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黄帝内経素問 通評虚実論篇 第二十八 第三節 訳

2013-08-09 09:21:53 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 通評虚実論篇 第二十八

第三節

帝曰。何謂重虚。

 岐伯曰。脈虚氣虚尺虚。此謂重虚。

 帝曰。何以治之。

 岐伯曰。所謂氣虚者言無常也。尺虚者行歩恇然。脈虚者不象陰也。如此者滑則生、濇則死也。

 帝曰。寒氣暴上、脈滿而實、何如。

 岐伯曰。實而滑則生、實而逆則死。

 帝曰。脈實滿、手足寒、頭熱、何如。

 岐伯曰。春秋則生、冬夏則死。脈浮而濇、濇而身有熱者死。

 

黄帝が申されました

重虚とはどのようなものであろうか。

岐伯が申し上げました

脈が虚し、気が虚し、尺も虚しているものを重虚ともうします。

黄帝が申されました

如何様にして重虚を治療するのか。

岐伯が申し上げました

所謂気虚と申しますのは言語を長くつづけることができないような状態を申します。尺虚と申しますのは尺の皮膚がが弱々しい状態のものを申しまして、歩行に力が入らず歩くのも難義するようになります。脈の虚した者は、陰の脈が本来の脈のようでなくなってしまします。このような者でも滑脈をあらわすならば生きますが、濇脈を表わす場合には死はまぬかれません。

黄帝が申されました

寒気がにわかに上がり、脈は満ちてしかも実という、これは如何なるものであろうか

岐伯が申し上げました

実脈は邪気が盛んであり、滑の脈は胃家(胃腸)が実でありますので飲食したものが栄養となります、従って生きることができるのですが、脈が実しているにもかかわらず、濇の脈は血気不足をあらわすので全身に栄養をめぐらすことが出来ず死にいたるのでございます。

黄帝が申されました

脈が実満であり、手足が寒え、頭に熱があるときは、どうするのじゃ。

岐伯が申し上げました

春秋則生、冬夏則死。脈浮而濇、濇而身有熱者死。(この項、鍼灸医学大系、東洋学術出版社素問を参考にしました・張志聡の註。馬蒔の註・脈浮而濇、濇而身有熱者死は錯簡であろうという。日中医薬研究会資料)

脈が実(火症、伏熱)満であるものは陽の脈でありまして、頭熱も陽証であります、手足が寒えるのは陰証でございます。このような症状で春は陽気が少し上がり陰気が少し下がります、秋は陰気が少し上がり陽気が少し下がります、よってバランスが取れ生きるのでございます。冬になりますと陰気に偏し、夏は陽気に偏するのでバランスを欠き死ぬのでございます。

 

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