サッカー日本代表の南米選手権辞退決定です。
震災後の沈んだ日本を元気づける、最高のチャンスだったのですが、本当に、本当に残念です。
震災後、約1ヶ月間中断となったJリーグの日程を、当初南米選手権出場の為に空けてあった7月に開催しなくてはいけなくなったのが、今回の辞退に至った直接的な原因ですが、そもそもJリーグの閉幕時期をずらすことはできなかったのか?とか、優先順位を考え、キリンチャレンジカップ等の他の代表向けカップ戦開催期間を、Jリーグの日程消化に置き換えできなかったのか?といった、「他にやり方はあったはず」という意見もあります。
プロ野球セ・リーグの開幕問題では、選手会とファンの声が大きな力を発揮しましたが、今回は選手やファンの声は、メディアを通して殆ど聞こえてこず、そのような奇跡の再現はなりませんでした。
そして二転三転し、この時期まで引っ張って、やっぱり不参加というのは、その分失望感が大きいだけでなく、日本サッカー協会のリーダーシップにも疑問を感じてしまいます。
ある程度のメンバー編成が組めないなら、W杯やEUROと同レベルの国際舞台へ、参加する意味が無いというのはもっともですが、そもそも選手招集に強制力が無いことを知りながら、南米選手権に招待して欲しいとアルゼンチンへお願いしたのは、元々日本サッカー協会の方ではありませんか。
(もちろん大規模な震災が起こる事は予測できなかったと思いますが、FIFAがレギュレーション変更はできないと言った時点で、神頼み的に海外のクラブチームの「善意」に期待するのではなく、同じ日本のサッカー界を支えるJリーグ側と、再度協議するチャンスはあったはずだと、個人的には思っています)
良くも悪くも、川渕三郎Jリーグ初代チェアマン(&日本サッカー協会元キャプテン)の時代は、強烈すぎる程のリーダーシップがあり(某新聞社のトップの方に、独裁者と言われていましたが)、Jリーグとサッカー協会が手をとりあって、日本のサッカー界発展の為に一丸となっていた印象がありました。
しかしながら、本来はピラミッド階層の頂点に立つべきサッカー協会が、最近ではJリーグとの関係もあまりうまくいっていないのではないか?と心配にさえなります。
(Jリーグ閉幕時期の移動はできないと、早々に言い切った大東チェアマンは、サッカー協会の副会長を兼務されているはずなのですが。汗)
欧州のプロリーグで多くの日本人選手がプレーし始めたとはいえ、まだまだ世界のサッカーの中では、日本は「これからの国」であり、日本サッカー協会が果たすべき役割はとても大きいはずです。
大変失礼ではありますが、日本サッカー協会の要職の方々は、いずれもJSL時代のみの現役でプロ選手経験の無い方々が多く(小倉会長は選手や監督ですらなく、大東チェアマンは元ラグビー選手ですが)、Jリーグ発足後まもなく20年になる「現場の進化」についていっていないのではないか?と、個人的には感じたりもしています。
(ザッケローニを引っ張ってきた、原さんの頑張りには感謝していますが)
ドイツのベッケンバウアーが、西ドイツ代表監督に就任したのが30代後半、そしてドイツサッカー協会の要職(副会長)に就任したのが50代前半という年齢だったことを考えると、キングカズこと三浦知良選手の引退後に、日本サッカー界のシンボルとして、日本サッカー協会内で、リーダーシップを発揮してもらいたい等と思ったりするのは、自分だけでしょうか。
(代表監督については、少なくともあと四半世紀程度、欧州3大リーグのトップレベルの外国人監督でお願いしたいですが)
今回の南米選手権辞退に至った経緯の再検証を、メディアも含めて明らかにして戴くと共に、今回のことをきっかけに、日本サッカー協会の体制見直しと、Jリーグとの二人三脚体制の再確立を進めて欲しいと思っています。
そして南米選手権辞退で失われた、日本国民に希望を与えるチャンスを、3月末のチャリティーマッチのような別の形で、ぜひ実現して欲しいと、心から希望しています。