神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[コンサ] 2013 J2 第16節 札幌 vs 水戸

2013-05-26 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第16節 コンサドーレ札幌 0-1 水戸ホーリーホック @スカパー

 

ホーム厚別。快晴。今日も風は強い。

キャプテンの河合が復帰。ワントップはなぜか上原。スーパーサブ、大作戦要員からエースの座を奪い取れるのか。与えられたチャンスを生かすも殺すも自分次第。

 

コイントスは水戸が勝って陣地変更。水戸が風下。

札幌は作戦通りなのか、上原がターゲットになってボールを集める。それに対し、水戸はディフェンシブFWという言葉まで作った鈴木隆行の積極的なプレスで対抗。

いきなり風でボールが流されピンチ。しかし、ダイレクトボレーはクロスバー。やはり、厚別の風は味方にならない。

深井のミドルにはコータ氏が最年少ゴール更新と同じ背番号18番話。懐かしい話だけれど、やっぱり、宏太は札幌の顔ですね。

札幌の攻撃は縦一本でもサイド攻撃でも、いい形でゴール前まで行けるのだが、シュートがいまひとつ。さすがにペナルティエリア内では自由に撃たせてはくれない。

そうこうしているうちに、鈴木師匠がエリア内で倒れてPK。チョソンジンより鈴木の方がうまかったとしか言いようがない。これを決められ、失点。

風上のうちに点と取ろうと思っていた出足をくじかれた感じで、この後は全くいいところなし。中途半端に上原が競り勝てるので、上原への放り込みだけになってしまった。前半からパワープレーと言われたジョークそのままの状況。

守備では全体的にDFの連携が悪い。こういうときは全体が見られるGKが声出して統率しろよ。それどころか、前に出てセーブ、かと思ったらボールをこぼすとか、相変わらずの杉山。

 

後半から荒野に変わって前田を投入。これで、上原、前田のツートップ。荒野は前半目立てなかったので、仕方がない。もっと動いて、鈴木隆行みたいにならないと。

しかし、相変わらず、攻められない。ボールが収まらない。ディフェンスでミスる。いったいどうした。

上原はボールが収まるというタイプじゃなくて、フィニッシャーなので、やはり大作戦要員の方がいいのかも。そういった意味では、前田がボールを収める立場なのだが、この試合ではいまひとつボールが足に付かない。さらに、ボランチの位置ぐらいまで下がっていることが多く、攻撃の起点にはなれていない。

状況を変えるために、砂川→河合。ついにキャプテン復活。交代直後から、上原へのスルーパス、ミドルシュートと立て続けにチャンスを演出。

さらに、後半30分過ぎには深井→横野。これで3枚の交代を使い切り、3トップへ。しかし、前線へ放り込まれたボールに対し、3人のフォーワードは競えるものの、セカンドボールは水戸の方へ。

そのまま、ろくにチャンスを作ることも無く、タイムアップ。スコアは1点差だったが、この試合はまったく得点が入る気配もない退屈な仕合だった。

 

風もピッチの悪さも、まるで味方にならない聖地厚別。これでホームと言えるのか。白恋なんて恵まれたところで練習してるからこうなる。明日から、練習はすべて厚別でやればいいのに。

結果的にPK獲られただけだが、他にも危ないシーンが多かった。守備でも攻撃でも見処が無かった。

上原は先発チャンスもらったのにものにできなかった。ということは、しばらく先発ないわけだが……。

こんな試合では、目標に満たない観客動員数を押し上げるために頑張ったスタッフにもサポにも申し訳がないんじゃないか。まぁ、入場者数8590人中、3000人はローカルアイドル、フルーティーのファンだったかもしれないけれど。

 

 


[コンサ] 2013 J2 第15節 札幌 vs 東京緑

2013-05-19 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第15節 コンサドーレ札幌 1-1 東京ヴェルディ @スカパー

 

Jリーグ20周年で懐かしい映像が流れるたび、J2に甘んじる古豪の姿を見ては情けなく思うのだが、腐ってもヴェルディはヴェルディで、選手それぞれに技術がしっかりしているし、チームとしても意思統一が取れているように思う。とはいえ、それでもこんな試合をしているのがやっぱりJ2チームの証。

ヴェルディの今年のキーパーはすっかり忘れ去られていた、かつてのコンサドーレ背番号1番、佐藤優也。見た目はサッカー選手というよりはプロレスラーなたたずまいで、相変わらずのネタ選手かと思いきや、ネタっぷりではうちの杉山にかなうはずもなく、立派な選手に成長したものだ。藤ヶ谷に林に、今度は佐藤(not洋平)か。清水に移籍した高原も活躍しているし、地味に札幌はキーパー輩出大国なんじゃないか。とりあえず、ホスンははやくカンバックして欲しい。

心配した深井のU-18召集は、さすがにこの試合の後に。相変わらず負傷欠場者が多いものの、前節の日高に続いて今節は内村が復帰。ベンチスタートだが、「撃てば入る」完全復活を望みたい。


厚別は今日も強風。“あの”試合が頭をよぎる中、キャプテンの岡本はコイントスに勝って風下陣地を選択。やはりトラウマなのか。これが良かったのか悪かったのか。

序盤は両チームつなごうとするが、ボールが落ち着かず、蹴り合いとなる大味な展開。必然的にFWが裏に抜けられるかどうかが勝負になり、ファーストチャンスは榊の飛び出し。やはり今日の試合はここがカギか。

札幌は左サイドバックの上原が攻撃の起点。一方のヴェルディは“スシボンバー”高原と左サイドハーフの飯尾が怖い感じ。

守備では日高がよくない。マークの受け渡しの連携がまだ悪いようで、戻りも遅い。

ヴェルディのCKから高原の強烈なヘッドがバー直撃。ヘディングなのにすごい音。さすがスシボンバー。これに肝を冷やした直後に、札幌の攻撃。上原からの縦一本に岡本が抜け出し、佐藤優也をぶち抜いて3試合連続ゴール。キャプテン岡本の頼もしさはうなぎのぼり。

直後に岡本からのお返しパスが上原に通るが、これは外す。惜しい。

前半は、やっぱりベルディうまいなー、高原、飯尾怖いなー。と思ってたら、先制したのは札幌だったという展開。ペースをつかんだのはヴェルディだったが、岡本の得点で一気に雰囲気を変えた。3試合連発のオカモトもすごいけど、上原もすごい。こんないいサイドバックになるなんて思ってなかった。

後半に入っても、札幌がペースを握り続ける。

前半良くなかった日高がすばらしいクロスを上げるが、深井が突っ込み過ぎ、ボールは腹に当たってコロコロ。これが入っていればねえ。

そうこうしているうちに、前半とは逆の展開で、ペースを握られたヴェルディがゴール。ペナルティエリア内でヘディングをフワンフワンとつながれて、最後は蹴り込まれた。杉山、獲れよ。いつも前に出るのが遅いんだよ。

このゴールでまたガラリと雰囲気が変わってヴェルディペース。本当に、前半とは正反対。

ここで榊に替えて内村の登場。動きの落ちてきた前線でチェイス役も引き受け、縦横無尽といったところ。さらに、中盤がスカスカになってきて、スピードのある選手が生きる展開となり、ゴールへの期待も高まる。

さらに、砂川に替えて荒野へ。これでチェイス役がさらに増える。ところが、技術に優るヴェルディはこれをうまくいなしてカウンター気味に攻撃を仕掛け、どちらかというとヴェルディの方がチャンスが多い。

なんとかペースを変えたいものの、最後に投入する攻めの選手がいないというのが札幌の現状。仕方がないので、左サイドバックに松本を入れて上原を前に上げ、パワープレー。しかし、これも優也のナイスセーブもあって不発。

結局、1-1の引き分け。またもや厚別での勝利はお預け。不敗の聖地はどこへ行った。

しかし、得点は取れているし、深井をはじめとする若手選手は伸びが早い。ちょっとしたきっかけでケチャップどばどば状態になる可能性は高い。

補強ポイントはGKと、最後の切り札になる攻撃の選手。GKはホスン待ちなのだけれど、攻撃の選手は二日酔い出勤でクビになったテレの変わりに助っ人を獲るんだろうか。噂の東南アジア路線なのか。

そういえば、小野伸二がわざわざ厚別まで見に来てたらしいが。親友の高原の試合を観にということだったけれど、まさか……ね。

 

 


[コンサ] 2013 J2 第14節 山形 vs 札幌

2013-05-12 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第14節 モンテディオ山形 0-1 コンサドーレ札幌 @スカパー

 

久し振りの山形は良い天気。風もおだやかなコンディション。なんと対決は6年ぶりだとか。すれ違い続きの恋人に会った気分ですね(笑)

 

序盤は押し込まれる。繋ぐのが山形。ロングボールで攻め込むのが札幌。さすがに、前節とは逆パターン。簡単にクロスを上げられ杉で再三ピンチを招く。

しかし、チャンスをもらったのは札幌。小山内からのクロスがゴール前の前田に渡る。ところが、シュートはDFに当たって、まえしゅんこねー!

と思ったらすぐに、ヤス キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!

荒野がゴール前で頑張って相手DFからボールを奪い、パスを受けた岡本が右サイドから落ち着いて決めた。さすがキャプテン、格が違う。

しかし、その直後に小山内が負傷。一度立ち上がるも、走っている最中に倒れ込む。担架で運ばれるときに顔を抑えて悔しそう。

前節横野に続いての負傷退場。日高が戻ってきていて良かった。と思ったら、交代は上原。確かに、日高まで復帰当日につぶされてはたまらんからなぁ。

その後、前田に再びチャンスが回ってくるが、2本目も外す。いいかげんにしろ。

一方の山形は、フリーキック入ったかと思ったらサイドネット。心臓に悪い。

前半のシュート数は、山形 5-7 札幌。立ち上がり直後以降は札幌が終始ペースを握って攻め勝った状況。このまま行ってくれればと思うものの、今年の札幌は後半戦にめっぽう弱い。

 

後半開始に、いきなり荒野がフリーで抜け出るもトラップミス。とはいえ、前線は荒野が良く追っているので、パスミスを誘える。前半の得点も荒野のチェイスからだったし、この貢献度は非常に高い。

しかし、後半半分も行かずに全体的にスタミナ切れで山形に押し込まれる。しかし、なかなか選手を変えない監督。確かに、前半に小山内の負傷で上原を入れているのでなかなか動きづらかったのかもしれない。

結局、岡本→日高で、ついに日高復帰。ついでにキャプテンマークも日高。これで上原が前に出る。さらに、砂川→榊。そして、疲れ切って走れない前田の居残り決定。バテバテで、もうボールが足に付かない。荒野も気力だけで走り切る。

それでも、山形の波状攻撃をなんとかしのいで、0-1で試合終了。シュート数は11-11でまったく同一になっていた。

最後は勝利の「すすきのへ行こう」でも跳べないくらいにみんなヘロヘロ。しかし、実力を考えても省エネと言っていられないのが現状。本当に、夏場はどうなってしまうのだろう。

 

この試合の表のMVPは荒野で決まりだと思うが、裏のMVPは杉山。決定的なピンチを2回救った。シュートへの反応という意味では確かに素晴らしい。twitterであの吉原宏太も「FWからしたらああいうキーパーは嫌なもんなんです。( ´ ▽ ` )ノ」とべた褒め。

しかし、もともと杉山がボロカスに言われていたのは、ポジショニングとフィードなので、そこが改善されないとダメキーパーの汚名は返上できないと思うんだよね。っていうことで、まだ土下座も掌返しもしませんよ(笑)

次節、東京Vは雪で延期になったアウェイ松本戦を挟んで中3日で来道。こんなチームに負けないように、1週間じっくりと準備して試合に臨んでほしい。

 


[コンサ] 2013 J2 第13節 北九州 vs 札幌

2013-05-11 19:59:14 | コンサ

2013 J2 第13節 ギラヴァンツ北九州 1-2 コンサドーレ札幌 @スカパー


北九州の本城陸上競技場も風が強い。記憶に蘇る厚別のクソ試合。そして、キーパーはその杉山。

前節、初先発した曳地は全く問題なかったので、曳地のままで良かったのに、なぜ曳地ではなかったのか。一説によると腰痛らしいのだけれど、本当に怪我人多くて大変だ。

この試合では、なんと横野が今季初の先発。普段、空回りが魅力とか言っていますが、実は好きな選手なので頑張ってほしい。正直言って、今季活躍が無いとクビが見えている選手だと思うので、常に危機感を持っていって欲しい。

さらに、宮澤、荒野、神田とメンバーを大幅に変えてきた。これは若手の台頭というより、怪我や体調不良の結果というのが痛い。しかし、先発メンバーに道産子7人、生え抜き9人というメンバー構成をなんとか売りにできないか。これはマーケティング面では大きな強みになるはずなのだけれど。


試合は北九州が縦に入れてくるボールを札幌が跳ね返す展開で開始。しかし、北九州のプレスが甘くてパスが通りやすく、札幌がペースを握る。いつも序盤の入りは良いので、この時間帯に得点が欲しい。

その期待に応えたのは、なんと横野。宮澤からのロビングパスを岡本がヘッドで流し、裏に走り込んだ横野が倒れ込みながらGKのタイミングを外してのシュート。横野らしい泥臭いゴール。

驚きました。ごめんなさい。ホスンもtwitterで「ナイス なきむし!」と祝福。

しかし、すぐに北九州が同点に。DFラインとボランチの間でプレスが甘くなったところからミドルを撃たれた。GKの杉山だけでなく、DF全員がシュートを意識していなかった。しかし、あの杉山のポジションはおかしいだろ、やっぱり。

これでいつものように失速かと思いいや、今日は絶好調の宮澤-岡本コンビが炸裂。右サイドで宮澤が相手の縦パスをパスカット。ここで弾いたボールが岡本への絶妙なパスになり、フリーの岡本がドリブルでゴール前へ。綺麗なシュートをサイドネットへ突き刺した。これは久々のファインゴール。


後半は開始早々に横野が負傷して退場。足首を痛めて立ち上がれず、悔しさで芝生を殴りつける。せっかくゴールを決めてこれからなのに、悔しさが強く伝わってくる。この感情をむき出しにする様子がサポーターの心をつかみ、実績以上の人気を得ているのだけれど、本当に残念な退場。怪我は軽い捻挫のようで一安心。

この後は両チームとも、プレスが甘くなり、攻撃でもパスミスが多い。技術的にはJ2的な見るべきものの無い試合。急に暑くなったこともあり、両チームともスタミナ切れしてしまった。

交代で入った砂川、前田、上里は特に運動量が目立たない。前田や上里は最初から運動量がある方ではないので仕方がないが、前半飛ばしていくスタイルを続けるならば、選手交代にも再考が必要。

一方で最後まで走り切ったのが荒野。超ロングシュートを出したり、終了間際にフリーで抜け出したり、おおいに見せ場を作った。やはり、サイドよりも中央で生きる選手だと思う。だんだん調子を上げてきていて、この試合が今季で一番良かったと思うが、そろそろゴールを決めて欲しいものだ。

なんとかしのぎ切ったものの、北九州も得点のチャンスは多かった。特に、後半に出てきた大島は去年札幌にいた選手。味方にいても頼りないが、敵に回すと怖いというどこかで聞いたフレーズを思い出す。

北九州のシュートは杉山が防いだのが1点、クロスバーが1点、わずかに枠の外が1点。札幌も宮澤のヘディングがゴール横のドリンクに当たって跳ね返ってゴールのように見えたり、荒野の1対1で外したシーンもあり。両チームのサポとも、もっと点が取れたと思っているのではないか。

とはいえ、なんとか連敗脱出。結果が重要だったので、結果が残せたのは良かった。チームとしても、横野としても。

今度は内容が試される。

 


[コンサ] 2013 J2 第12節 札幌 vs 京都

2013-05-03 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第12節 コンサドーレ札幌 0-1 京都サンガF.C. @スカパー

 

この試合は「白い恋人withコンサドーレサポーターサンクスマッチ」。プレゼントとして配られた“応援パタパタハンド”はサポ内で賛否両論。もともと、札幌の試合は野球みたいに先割れメガホンをバンバン叩いて、異様な雰囲気として他チームに恐れられていた。しかし、これがうるさい(客席に段差があるので、膝でたたくと前のひとの耳元で鳴る)ということで、いつからか使用自粛に。

パタパタハンドはメガホンの再来なのか、それとも、ライトファンにも応援してもらうための最適グッズなのか。議論は尽きないのであった。

 

サポ的な目玉はパタパタハンドでも、ピカチュー&ゆるきゃら大集合でもなく、曳地の初先発。前節、大ミスをやらかして大ブーイングの杉山に変わってチームの救世主になれるのか、大いに期待したい。

さらに、宮澤、櫛引がベンチで、先発のうち、曳地、奈良、松本、深井、荒野、榊がユース出身。遂に半分(松本が微妙だけど)越えた。さらに、上原、上里、岡本がいわゆる生え抜きということで、ベンチも含めた生え抜き外選手はまえしゅんとチョソンジン、杉山、砂川のみ。今年も育成賞くださいな状況。

一方の京都の山瀬功治はベンチ。おまえもこっちに混ざれよ(笑)

 

試合開始序盤は、両チームともプレスがそれなりに効いているので、お互いラストパスがつながらず。京都を相手に、特にポゼッションで負けているイメージは無い。守れているし、攻めている。

曳地はキックが良く飛ぶ。財前監督にフィードに課題と言われていたようだが、それは全く問題ない。

最初のチャンスはユースの先輩後輩つながりで、荒野の綺麗なパスから榊が抜け出す。京都DFに倒されてゴール前でFK。しかし、上里のFKはいい弾道で完全にGKの逆を取ったが、わずかに右へ外れる。

これを皮切りに、細かいパス回しから一気にサイドチェンジとか、パスカットからの絶妙な縦パスとか、結構楽しいサッカー。上里、深井のボランチ2枚と荒野のパスが正確なのでこれができている。

さらに、榊と荒野が前線で追い回してくれるので、守備に時間ができてなかなかカウンターも喰らわない。

あとは前田が決めるだけなのだが……。

そして、今日キャプテンの岡本はどうしたことか元気がなく、試合から消えがち。

京都はなぜか前半終了間際に山瀬投入。軽くブーイングあり。

前半0-0。曳地はまったく問題なし。DFラインでの連携の乱れが一回あった程度だが、杉山だって1試合に数回やらかすので、マイナスポイントにならない。

スタッツで見ても、シュート数9-2をはじめ、ほかの数字でも圧勝のコンサドーレ。こんな試合は久しぶりだ。

パスの出し手と受け手がうまく噛み合って、面白いサッカーができていた。細かくつないで、DFを集めておいて、空いた逆サイドとか痺れる。しかし、いい時間帯に得点できない試合って……

 

後半開始時にも流れは変わらず。シュートを打つ。オフサイドを取る。

しかし、バヤリッツァの縦一本からペナルティエリアで松本が抜かれてGKと1対1というピンチのあたりから、様子が変わってくる。これは外してくれたが、曳地も最後までボールを良く見て飛びこまなかった。

0-0の局面を変えるべく、荒野に替えて砂川を投入。しかし、このタイミングが悪かった。マークの再確認中にフリースローから失点。一瞬フリーになった選手が狭い角度から巻くようなシュート。これは相手がうまかったけれど、岡本のマークミスっぽくて残念。やっぱり、岡本がブレーキ。さらにDFラインでも松本が穴になる感じ。

そこで、岡本に替えて中原。中原がトップ下で翔太がサイド。キャプテンは砂川。しかし、中原に与えられた指示がどうなのか、中途半端なプレーになってチャンスに絡めず。

さらに、前田に替えて横野。宮澤でも、DF入れて上原を前にでもなく、横野だぁ! しかも、完全にバテバテで、走りながらよれよれの翔太ではなく、前田に替える。足が攣ってもがんばる翔太のプレーはサポの胸を打つも、采配としてはどうなのか。

曳地に続けとばかりに、そろそろ後が無い横野は中山から9番を受け継いだ男。空回りが身上で、今日も絶妙な胸トラップを魅せるも、そこからつながらない。周りがバテて動けない分、無駄走りだけが目立つ結果に。

 

結局、0-1でホーム2連敗。前半で調子に乗り過ぎ(北海道弁:おだつ)たのか、前半と後半でまったく別のチームになってしまった。

前半みたいなサッカーを90分やるのは難しいのはわかるのだけれど、もうちょっとどうにかならないのか。3人の交代がプラスに働かなかったのも大きい。

交代と得点によって運動量が増した京都。減った札幌。省エネサッカーで自滅するよりはよっぽどマシとは言え、傍目から見ると、どうしても頭が悪そうに見えてしまう。前半走るなら、いい時間帯で2点は獲れるように頑張ろう。

今日最大の収穫は曳地。この試合を見る限り、杉山に何が負けていたのかさっぱりわからない。実力に遜色が無ければ、下り坂の選手とこれからの選手のどちらを優先すべきは明らかだろう。

第1キーパーのイホスン、第4キーパーの阿波加が怪我で離脱中という緊急事態になってしまったGK陣ではあるが、曳地の活躍でなんとかチームを救って欲しいものだ。

 

 


[コンサ] 2013 J2 第11節 札幌 vs 熊本

2013-04-28 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第11節 コンサドーレ札幌 1-3 ロアッソ熊本 @スカパー


今季の厚別開幕戦。天候は、雪こそ降らなかったものの、冷たい雨と大暴風。先週だったら雪だったわけで、それよりはマシか。本当に風邪ひかないでください。

この試合では荒野が初先発。深井が腸炎という話もあって外れるのかと思いきや、なんと砂川がベンチ外。さらに内村もベンチ外で、最近の試合で大活躍だった二人が不在という状況。

しかし、俺たちには天才前田がいる。まえしゅんは髭を剃ってから、尊師というよりは品川祐みたいな感じだが、久し振りのワントップ先発では何かやってくれるに違いない。

そして、この試合はローソンスペシャルデー。ドーレ君がローソン店員。ポンタくんが赤黒衣装。くまもん(偽)もいたらしい。ローソンプレゼンツなので、MVPにはから揚げくん一年分が。まさに、馬に人参、選手にから揚げ。若者が多い札幌にはMVPを狙う選手が多いに違いない。いや、その筆頭はそろそろ若いとは言えないまえしゅんか?

 

コイントスに勝って、前半は風上。

この風はピッチレベルでも、プレースキックのボールが蹴る前に転がるくらいの暴風。いつも風の強い厚別でも珍しいぐらいの強さだった。この風を味方に付けて、一気に攻め込みたいところ。

熊本はファビオめがけて放り込んでくる感じ。しかも、風下からのフィードがうまい感じに収まる。いきなり左サイドから破られて、完全に数的有利を作られるも、ポスト選手のナイスプレーでノーゴール。

一方の札幌はボールが風に乗り過ぎて、返ってパスがつながらない。この風は味方につけるには荒くれすぎたか。

そんな中、まえしゅんのすばらしいゴール。ボールを奪われた岡本が奪い返したところからのプレー。上原からのクロスをまえしゅんがワンタッチで捌いて左サイドの岡本へ。岡本が折り返したボールをこれまたダイレクトのシュート。まえしゅんのシュートもすばらしいが、岡本もすばらしい。

このプレーだけでなく、今日の前田は一味違う感じ。ボールを持って謎ドリブルではなく、おしゃれな感じでワンタッチで捌いていく。これに宮澤、岡本が絡んでどんどんチャンスを作る。

さらに、上里のキックがどんどん正確性を増す。追い風に乗った鋭いボールがピンポイントにドフリー選手に届く。

しかし、岡本、宮澤、前田、と外しまくり。なぜか枠に行けない。上里のフリーキックも枠のわずかに外。今思えば、これだけチャンスがあったのにと悔やむしかないが、試合中はイケイケのプレーに非常に気を良くしていた。

特に前田は、風下なのにやたらと高い熊本のDFラインとの相性がいいみたいで、天才の輝きを取り戻した……かに見えた。

 

後半は風下に変わっていきなりピンチ。やはり、風下は怖い。

杉山のミスキックでパントキックが高く上がり、風で大きく戻されて、熊本側のスルーパスのようになる。そのまま失点。少しは頭使えよ杉山。風下に変わって一本目のキックだったかもしれないが、想像力も判断力も無さすぎ。

さらに、杉山がパンチングしたボールが奈良に当たってオウンゴール。これで、せっかくの風上で奪ったリードが逆転されてしまった。風下の不利を抱えたまま再逆転のためにベンチが動く。

まずは荒野に替えて榊。荒野は初出場だったが、目立った活躍できず、チャンスに絡んだのはワンプレーぐらい。

宮澤に代わってテレ。これで放り込みサッカーになるのかと思ったが、強い風に押し戻されてそれもままならず。

上里が左サイドに下がって、上原が前。さらに放り込みサッカーシフトへ変わっていくが、強風のおかげでなかなかボールが前線まで届かない。しかし、榊が入ったおかげで前線に動きが出て、ボールが回り、セカンドボールも拾えるようになってきた。しかし、相変わらず風下ゴールは厳しい。

疲れの見える前田に変えて、左サイドバックの松本が怪我から復帰。これで上里が中に戻る。しかし、この松本が2本目のオウンゴールを決めてしまう。クリアしようとしたボールが風でゴール側に流されたのか、出した足にあたったボールは綺麗に自陣ゴールへ。

これで試合は完全に決まり、熊本に連敗脱出のプレゼント。熊本の北島には「神風が吹いた」と言わしめたほどの阿呆試合。


前半イケイケの状態でまえしゅん、宮澤のワンタッチプレーが決まりまくっていたのが返って悪かったのかも。前半風下で苦しんだ方がよかった。あそこまでイケイケだったら、後半に油断が出ても仕方がない。しかし、風の影響を考えていなかったというのは阿呆すぎる。しかも、リードはたった1点だけだったというのに。

それに、厚別はホームなのだ。ホームの天候を味方にできないだなんて、ホーム開催の意味が無いではないか。

とにかく、前半で追加点が取れなかったのがすべて。2点取れていたら、杉山のミスキックがあっても、精神的に持ちこたえられていたのではないかと思う。

そして、杉山。あれだけのミスをしていながら、試合終了後に笑顔を見せるとは、いったいどういう神経をしているのか。ここしばらくいい働きをしていたが、やはりシュートストップだけの選手。それ以外は、コーチング、ポジション取り、フィードとどれをとってもいいところが無い。それがはっきり出たのがこの試合だった。

これならば、曳地でも阿波加でも若手を使うべきだろう。ミスがあっても成長につながるならば、それはそれで財産になるのだから。

本当に、ホスン、早く帰ってきてくれぇ(泣)

 

 


[コンサ] 2013 J2 第10節 長崎 vs 札幌

2013-04-21 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第10節 V・ファーレン長崎 0-0 コンサドーレ札幌 @スカパー

 

長崎とは初対決。長崎のユニはパッと見、甲府のように見えるが、青に赤ではなく、青にオレンジ。監督は懐かしの高木琢哉。しかし、高木が札幌にいたことなんて誰も覚えていないのか、今回は中継でもその手の話は無かったような……。

 

出だしはなかなか良い。鳥取戦後に帰道せずに大阪でミニキャンプを実施しただけのことはある。プレスも利いているしボールも良く回っている。しかし、同様に長崎もプレスが利いていて、ゴール前も固いので、そう簡単にペナルティエリアには入れない。

そんな中、長崎のシュートを杉山がはじくが、こぼれ球を放り込まれてピンチ、なんとかパウロンがクリア。やっぱりDFライン怖いです。

さらに綺麗に裏に抜けられたがオフサイドと、徐々に押し込まれる。長崎の方がパスがつながりがいい。つまり、オフザボールでは長崎の方がよく動いている。

札幌も右サイドの小山内からいい形を作るが、宮澤のシュートは上に大きく外れる。決定的チャンスが決まらないと、どうなるかということは……。

とにかく、小山内がオーバーラップするとチャンスになる。逆に、左のソンジンが上がらない。長崎の選手との関係で上がれないようには見えないので、上がらないだけ。

ディフェンス面では杉山がいい反応を見せる。シュートストップはさすがにいいプレーをする。解説にもほめられるくらいだ。

長崎は動きが落ちない。波が無い。上手い選手が多いというより、集中力が途切れない感じ。

 

後半、パウロンに替えて上原。ソンジンがCBに回って、上原が左SB。なんでかと思ったら、パウロンが膝を怪我の情報。そんな風には見えなかったが、何があったのか。

内村に変わって前田が入る。また髭が伸びてきた前田。ひげ剃ってた方がいいプレーができているように見えるんだけど。

最後には砂川に変わってルーキーの中原が初出場。一本いいパスを見せたが、まだコンビネーションがうまくいかないように見えた。

正直言って、後半は眠たい展開。両チームとも決定的なチャンスが作れず、蹴りあっているだけになってしまった。こういう時に雰囲気を変えられる選手が欲しいのだけれど。期待は榊ぐらいか。

結局、スコアレスドロー。

アウェイでの引き分けは悪くない。しかも、帰宅できずのままアウェイ連戦だったので、これはこれで充分な結果だった。

次節の厚別開幕戦に期待しよう。今節の山形や松本のように、雪が降らないかどうかだけが心配なのだが……。

 

 


職業サッカークラブ社長

2013-04-18 22:30:21 | コンサ

『職業サッカークラブ社長』 野々村芳和 (ベースボール・マガジン社)

 

すごい。これは、コンサドーレ札幌にかかわる社員、スタッフ、選手、サポーター、スポンサーすべての人が読むべき。

野々村社長からの期待が明確に書かれているうえに、サッカー選手としてのセカンドキャリア、サードキャリアを考えるうえで、非常に参考になるので、特に若手の選手は100回でも読むべきだ。

野々村さんに期待をしている人も、不安に思っている人も、これを読んで欲しい。そして、今後、株式会社北海道フットボールクラブがどうなっていくべきか、考えて欲しい。

 

これを読んでも、残念ながらサッカークラブ社長がどんな仕事なのかはわからない(笑)が、ノノさんがサッカークラブ社長として何を成し遂げようとしているのかはビンビンに伝わってくる。

最強のクラブは目指せないかもしれないけれど、最良のクラブを目指そう。この理念はH.F.C.の発足当時から言われていたことだと思うのだけれど、それをちゃんと言葉にした経営陣はいただろうか。

それはもろ刃の剣であり、勝利だけを求めるサポーターやスポンサーは離れていくかもしれない。しかし、そこを出発点にしない限り、このチームに未来は無い。

リーグ優勝だけでなく、勝ち負けだけでなく、何を商品として提供できるのか。そこがまず重要なのだ。

そして、我々サポーターが試合に関して払っているものはチケット代だけではない。たとえば、釧路や北見といった道内でも札幌から遠方の地域、さらには関東関西といった日本全国からやってくるサポたちは、何の対価として数万円を(そして少なからぬ時間を)払っているのか。経営者としてはそこを理解しなければならない。

そして、自らが提供しているモノの価値を高めていかなければいけない。それは、チームとしてもそうだし、選手としてもそう。さらには、サッカー試合のイベントとしての価値をどうやって高めていくのかを、チームにかかわる人々がそれぞれの視点で考え続けなければならない。

もちろん、サポーターも例外ではなく、一人一人が価値を作り上げるメンバー(社員とまではいかなくても)なのだ。

この方向で成功している例を知っている。それは、SF大会であり、コミックマーケットだ。これらのイベントの参加者はイベントの主催者と同様、イベントを作り上げる提供者側であり、一方的に価値を受け取るお客様ではない。(昨今ではそれが崩れつつあって歪も生まれているようだけれども)

野々村社長は、その例としてAKB48を上げる。選手一人ひとりはスーパースターではなくても、その成長を一緒に見守り、応援してほしい。それこそがエンターテインメントになりうるのだと。いずれ、コンサドーレの前売りチケットには握手券がつくかも。(もちろん冗談ですが)

“夢を売る”なんていうと、ありがちな話になってしまうが、それを具体的に考えよう。H.F.C.が商売として売っているもの、これから売っていくものは何なのか。

 

正直言って、選手としてはたった2年間しか在籍していなかった野々村さんが、どうしてここまでコンサドーレに思い入れを持ってくれるのか不思議だったのだけれども、その点もちゃんと書かれているし、納得できる。

書かれている言葉にいちいち共感できる。だからこそ、協力したいと思う。遠隔地だし時間も限られているけれども、俺もサポーターとして、何ができるか考えてみようと思う。

 

 


[コンサ] 2013 J2 第9節 鳥取 vs 札幌

2013-04-17 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第9節 ガイナーレ鳥取 0-2 コンサドーレ札幌 @スカパー

 

試合開始の前に河合の状況報告がwebで。肉離れで6~8週間。まぁ、予想通りでしたね。

あれ、と思ったら、三上も負傷。しかも練習で。河合と同様、6~8週間。古田の負傷で、チャンスが来たはずなのに、自ら棒に振るという失態。いや、これ本当に失態だろ。いったい何やってるんだよ。

かわりにチョソンジンが復活。

先発メンバーは前節の後半とあまり変わらず。宮澤が真ん中で、砂川と岡本がサイド。俺からしてみれば、最初からそれで行けよというシステム。

キャプテンは内村。ちゃんと確認してなかったけど、今年の副キャプテンは内村、岡本、堀米だった。古田だと思ってたけど、あれは去年か。

選手入場時にガイナマンが背広を着ていたのは、サラリーマンNight企画で名刺交換していたせいらしい。あれ、もしかして、うちの『仕事人ナイト』のパクリ?

 

さて、試合開始。

キックオフからボール支配率は鳥取が上。サイドを突かれて、CBとボランチが釣りだされて真ん中が空くというありがちな展開。

しかし、なんと砂川のフリーキックで先制。砂川のフリーキックが直接ゴールなんて、年に1回あるかないかじゃないか。パウロンか上原に合わせてくると思った鳥取DF陣の逆を突くゴール。っていうか、俺も直接狙うとは思っていなかった。

さらにその直後、砂川のクロスからゴール前で宮澤が倒れながらシュート。これは相手に当たるも、こぼれ球を岡本がシュートでゴール。ボールが宮澤に渡った後も走るのをやめなかった岡本の勝利。

前半終了時点で、シュート3本で2得点。稀に見る高効率な試合。

これで今季初めての2点リード。しかし、ロスタイムに3点取られて負けたこともある札幌にとって、2点はセーフティーリードではなかった。

後半開始時に、なぜか宮澤から前田へ。これはちょっと不可解。宮澤は全然悪くなかった。敢えて休ませるなら、内村だろう。しかし、ここでFWを変えてくるというのが、2点で終わらずに攻め続けようという明確なメッセージとなる。

しかし、その前田は、相変わらず決定機1本で仕事納め。前田の左が炸裂するのはいつのことやら。

そして、砂川に代わって中原彰吾がついに初出場。なんだか、まえしゅんと走り方が似てる。遠目だと間違うくらい。前田は見分けがつくように、もう一度髭を伸ばしてはどうか。

さらに、チョソンジンが復帰。内村outで上原がトップ。逃げ切り目的の大作戦。キャプテンはヤスに。岡本も副キャプテンだったのね。

試合は終始鳥取ペースだったように思うが、前節に続いて好セーブを見せた杉山と、決定機に外してくれるまさにJ2的な鳥取の攻撃陣に助けられ、完封勝利。

どんな形であれ、今は結果が欲しい時期なので、連勝は素直にうれしい。シュート数が7-8という湿気た試合だったが、とにかく勝てば内容は付いてくると思う。それはいつも言い続けている通り。特に若いチームには成功体験が重要だ。

 

この試合で目立っていたのは、どんどん上がる小山内。しかし、せっかくオーバーラップしても、使ってもらえるケースが少ない。ボールホルダーがパスの出し先として第一に考えてくれないらしい。まだまだ信用が足りない。

それでも、小山内へ綺麗にボールを渡すのが宮澤。いくら批判されようとも、やっぱり、こいつの視野は広い。今回、前半だけで交代させられたのは納得がいかないだろう。

DFは今日もでこぼこ。見ている分には結構危なっかしいが、鳥取の攻めの悪さのおかげでなんとか無失点。パウロンを含めたラインの意思疎通を潤滑にするにはもうちょっとかかりそうか。

内村はとにかく走る。これで最後まで持つのかと思ったら、最後まで走り切ったというのはすごい。宮澤もこれくらいの運動量を見せてくれたらいいのだけれど。能力的には、2年前くらいに心肺能力でチーム一位だったと記憶しているので、充分走り続けられるはず。もちろん、無駄走りは避けるべきだが。

そして、なんといっても気になるのはが、ピッチ横の電光看板「北海道」。回転ずし屋みたいだけれど、まるでコンサドーレの応援のようだった。しかし、ホームページを見ると、境港など地元漁港からとれた云々。ぜんぜん北海道と関係ないじゃないか!

 

最後、サポが選手と握手しているのを見て、うらやましす。

久し振りの連勝。このままいい雰囲気を保って長崎へ乗り込もう。

 


[コンサ] 2013 J2 第8節 札幌 vs 徳島

2013-04-14 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第8節 コンサドーレ札幌 2-1 徳島ヴォルティス @スカパー

 

前節はまさかの逆転負けで意気消沈。今季はホームでは勝ち星なしという状況で、ぜひとも奮起を期待したいという試合。

上里は前年所属した古巣対決。西嶋は横浜FCに移籍したし、ジオゴもいなくなっちゃったけどね。

今日はCBに奈良さんではなくて櫛引。トップにテレで、トップ下が内村。そして、サイドハーフに砂川と宮澤。このサイドの人選が試合のカギを握っていた。

 

前半は、徳島のサイド攻撃をパウロンを中心にはね返す札幌という構図。それでも、上がった上原のカバーに宮澤が入ったりと、それなりにバランス良く守れている。

気になったのは、審判のファール基準が荒い方に寄っている感じ。不公平ではないけれど、荒れて怪我人が出ないかが心配。

前半も半分過ぎたころに、なんと宮澤がPKを取られる。審判の目の前で相手選手のユニフォームを引っ張ってしまった。ある意味普通のプレーではあるが、なんとも不注意。

しかし、これを杉山が防ぐ。こぼれ球もセーブ。予想外と言ってしまっては失礼だが、うれしい驚きだった。初めて杉山のことを褒めてあげたいと思った。

そんな高揚感の中、河合が負傷退場で深井に交代。キャプテンは内村。もう怪我人は勘弁して欲しいと思いつつ、上里+深井のコンビはなかなか効果的。上里の豪快なシュートも出てきた。

しかしながら、失点。パウロンがクリアのために前に出て、櫛引との間にギャップが生まれ、そこにうまく入られた。これはパウロンと櫛引のコンビネーションミスだが、小山内、上原も含めて、DFラインが乱れてオフサイドを取れずにピンチになることが多かったように思う。

前半終わって、シュート数は、札幌 3-8 徳島。ある程度守れてはいるのだが、クリアボールがことごとく相手に渡ってしまう。マイボールになっても、テレから先に進まない。テレが足元で受けても、周りに選手がいないし、追い越す動きも無い。

たぶん、宮澤をサイドにするくらいなら、内村と入れ替えた方が良かったかもしれない。これは選手の特性と相性の問題に見える。

 

後半。テレに変えて岡本。宮澤が中に入る。これで前線の動きが多少はよくなった。くさびのパスの次のプレーを狙われていたのが、ドリブルで持ち上がったり、一気に裏に抜けたりとバリエーションが増えた。

前半とは攻守逆転といった感じで札幌がペースをつかむと、上里コーナーキックからパウロン。高いヘディングで同点。

さらに、内村からいいパスが岡本に入って、キーパーと1対1。しかし、これを相手キーパーがセーブ。しかし、次のプレーがゴールキック判定。抗議が入ってやっぱりコーナーキック。なんじゃそりゃ。審判がジェスチャーを間違っただけとか?

砂川に替わって前田。なんとマエシュン髭が無い。もう尊師様とは呼ばせないということか。これで宮澤はまたサイド。前半の再現でブレーキがかかってしまうかとも思ったけれど、徳島のプレスが緩んできたせいもあり、札幌ペースのままで試合は進む。

そしてついに、上原 キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!。今度は逆のコーナーから上里→上原の沖縄ホットライン。これで逆転。

しかし、逆転してもまったく安心できないのが札幌。案の定、徳島も猛攻開始。両方とも、中盤のプレスが緩みつつある中、カウンターの応酬となる。これぞJ2サッカー。

このカウンターの打ち合い、終了間際の相手セットプレーもしのぎきって、なんとかホーム初勝利。

シュート数でも 13-12 と逆転し、前半と後半では全く逆の結果に。

 

この試合のMVPは、やっぱり杉山だろうか。フィードや飛び出しのタイミングに不安があるし、声を出さずに自軍DFと交錯することが多くて、あまり評価はできないのだけれど、今日はさすがに褒めるしかない。PKストップだけでなく、他にもスーパーセーブがあった。(でも、結果的にオフサイドになったコロコロボールはちゃんと止めろよ)

さらに上里。枠にはいかなかったものの、前半のシュートは速くて重たくてワクワクさせてくれるものだった。さらに後半のCKで2アシスト、的確なサイドチェンジと、大活躍だった。レンタル前からは随分成長したものだ。

河合からキャプテンマークを引き継いだ内村は膝も腰も悪いだろうに、最後まで走り切った。石崎時代に鍛えられて、ポストプレーも上手くなったけれど、やっぱり裏に抜けていくプレーが一番だと思う。

ゴールを決めたパウロンと上原はもちろん素晴らしい。ただし、DFラインでの意思統一はもうちょっとなんとかなりませんか。

そしてやっぱり岡本。いや、決定的シュートを2本とも外したので、チャラか。

そうは言っても、札幌がペースを掴んだきっかけは岡本。テレが悪かったというより、サイドアタッカーをいれたことで、前線の動きにバリエーションが出てきたということだろう。宮澤は、読みの良さとワンタッチプレーを得意とする選手なので、サイドで使うにはいつもとはプレースタイルの変更が必要なのだけれど、今回はそれが足りなかった。たとえば、テレではなくて宮澤に変えて岡本でも結果は変わらなかったかもしれない。

河合の怪我は残念だが、軽傷で済みそう。しかも、深井と上里の組み合わせが非常に良かったので、これで固定でもいいかもしれない。ほかに、宮澤もいるし、前、荒野、堀米と、このポジションで使える若手も多いのであまり心配しなくていいかも。

それよりも、古田の怪我で不足しているのがサイドアタッカー。開幕スタメンだった神田や、かつては怪物ルーキーだった三上の奮起に期待したい。

財前監督は4ボランチシステムとか、何か新しいことをやろうとしているようなのだけれど、選手がそれについてこれずに、結果的に石崎的布陣でしか実力を発揮できていない雰囲気。結果的に、財前システムの完成形は未だ見えず……。