『STRANGE FICTION(S-Fマガジン5月臨時増刊号)』 (早川書房)
今さらながら、5月臨時増刊号の感想。
これは早川書房で新規創刊された《想像力の文学》シリーズのPR誌でしょう。
S-Fマガジン本誌の海外“スプロール・フィクション”特集にも連動している。
表紙に作家名をずらずらと並べ、「異才・奇才が終結した 想像力を刺激する文芸誌」というキャッチフレーズを載せた装丁が目を引く。タイトルの『STRANGE FICTION』は、いわゆる“奇妙な味”の小説を集めたという意味なのでしょう。
読後の感想としては……???
まじ、わかりません。
SFファンにもそれなりに名の通った作家も寄稿しているのだが、それ以外の作家も含めて、「これは!」という作品が無い。
敢えてベスト3を上げれば……、
『均衡点』 平山瑞穂
『墓標天球』 円城塔
『花いちもんめ』 谷崎由依
といったところか。
「花いちもんめ」はホラーとしての評価だし、平山、円城は彼らの作品の中では突出しているわけでなく……。
何よりも増して理解できないのは、《想像力の文学》の第1回配本『ミサキラヂオ』の著者、瀬川深のインタビュー記事。
「世の中には何かひとつ、理不尽なものがなきゃダメだって確信があるんです。」
これを読んだとき、あぁ、この人たちとは解り合えないんだなと思いました。
その直後に出てくる理由付けにしても、それは理不尽じゃないんだよ、岩手のお婆さんたちはそれが合理的に解釈できる世界に生きているんだよ、と叫びたくなりました。
だから、木下古栗の『爽やかなマグロ漁』なんて最悪。何これ。いわゆる電波ビラじゃん。
佐藤亜紀の『アナトーリとぼく』なんかも、何がおもしろいのかさっぱり。理解するには何かの知識が足りないのかもしれない、読者に知識を求める小説こそ最悪。とたんにお勉強のブンガクになってしまう。
まぁ、ある意味、SFこそがその最たるものなのかもしれないんだけどね
ブログで他の人の感想を読んだら、正反対の感想が多くてワロタ。やっぱり、この人たちとは永遠に解り合えないと思う
で、つまり、《想像力の文学》は田中哲弥のも買わない……。
今さらながら、5月臨時増刊号の感想。
これは早川書房で新規創刊された《想像力の文学》シリーズのPR誌でしょう。
S-Fマガジン本誌の海外“スプロール・フィクション”特集にも連動している。
表紙に作家名をずらずらと並べ、「異才・奇才が終結した 想像力を刺激する文芸誌」というキャッチフレーズを載せた装丁が目を引く。タイトルの『STRANGE FICTION』は、いわゆる“奇妙な味”の小説を集めたという意味なのでしょう。
読後の感想としては……???
まじ、わかりません。
SFファンにもそれなりに名の通った作家も寄稿しているのだが、それ以外の作家も含めて、「これは!」という作品が無い。
敢えてベスト3を上げれば……、
『均衡点』 平山瑞穂
『墓標天球』 円城塔
『花いちもんめ』 谷崎由依
といったところか。
「花いちもんめ」はホラーとしての評価だし、平山、円城は彼らの作品の中では突出しているわけでなく……。
何よりも増して理解できないのは、《想像力の文学》の第1回配本『ミサキラヂオ』の著者、瀬川深のインタビュー記事。
「世の中には何かひとつ、理不尽なものがなきゃダメだって確信があるんです。」
これを読んだとき、あぁ、この人たちとは解り合えないんだなと思いました。
その直後に出てくる理由付けにしても、それは理不尽じゃないんだよ、岩手のお婆さんたちはそれが合理的に解釈できる世界に生きているんだよ、と叫びたくなりました。
だから、木下古栗の『爽やかなマグロ漁』なんて最悪。何これ。いわゆる電波ビラじゃん。
佐藤亜紀の『アナトーリとぼく』なんかも、何がおもしろいのかさっぱり。理解するには何かの知識が足りないのかもしれない、読者に知識を求める小説こそ最悪。とたんにお勉強のブンガクになってしまう。
まぁ、ある意味、SFこそがその最たるものなのかもしれないんだけどね
ブログで他の人の感想を読んだら、正反対の感想が多くてワロタ。やっぱり、この人たちとは永遠に解り合えないと思う
で、つまり、《想像力の文学》は田中哲弥のも買わない……。