おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』
現代医療の誤りを正す
第2章 漢方はどう診断するか
〝気〟のやまい(気毒症)の原因とその対処法
p115性に無関心になった男性は腎機能が減退するため女性化する!
大企業のビジネスマンは、入社十五年目、課長の椅子を射とめたころがいちばん危ないといわれています。
三十八歳の働き盛りで、上司から仕事を押しつけられ、部下からは突き上げられ、ちょうど企業の人事のかなめの位置にあるのです。
仕事に追われて家に帰れば、家庭のサービスに付き合わされて、身も心も疲れ果ててしまうのです。課長は企業にとって、〝肝腎のかなめ〟でありながら、自分の精神と体の肝腎のかなめが、疲労の集積でぷっつりと切れてしまうのです。
いわゆる気の道症、ノイローゼとか自律神経失調症という病、これにかかると、もはやよほどのことがないかぎり、出世の道からはずされてしまうのです。
世の中年ビジネスマンの奥様族よ〝ご用心あれ〟といいたいところですが、人間の〝肝腎のかなめ〟はどこかを知らなければ、どうにもなりません。
肝腎は字のとおり、肝臓と腎臓のこと、肝臓は栄養を分解してたくわえる、肉体的に重要な臓器でもあります。
腎臓は泌尿器官だと一般に思われていますが、副腎とか副腎皮質を含めた腎臓器官は、生命力や意志力を発動するところなのです。
この肝と腎が、人間の生命力や意志力や気力を発動する源なのです。
よく「あいつは腹ができているやつだ」などというのは、胃の腑のことではありません。この肝と腎のこと、生命力、気力をさしているわけです。
とくに腎の機能は、女性の場合は七の倍数で変化し、男性の場合は八の倍数で進化しています。女性の七の二倍の十四歳で初潮、三倍の二十一歳で結婚、七倍の四十九歳で閉経になります。
男性は二倍の十六歳で元服し一人前となります。
三倍の二十四歳で結婚し、八倍の六十四歳まで精力があるのが正常の状態なのです。
通常、男性の場合は腎器官はお留守になっていますが、女性は生まれつき腎を助けているので、男性より女性のほうが七、八歳ぐらい若く見えるし、長生きもできるのです。
一人暮らしの女性が中年を超えると急に老けるのは、男性化による腎機能の減退が原因といわれています。
薬学博士渡辺武著『わかりやすい漢方薬』より4月15日のつづき
腎機能はセックスとたいへん関係深い器官です。最近は〝若年寄〟といわれる人たちがふえてきました。
正常な男性なら六十四歳までは性的能力、精力があるはずなのに、五十歳くらいで精力を失ってしまうのです。
日本の商社の四、五十歳の部課長を調べたことがありますが、セックスは一週間に一回はいいほうで、十日に一回というのが圧倒的でした。
これは日本人の四、五十代が、この二十年来の経済成長のかなめになって、頭と体の分裂一歩手前にあることをさしているのです。
では、限界の年齢層ではどうでしょうか。
京都の中学の還暦の同窓会で、功成った芸術家や学者や会社重役など有名人が集まった席で、私は漢方の話の途中で、「このなかで六十四歳まで奥さんを満足させる自身のある人は手をあげてごらんなさい」と質問を発してみました。
ところが、答えはゼロ、一人もいないどころか、みんな四、五年前にもう終わってしまったというのです。
とくに頭を使っている学者や会社重役などは五十代前半でエンドになっていました。
私は漢方薬という薬方の立場から、平安時代の名医、丹波康頼の『医心方』の「房中篇」について披露することにして、同窓のM画伯は体位の点から、阪大医学部教授のB博士は解剖学的立場から、京大薬学部のK教授は生薬の立場から、それぞれ六十の坂を越した男女の健康法について講演したわけです。
セックスはたんに喜びだけではありません。人間の生命維持のバロメーターなのです。
大事業をやる実業家が、性に無関心になったら、たいていは女性化して、やる気力がなくなる証拠みたいなものです。
それは肝腎の機能が衰えているのです。日本人の四十代、五十代、六十代を漢方で評すれば、先にも述べた「散々、艱(肝)難(酸-肝)苦心(苦-心臓・小腸)して、甘い(甘-脾胃)こともなく、心配(辛-肺・大腸)ばかり嗚呼勧進(肝腎)」という中国の古い薬物論「五行説」の覚え歌にぴったり当てはまりそうです。
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