ウェンブリー・スタジアムで行われた、今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝ですが、FCバルセロナが3-1でマンチェスター・ユナイテッドを破り、圧倒的な強さで優勝!!!
今シーズンの初旬となる10月(対バレンシア戦)に、カンプノウ・スタジアムでFCバルセロナの試合を観戦した時は、ストライカー(所謂9番のポジションの選手。2年前のチームでいうエトオのような存在)がいない今年は、チャンピオンズ・リーグだけでなく、リーガ・エスパニョーラでも苦戦するのではないか?と思っていましたが、その後の試合の中で、ビジャ等新戦力との連携を深め、絶対的な強さでリーガ、そしてチャンピオンズリーグを勝ち抜きました。
チケット高騰でとても買えないので、この試合はもちろんTV観戦でしたが(汗)、みていて本当にワクワクする試合でした。
まさに今の時代を象徴する、ポゼッションフットボールの勝利!という感じで、相手のマンチェスター・ユナイテッドの、プレミアらしいサッカーが時代遅れに感じる程。
先述の9番らしい選手がおらず、メッシ(169cm)やビジャ(175cm)等の1.5列目の選手と、シャビ(170cm)やイニエスタ(170cm)といった2列目の選手がチームの中心で、チームの精神的な支柱であるCBのプジョルも身長178cmと、どこか今の日本代表の姿とかぶるところがあり、絶対的なフィジカルの強さが無くても、世界の頂点に立つことができるというのは、我々日本人にとって大きな勇気になります。
分厚い相手の守備を完全に崩してしまう、これでもか!っという程に連続する、クリエイティブ溢れる速いパスワークのすごさは、今さら言うまでもないですが、あっという間に3~4人の選手が相手を囲み、攻撃の際にも必ず周りが90分間フォローし続けるポジショニングは、本当にすごいの一言です。
もちろんメッシ等、チーム内には世界トップレベルの個の力を持った選手も多いですが、バルセロナのサッカーを見ていると、まさに個を凌駕する集の力という感じがします。
自陣ゴール前でのパス回し等、中途半端に同じことをやろうとしたら、途中パスカットされて、そのまま相手にゴールを許してしまうであろう、非常にリスキーなサッカーではありますが、このサッカーを90分間やりきり大舞台で勝ち抜ける、個のスキルの高さと、集の熟成度の高さには脱帽です。
まだまだその頂は遠いでしょうが、香川選手等の日本の若い選手が、近い将来、バルセロナ等の欧州屈指のビッククラブでレギュラーを獲得し、チャンピオンズリーグで優勝する日が来ることを信じて、その時を待ちたいと思います。