シチリア島の旅のハイライトとも言われる、アグリジェントの「神殿の谷」の中で最も保存状態の良い、「コンコルディア神殿 (Tempio della Concordia)」です。
神殿の谷という名前がついていますが、実際は海や町を見下ろす高台にあります。
アテネのパルテノン神殿を彷彿させるドーリア式のこの神殿は、紀元前450~440年頃にディオスクロイ神に捧げられたものと言われています。
平和を意味するコンコルディアの名前は、近隣で発見されたラテン語の碑文に由来しており、6世紀末の初期キリスト教時代に教会として転用された為、良好な保存状態が保たれてきたのだとか。
(アテネの古代ギリシャ遺跡よりも、ずっと保存状態は良好だと思います)
古代ギリシャ時代の最盛期には、約30万人もの人々が暮らしたと言われる、アグリジェントの遺跡は、ユネスコの世界遺産にも登録されています。