神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[コンサ] 2012 J1 第19節 札幌 vs 名古屋

2012-07-28 23:59:59 | コンサ

2012年 J1 第19節 コンサドーレ札幌 2-1 名古屋グランパス@スカパー

 

ただでさえ戦力が弱いのに、怪我人続出でまともにメンバーも組めないくらいの札幌に、遂に新戦力が登場。

センターバックのキム・ジェファン、攻撃的MFのハモン、そして、ストライカーのテレ。フィールド上の背骨をそっくり入れ替えるような補強だ。

センターバックはシーズン最初に山下をセレッソに強奪されたせいで、奈良+櫛引の10代コンビで戦ったこともあるくらいの人材不足。トップは人材豊富ながら、帯に短し襷に長しで石崎式ワントップになかなか合う選手がおらず、頼みの前田俊介も怪我で離脱と緊急事態が続く。

これでは戦えないとばかりに、シーズン初めはまったく想定していなかった外人助っ人3人の補強。さすがに国内からの補強はできなかったか。おかでげで怪我のイ・ホスンと出番のなかったジョルジーニョが契約解除。当たるかどうかが宝くじのようなブラジル人選手は使わないと言ってたはずなのだが、背に腹は替えられないということ。

この状況の中の補強ということで、3人そろって先発出場。

さすがにまだまだパスが合わなかったりするものの、どうせ長くやっている選手同士ですらパスが合わないのだからどうということは無い。

テレの強烈なシュートや、ハモンの絶妙のスルーパス、ジェファンの高いヘディングと、随所に能力の高さを見せる。しかし、チームとしては大きく変わったということもなく、相変わらず。攻めてはパスミスでボールを失い、守ってはボールホルダーへの寄せが甘く。3人選手が変わったところで、大きな違いは見えなかった。

試合は名古屋ペースで進み、玉田も永井もダニルソンも不在で、なんとFWに闘莉王を入れてくるという名古屋にすら、完全に力負けしているのが見て取れた。

ところが、後半10分にハモンが相手DFを引き付けて山本にパス。これを山本が落ち着いて決めて先制。このプレーにはハモンの持つ大きなポテンシャルが見えた。

しかし、その直後にCKから闘莉王に決められ同点。ああ、またダメかと思った。本当にごめん。サポーターから負けに慣れちゃいけないよね。

後半ロスタイム、なんとか守り切ってくれと祈っていたとき、最後にゴールを奪ったのは我らが札幌。しかも、一時は出番が無くてDFに回されていた上原だった。

山本のクロスに走り込んだ上原のヘディング。しかし、その前で内村が触っていれば完全にオフサイドなのだが、審判の判定はオフサイド無し。運も味方に付けたゴールだった。

しかも、このプレーの前に、名古屋のゴールがオフサイドで取り消され、抗議した名古屋のストイコビッチ監督が退場しているのだ。これは禍根を残す終わり方だと思ったが、札幌有利のホームタウン・ディシージョンなんて何試合ぶりだろう。もしかして、曽田の引退試合以来じゃないのか。こんなに久しぶりなんだから、まぁそんなに騒がずに許して欲しいものだ。

ゴールシーン以外はミスが目立つ低調な試合だったことに加え、最後の疑惑のゴールで後味の悪い終わり方だったために、勝利の興奮というものはあまりなく、なんだか冷静に、というか、逆に盛り下がったような感じでテレビを見ていた。

しかし、サポーターも選手も肩を組んで歌う「すすきのへ行こう」を聞いている と、急に涙が出そうになった。

ああ、勝利っていいものなんだな。たとえどんな勝ち方であっても、勝利は勝利なのだ。そんなことを実感した。

新加入3選手も戸惑いながらも参加した「すすきのへ行こう」。この感動を忘れないように、次の試合も歌えるように……。

 

 

 

 


[SF] ぼくらは都市を愛していた

2012-07-22 11:33:19 | SF

『ぼくらは都市を愛していた』 神林長平 (朝日新聞出版社)

 

『神林長平トリビュート』から芥川賞作家に続いて直木賞作家まで出てしまい、神格化された存在になりそうなのが神林長平。その名前からして神様っぽい神林長平、『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』以来、3年ぶりの長編。

 

これは『いま集合的無意識を、』で予告された伊藤計劃への回答であり、〈わたし〉と〈フィクション〉と〈リアル〉を巡る思索小説である。……のだろうか?

〈わたし〉がスタンドアローンの存在として、ネットに生まれつつある集合的無意識に対抗する武器としての〈フィクション〉。一方で、都市が生む無意識の集合体と、その中でしか生きられない都市的住民が生み出した〈リアル〉も〈フィクション〉に過ぎない。

〈わたし〉の〈フィクション〉が〈リアル〉を作りだし、そこに生きる人々は都市の無意識が〈わたし〉の〈フィクション〉の中で〈リアル〉に現実化しているに過ぎない。

自分で書いていてもよくわかりませんが……。


それよりも、神林の過去の著作、たとえば『太陽の汗』や、『死して咲く花、実のある夢』に近いテーマなのではないかと思う。世界の現実は観測(ああ、懐かしきワーカム!)によって得られた主観的なものに過ぎず、あなたの現実とわたしの現実は違う。そのテーマに続いているのが、この作品なのではないか。

twitterやSNSを元ネタとしたケータイによる「さえずり」が共通に出てくるが、この作品では、いわゆる無意識の集合体としての「さえずり」ではなく、他人の考えが読めるという疑似テレパシーの具現化として登場している。最終的にこの世界は一人の男が制御する世界であることが暴かれるわけだが、つまりこの疑似テレパシーは自問自答の思索にすぎないわけだ。そこは「いま集合論的無意識を、」での取り扱いと大きく異なる。

 

伊藤計劃への回答、『神林長平トリビュート』参加の若手作家に対する裏切りと挑戦。そういった前評判があったせいで身構えて読んだのが悪かったのか、その意味ではかなりの肩すかしを喰らった感じ。

意外といえばエンコーのくだりくらいで、それ以外は、思いっきり神林長平らしさが炸裂している。10代の頃に好きだった、現実を足元から揺れ動かし、突き崩していく感覚。お前の見ているもの、見えているものは幻であると突きつけられる感覚。それが懐かしくも新鮮に蘇ってきた。

これが神林長平なのだよ。フムン。

 

“未だ有らず”という名前の姉と、“まったく無い”という名前の弟。この二人の名付け方も、神林らしい。しかし、この世界で普遍的に存在しつつ、まったく無いとはどういうことか。

そして、情報震が揺らしているのはいったい何なのか。

まだまだ消化不良のようなので、近いうちに再読しよう。『太陽の汗』だって、3回目ぐらいから急に面白くなった記憶がある(笑)

 

 

 


[SF] 雲の王

2012-07-15 13:43:43 | SF

『雲の王』 川端裕人 (集英社)

 

 

第51回日本SF大会 variconの企画で川端さんと大森さんの対談、というかパネルを見た。

そこでの話が面白かったので、その場で買ってしまった本。当然のようにサイン入り。一番乗りだったコンサドーレユニは俺です。すみません。


水蒸気を見ることができ、空の温度分布を見ることができる。それにより天気を予測する超能力を持つ一族。それに対し、気象を観測し、予測し、さらには制御しようとする科学技術。

「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」というが、これが超能力ではなくて、特殊な観測技術であっても大枠の話は成り立つ。しかし、郷や一族の歴史が与えてくれる暖かな感覚は、冷たさを感じる科学技術には替え難い。

この暖かいとか冷たいとか言った感じ方がステレオタイプなのは自分でもわかっているし、これも文化のひとつなのだよなと思った。

雲を科学的に正しくとらえるということと、非科学的な能力を持った一族の歴史と葛藤を描くということがうまく組み合わさり、科学小説でありながらファンタジーであるということを両立させる稀有な小説になっている。そしてそれは、自然と相対するときの著者の姿勢、思想を表しているように思え、それに影響され、読者のものの見かたさえも変えてしまう力がある。

宇宙や未来ということよりも、身近なものに感じるセンス・オブ・ワンダーを題材にしたいという意識そのまま。『雲の王』において、空の一族という架空の存在を通して描かれるのは、遠い異星の気象ではなく、まさしく我々を取り巻く地球の大気であり、日本の台風である。水蒸気が見える、温度分布が見えるという特殊能力は、そのまま科学的なガジェットにも置き換え可能ではあるが、空の一族という土着の人々を登場させることにより、農耕民族として自然と折り合いながら(敢えて共存とは言わず)生きてきた日本人の歴史の重みを感じる。

そしてまた、大富豪が指揮するLCIという機関が目指す「善いと信じる研究を成せ」という精神は、ノーベルやアインシュタインの後悔を越え、科学技術を発展させる上での重要な指標になるはずだ。そこにもまた、著者の思想が見える。しかし、それは非常に難しい。はたしてそれはどうすれば可能なのか。

台風という怪獣を、科学技術で力づくで押さえ込むのではなく、穏やかに抑えるということができれば、「善きを成せ」と言われる思想を踏まえて、自然と共存する豊かな未来が見えるかもしれない。

雲や気象だけの問題にとどまらず、著者が追い続けているクジラやイルカの問題、さらには、原発事故や再生可能エネルギーの問題にまで、その思想は広がっているはずである。そして、雲だけではなく、いろいろなものの見方を変える力を持つ小説ではないかと思う。(ちょと大げさすぎか……)


台風の来ないと言われていた北海道生まれなので、台風に対するわくわく感は、実はあんまり無い。きっと子供の頃であれば、学校が休みになったりしたんだろうけど、社会人じゃ、電車が止まっても会社は休みにならないし、めんどくさいだけだ(´Д`)

北海道だと、朝の最低気温が、確かマイナス27度まで行くと始業時間繰り下げになったので、それはワクワクしながらニュースを見てた記憶がある(笑) そういった意味では、自然という怪獣にワクワクするこどもたちには共感せざるを得ない。もちろん、昨今の集中豪雨などでも、わくわくするでは済まされない被害が出ているのを承知の上であってもだ。肉親や知り合いを災害で失っていれば、また感じ方は違うのだろうけれど。


ちなみに、リンク先の集英社の特設サイトには、小説中に登場する「プードルの顔」のような雲をはじめ、いろいろな雲の写真も掲載されており、一見の価値あり。

 


[SF] SFマガジン2012年8月号

2012-07-15 12:16:03 | SF

『S-Fマガジン 2012年8月号』 (早川書房)

 

 

今月号の特集は「日本作家特集」。

といっても、普段の記事構成とあまり変わらず、特集記事っぽくない。最近の日本SFはこんな感じでーみたいな俯瞰の記事が一本あっても良かったんじゃないか。

Jコレ10周年記念トークショー採録もあるけど、6月号でJコレ特集やったばっかりじゃん。

ぼくたちのリアル・フィクションからJコレに続き、第6世代、さらには第7世代の作家を発掘し、紹介していくという早川書房の姿勢には非常に感銘を受けるし、これからも日本SFの牽引役として先頭に立っていただきたいのですが、とっととハヤカワSFコンテストを再開しろよ。

 


「ロワーサイドの幽霊たち」 宮内悠介

 なんにせよ、このネタを書く勇気には敬服する。アメリカ人にどのように受け止められるのかが不安ではあるけれど。
 内容的には肯定なのか否定なのかよくわからない感じ。リアルでやるなよ、ぐらいが正しいか。
 あ、遅ればせながら、直木賞候補おめでとうございます、

「はじまりと終わりの世界樹」 仁木稔
 えーと、これは『グアルディア』に直接続く話でいいのかな。
 何でそうなるんだよという違和感をいくつも重ねながらも、まったく泣けない悲劇的な話。
 

他に気になったのは、アップルシードの荒牧監督が『スターシップ・トゥルーパーズ』をリメイクする話ぐらい。

川又千秋の『幻詩狩り』英語版の解説が《現代SF作家論》シリーズとして載ったことには、内容よりもその事実に驚いた。日本SFは言語の問題があってなかなか海外には出ていけないのだけれど(神林作品だって、日本語の駄洒落や語感の面白さに支えられている)、こういう風に日本SFが海外でどのように評価されているのかを読むのも面白い。

肝心の『幻詩狩り』は、そういえばフー・メイっていたなくらいしか覚えていないのでなんとも……。

 

 


[SF] いま集合的無意識を、

2012-07-15 11:36:38 | SF

『いま集合的無意識を、』 神林長平 (ハヤカワ文庫 JA)

 

 

小説を読んだら、映画を見たら、すべて感想文を書こうと思っている。そう決めている。いわば、自分ルールである。したがって、この短編集についても、何かを書かねばならぬ。

ところが、正直言って、俺みたいな読者にとって、飛氏の解説に付け加えるようなものもないし、個人的な感想といえば、「ああ」とか、「うぉお」とかの感嘆にしかならない。読んだのは5月くらいだったのだけれど、気持ちがまとまらなくて感想文は棚上げになっていたままだった。

それでも、感想をまとめなければと思ったのは、『ぼくらは都市を愛していた』を買ってしまったからだ。

ついに神林長平の久々の長編『ぼくらは都市を愛していた』が発表された。『アンブロークンアロー』から3年。シリーズもの以外の長編と考えると、『ラーゼフォン』以来10年ぶりである。しかし、この長編を読む前に、この短編集を片付けておかなければならない。なぜならば、『ぼくらは都市を愛していた』は、「いま集合的無意識を、」の回答編であるはずだからだ。


実は「いま、集合的無意識を、」を最初にSFマガジンで読んだときには、いまひとつピンと来なかった。

(余談だが、これが掲載されたのはSFマガジン2011年8月号、あの初音ミク特集である。ミク目当てで買った、あまりSFコアに近くない人たちがこの小説をどのようにとらえたのか。ある意味タイムリーな神の采配であるかもしれない。)

伊藤計劃の死と、東日本大震災に対するコメントを求められた神林長平が作品として放ったもの、それは新たな挑戦への決意表明だった。それならば、あえて小説の形にすることもなかったのに。そう思っていた。

しかし、短編集として「ぼくの、マシン」から読み通したときに、そのテーマ性がきれいにつながり、ああ、これは小説として発表されるべきして発表されたのだと思った。


端的に行ってしまえば、古来スタンドアローンとして生きてきた人間が、クラウド化の波に飲み込まれようとしている。シンクライアント化する人間の存在に対し、スタンドアローンを志向/嗜好/思考してきた人間が何を感じ、何をしようとしているのか。言葉にしてしまえば陳腐になってしまうかもしれないが、焦点はそこにある。

そして、それは一人の人間の尊厳を定義するものでもある。俺は俺だ。それを実感すること。そのテーマは、神林のデビュー作「狐と踊れ」まで遡り、今この2012年の現代に実体化する。

同調圧力、読むべき空気、ネット世論、衆愚政治、偏ったTL、いいねだらけのウォール、連絡先登録の多さで測るコミュ度……。


「いま集合的無意識を、」は不完全なタイトルだ。その続きはそのまま本文にある。“人類は意識しようとしている。”

それはまさに、今この現代を指している。

そして、そのあとに続く文章は現代社会への不安と不満を示す。“でもそれはぼくの意識ではないし、僕の無意識でもない。”

さらに“まだ、いまのところは。”と続く。

この危機感を共有できる人はどのくらいいるのだろう。ぼくの意識の喪失を恐怖として実感できる人はどのくらいいるのだろう。


“意識が生んでいる〈わたし〉こそがヒトにとっての最強のフィクションなのだ。そういうものがないと、ヒトは圧倒的な〈リアル〉の力に対抗できない”

もう、感想というより、引用するしかできない。ただ、ここで注目すべきは、フィクションとしての〈わたし〉を囲う括弧と同じ括弧で〈リアル〉が囲われていることだ。それは、〈リアル〉も集合的無意識が生むフィクションでしかないことを明確に示している。

〈リアル〉に対抗するための〈わたし〉を生む意識、それが武器になる。武器が無ければ戦えず、〈リアル〉に飲み込まれる。

それに恐怖感を覚える人もいるだろうし、祝福だと感じる人もいるだろう。


そして、小説家は語りかける。「もう大丈夫だ」

その回答を、これから見に行こう。

 

 

……で、いつ読むのさ?

 


[コンサ] 2012 J1 第18節 磐田 vs 札幌

2012-07-15 10:39:36 | コンサ

2012年 J1 第18節 ジュビロ磐田 4-1 コンサドーレ札幌 @スカパー

 

前半戦、1勝1分けの勝ち点4。ここからの後半戦、なんとか気を取り直してがんばっていきたいところ。

しかし、遂にキャプテン河合まで怪我で長期離脱となり、まともに戦える状態にならない。

苦肉の策で河合の代わりに宮澤を中央に置いた3ボランチで挑む。しかし、宮澤はもともと攻撃の選手。守備の要を任せてしまって大丈夫なのか?

 

序盤は意外にもプレスもきつく、4-3-3が機能していた。真ん中に固まるのではなく、中盤も左右に開いたり、攻撃にもバリエーションが出てきた。これは3ボランチというより、普通に4-3-3なんでは?

しかし、25分にコーナーキックから失点。後ろから飛び込んでくる選手をつかまえきれていない上に、相手も高過ぎた。

しかも、30分にまったく同じ形でコーナーキックから失点。1回ならば事故かもしれないが、2回連続はやばいだろ。まったく学習能力が無いのか。

ここから完全に意気消沈したのか、はたまた内地の暑さと湿気に一気にスタミナ切れしたのか、まったくボールがつなげなくなって終了。

後半開始早々にも綺麗に失点。

その直後、日高のゴールで1点返すものの、これはオウンゴール気味のスカッとしないゴール。まったく気持ちが盛り上がらん。

さらに1点奪われて、もうどうしようもない。

 

うまくいってたのは序盤だけ。コーナーキックからの失点で選手が委縮したのか勢いは失速。失点した時点で精神的に試合終了してたような感じ。負けているのに守りに入ってしまったように見える。

先週、ヤンツーさんに「もっと自信を持て」と言われた通り。もうそろそろ開き直って、吹っ切れてもいい頃合じゃないのか。練習したって急にうまくなるわけじゃないのだから、メンタル面からでも盛り上げていこう。

 

選手のコメントを見ても「もっと精度を上げなければならない」という言葉が並ぶ。監督が「イージーなミス」と言い続けていることが影響しているのだろうか。

しかし、何度か書いているけれど、お前ら下手なんだから、そこから出発しなきゃ無理だろ。下手なチームが下手なチームなりにどうやって戦うのかを考えろよ。誰でも練習すれば、いきなりメッシやクリロナになれるとでも思ってんのか?

どうも、「俺の戦術はパーフェクトなんだけれど、選手がミスするから勝てない」というように聞こえてしまうんだよね。

監督を変えろと言うつもりは、まったくないけれど、その大きな理由は金銭的問題でしかないのだよ。

サポーターは覚悟できてるけど、確実に不満もたまってるよ。それに対してもケアしていかないと、J1に上がったことがチームにとってマイナスにしかならなくなってしまう。さて、どうする?

 

 


[コンサ] 2012 J1 第17節 札幌 vs 新潟

2012-07-14 18:21:56 | コンサ

2012年 J1 第17節 コンサドーレ札幌 0-1 アルビレックス新潟 @スカパー


この試合でリーグ戦の一巡が終了。半分折り返し。

その相手は降格候補No2の新潟。現時点で17位という裏天王山再び。そして、元赤黒の藤田と石川を擁し、監督は柳下“ヤンツー”正明と、いろいろ話題のある戦い。

しかし、一番の話題は、コンサドールズのJK制服バージョンでしょう。でも、ぜんぜんテレビに映らなかったぞ、ゴルァ!


すみません、この日は日本SF大会参加で夕張にいました。ので、今季初めてリアルタイムで見られなかった試合でした。新千歳空港でスカパー・オンデマンドで見ようと思ったら、なぜか購入画面から進まず、そうこうしているうちに、開始早々失点のお知らせが。

もう、そこで気力が尽きました。

やっとビデオを見たのは一週間後の今日。まぁ、なんというか、結果は1得点差とはいえ、ぜんぜん惜しくない試合でした。


この試合も3ボランチで開始。DFに選手がいないための苦肉の策なのだろうけど、やっぱりこのシステムはうまくいかないんじゃないか。中央に来たボールは跳ね返せるけど、その先が全くつながらない。トップが内村ということもあるんだろうけど、サイドにも開けないし、中央でもキープできない。

サイドバックが上がれば確かにチャンスにはなるが、攻撃に厚みが無いため、得点の臭いがしない。攻撃側の3人がもっと動かないとダメだろう。岡本はいいミドル撃ってたけど、枠にも行ってない。

いったい、チャンスをひと試合で何回作れるつもりなのか。数えるほどしかチャンスが無いはずなのに、いいところで受けてもボールコントロールが悪くてボールロストとか、もったいなさすぎる。

守備に関しても、守りに行くのが早いのはいいのだけれど、前からの守備が無くってスカスカ。これじゃ高い位置でボールを奪ってという攻めができない。完全に守りに入ったシステム。上位チームにはともかく、新潟相手にこれは無いだろ。試合前から負けている。

相手にかわされた後で立ち止まるシーンが見られたのも心配。そこで立ち止まってどうする。お前が奪い返せ。


結局、立ち上がり5分のスルーパス一本であっさり先制。オフサイドトラップのかけ損ねですかね。

その後、新潟ごときにいいようにやられ、まったく見どころなし。

藤田、石川は相手サイドで十分に活躍し、柳下監督には、札幌の選手はもっと自信を持てと言われる始末。今の札幌はJ1だから勝てないのではなく、数年前よりも弱くなってしまっているのかもね。そんなことすら思わされる試合だった。

 

でも、諦めるとか、負けてもいいとかそういうことじゃないよ。可能性がある限り、応援しよう。サポートしよう。

札幌 やられたら 札幌 やりかえせ
札幌 やるなら 札幌 今しかないぜ!!

 

 


[映画] スノーホワイト

2012-07-14 17:31:06 | 映画

スノーホワイト - goo 映画

(C)2012 Universal Studios. All Rights Reserved.

 

言わずと知れた『白雪姫』の映画化。

上映前にジュリア・ロバーツの『白雪姫と鏡の女王』の予告編が流れたのには笑った。

男子向けのアメコミ・リメイクブームに対抗して、女子向けは童話リメイクがブームなんだろうか。この前は『赤ずきん』の映画もあったし。

しかし、この白雪姫はかなりハード。童話的なほんわかした感じはなく、SFXでおどろおどろしさと、美しさの奇妙にまじりあう独特な世界が繰り広げられる。イメージは、ほんとは怖いグリム童話的な感じ。

 

継母の女王に閉じ込められていたスノーホワイトは女王の弟を傷つけて城を脱出。魔の黒い森へ逃げ込む。弟は森の案内人として飲んだくれのハンターを雇い、スノーホワイトを追う。

寝返ったハンターや7人の小人に助けられ、スノーホワイトはサンクチュアリへ。このサンクチュアリが、思いっきり『もののけ姫』のパロディで場内失笑。

そこへも迫る女王の追手。そして、毒りんご。

キスで目覚めたスノーホワイトはついに、女王と直接対峙し、城を取り戻すことを決心する。

 

女王役のシャーリーズ・セロンがなかなかの怪演。CGで若くなったり、年老いたり。彼女が悪の魔女になった経緯が走馬灯のようにフラッシュバックするあたりも謎に満ちていて魅力的だ。

思わせぶりなシーンをつなぎ合わせることで、観客に謎解きの魅力も与えつつ、答えは出さないなんて、まるでヱヴァンゲリヲンのようじゃないか(笑)

そして、スノーホワイトを目覚めさせたキスの相手が、幼馴染の王子ではなく、飲んだくれのハンターだったというのも一興。最期はスノーホワイトの戴冠式でハッピーエンドっぽく終わるけれど、この後、相当揉めそうだよね。この三角関係。

 

さらに、実は3部作といううわさが。もしかして、中途半端な三角関係の行方や、女王の過去が明らかに?

そして、3滴の血によって受け継がれる魔力によって、スノーホワイトが次の魔女に!(それなんて、まどマギ)

 


[映画] MIB3

2012-07-14 17:23:07 | 映画

メン・イン・ブラック3 - goo 映画

Photo by WILSON WEBB -(C)2011 Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.

 

ああ面白かったという以上に、まったく何も付け加えることの無い映画。

3Dで見たのだけれど、相変わらず3Dで見なきゃいけない理由もなく、2Dで十分だと思ったけど。

最後のシーンで、二人にそんな過去が……という、悲しいけれどもちょっといい話で終わるところもいい。

しかし、1969年7月16日という日付を見ても、何も気づかなかった自分には絶望した。そうだよ、あの日じゃないか。

 

最近はメン・イン・ブラックの元ネタとなった都市伝説もすっかり聞かなくなってしまったが、地球はとっくに宇宙たちに乗っ取られてしまっているのかもね。ほら、隣の人がエイリアンってネタに、誰も驚かなくなってきたじゃない。

 


[SF] 第51回 日本SF大会 Varicon(その4)

2012-07-14 11:44:59 | SF

第51回 日本SF大会「Varicon」に参加してきました。その4。


なんとなく起きたら朝の7:00。ああ、ラジオ体操行けなかったなとか思って意識を失い、再び目覚めると8:00過ぎ。お、これは朝ごはんを食べに行かなければ。

寝ぼけながら食堂に下りて行って、朝ごはん。夕食と同じようにビュッフェ方式なのだが、洋食風におかずをとっていったら、最後に待っていたのはご飯とみそ汁。そうだよねぇー。あれ、牛乳ないんかー。見当たらないなー。ってことで、ソーセージとハムでご飯もぐもぐ。

そのあと、ちょっと散歩。まだ朝もやの残る山の中という感じだったが、ここって夕張の町中のはずなんだよね。景色が十勝岳の大雪青年の家と変わらないんですが。

自分たちに布団と一緒に、誰も寝なかった布団をむなしく片付けて、クロージングへ。

 

今度は体育館にはスリッパで。きみたち、昨日の警備隊長の注意を聞いていなかったのかね。土足禁止はあんまり周知されていないみたいなんですが。

開始前に会場に流れていた『校歌』は初音ミクっぽいんだけど、これ生声か? ♪無事に帰ろう自分の足で~

オープニング後に届いたメッセージ紹介では、クリプトン社長から野尻さんへのものもあり、大いに沸く。

暗黒星雲賞は夕張メロン熊。なんと短い脚で苦労してステージに上がり、暗黒星雲賞実行委員長代理の代理のイデさんに噛み付く。副賞は夕張っぽく石炭の缶詰なんですが、夕張地元のメロン熊には無用のお土産だったかも。ああ、そうそう、星雲賞の副賞はボルト人形のボルタでした。

その後、今後のイベント紹介。日本SF作家クラブ50周年関連イベント紹介では瀬名秀明さんと増田まもるさんが登壇。

そして、司会のお姉さんは開校式に続き、今度は実行委員長の最期の挨拶を飛ばそうとする。なかなか良い“てんどんボケ”ですね。

 

クロージング終わって空港直行バス待ち。ちょっと時間があったのだけれど、メ ロン熊がエンターテイメント精神発揮しまくりで退屈せずに済んだ。さすが、暗黒星雲賞受賞者。

バスは予約なしの希望者が多くて、ちょっと混乱気味。やっぱり、思ったより来るのが大変だったから、帰りはバスに乗りたいんでしょ。結局、バス4台で空港直行組と、メロン食べ放題組に分かれて無事乗車。

メロン熊も参加者がバスで旅立つまで見送ってくれました。見た目よりもいいやつだったのね。

 

 

 

新千歳空港では3時間待ちだったので映画館をチェック。『アメージング・スパイダーマン』やってると宣伝してるくせに、昼間は『網走番外地』だったよ(笑)

風呂(空港の4Fにスーパー銭湯がある)に入ろうかとも思ったけれど、結局ライオンでビール飲んでうだうだ。そしたら、クラシック・キャンペーンの三角籤で1等当たった!

全国のライオンで使用可能な¥2000券。札幌まで飲みに来いじゃなくってよかった(笑)。