パラティーナ礼拝堂のモザイク画「聖ペテロと聖パウロを従えた玉座のキリスト」です。
12世紀のノルマン王朝時代に、聖ペテロに献堂されたパラティーナ礼拝堂ですが、この玉座のキリストのモザイク画は、14世紀に追加された作品だとか。
眩いほどのこの礼拝堂ですが、イスラム教のアラブ支配時代を経てそのまま現代に残されていることは、さらに大きな驚きです。
21世紀になってなお、世界のあちこちで緊張関係にあるキリスト教とイスラム教ですが、2つの宗教文化がパレルモの地で共存してきた歴史を、この礼拝堂は物語っている気がします。