。きざし。のり。法度。おきて。みち。道義。のっとる。
象らざるなり=「・・・らしくない」という意。
滑=滑利のこと。滑利で調べてみたが掲載されて居ない、漢方用語大辞典。
滑痢=下痢がなかなかとまらず甚だしい時は脱肛に至る病証。
*此の如き者滑なるときは則ち生き、濇なるときは則ち死す
脈が滑であるということは、まだ水穀の精微と化して気を生ずる力が残っていることであるが、脈が濇ということは、少気の状態であって生気の原が已に絶えたことを示すものである。鍼灸医学大系
寒気=水毒などのような寒性の邪。<素問逆調論>「帝曰く、人身に衣の寒にあらざる也。中に寒気あるにあらざる也。寒の中より生ずるは何ぞや。」
實而滑則生、實而逆則死。
張志聡の註 に詳しくあり。
春秋則生、冬夏則死
張志聡の註 に詳しくあり。
脈浮而濇
濇而身有熱者死。
馬蒔の註 この句は黄帝の問に対する答えとは別の事柄である。錯簡であろうという。
張志聡はそのまま之を解説している。鍼灸医学大系
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