『SF Japan 2009 SPRING』 (徳間書店)
かなり乗り遅れているような気がしますが、日本SF大賞&新人賞発表号です。
選考委員の講評が読めるのがこの号の最大の読み処。
ちなみにSF大賞の選考委員は、東浩紀、新井素子、大田忠司、飛浩隆、萩尾望都。
SF大賞は貴志祐介の『新世界より』とNHKアニメの『電脳コイル』が同時受賞。
『新世界より』は順当だと思いますが、意外に講評での評価は高くないみたいですね。しかし、文体、日本趣味、キャラクター、選考委員それぞれがあげる欠点がばらばらというのも珍しい。粗は多いが、圧倒的なパワーで読ませた作品ということか。個人的には、まったく気にならなかったポイントであるし、この作品以外にSF大賞に値するライバルはいなかったと考える。
『電脳コイル』は見ていないので、よくわからない(笑)
とりあえず、ビデオがレンタルにあったら見てみようという程度。
他の候補作については、円城塔の『Boy's Surface』をほとんどの選考委員がわからないと言っていたのが印象的。まあ、選考委員がこのメンバーでは仕方がないか。『赤い星』、『MM9』の両者は妄想パワーでは『新世界より』よりも上だと思うが、SF大賞をやる気にはならないよな、たしかに。
SF新人賞は天野邊と杉山俊彦。こちらも投票が割れ気味での同時受賞。実は、受賞を逃がした作品が一番デキがいいという怪しい状況。ファンタジーノベル大賞に出した方が良かったとか。どうでもいいけど、なんで選考委員に図子慧が。
受賞者の二人の短編が掲載されているのだが、結構期待できる素材かもしれない。受賞作はいずれ“赤本”で出版されるだろうから読んでみたい。特に天野邊の『プシスファイラ』に興味がある。
他の掲載作から拾っていくと……。
火浦功、ついに落とす? 『火星のプリンセス・リローデッド』は総集編(笑)
坂本康弘の『電撃超人リョウガマン戦いの軌跡』は泣ける。映画化希望(笑)
イラスト先行小説は碌なものが出てこないのだから、とっとと止めればいいのに。
憑依都市企画はすっかり無かったことになってるのかなぁ。
かなり乗り遅れているような気がしますが、日本SF大賞&新人賞発表号です。
選考委員の講評が読めるのがこの号の最大の読み処。
ちなみにSF大賞の選考委員は、東浩紀、新井素子、大田忠司、飛浩隆、萩尾望都。
SF大賞は貴志祐介の『新世界より』とNHKアニメの『電脳コイル』が同時受賞。
『新世界より』は順当だと思いますが、意外に講評での評価は高くないみたいですね。しかし、文体、日本趣味、キャラクター、選考委員それぞれがあげる欠点がばらばらというのも珍しい。粗は多いが、圧倒的なパワーで読ませた作品ということか。個人的には、まったく気にならなかったポイントであるし、この作品以外にSF大賞に値するライバルはいなかったと考える。
『電脳コイル』は見ていないので、よくわからない(笑)
とりあえず、ビデオがレンタルにあったら見てみようという程度。
他の候補作については、円城塔の『Boy's Surface』をほとんどの選考委員がわからないと言っていたのが印象的。まあ、選考委員がこのメンバーでは仕方がないか。『赤い星』、『MM9』の両者は妄想パワーでは『新世界より』よりも上だと思うが、SF大賞をやる気にはならないよな、たしかに。
SF新人賞は天野邊と杉山俊彦。こちらも投票が割れ気味での同時受賞。実は、受賞を逃がした作品が一番デキがいいという怪しい状況。ファンタジーノベル大賞に出した方が良かったとか。どうでもいいけど、なんで選考委員に図子慧が。
受賞者の二人の短編が掲載されているのだが、結構期待できる素材かもしれない。受賞作はいずれ“赤本”で出版されるだろうから読んでみたい。特に天野邊の『プシスファイラ』に興味がある。
他の掲載作から拾っていくと……。
火浦功、ついに落とす? 『火星のプリンセス・リローデッド』は総集編(笑)
坂本康弘の『電撃超人リョウガマン戦いの軌跡』は泣ける。映画化希望(笑)
イラスト先行小説は碌なものが出てこないのだから、とっとと止めればいいのに。
憑依都市企画はすっかり無かったことになってるのかなぁ。