神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] アンドロイドの夢の羊

2012-11-29 23:31:32 | SF

『アンドロイドの夢の羊』 ジョン・スコルジー (ハヤカワ文庫 SF)


言わずと知れた『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』にインスパイアされたSF小説。……のはずだが、もはやディックとは無関係に思える。

ニセモノがテーマとなる一連のディックの作品へのオマージュというより、作中でそれらにインスパイアされて三流SF作家がでっち上げた預言書が最終的な鍵になる物語なわけ。

ディック的な現実崩壊感というよりは、ヴィネガット的なスラップスティックでちょっとブラックなコメディSF。

いきなり冒頭から異星人との貿易交渉を意図的な“屁”でぶち壊すというエピソードから始まり、異星人に不幸なニュースを伝えるのが仕事の外交官、時代遅れとなったコンピューターを無理やりネットワークにつなげるのが仕事のエンジニア、羊から生まれた女、進化した羊を作ることが教義の謎教団、修行の旅に出ている異星人、挙句の果てにネットワーク人格もどうしたこうしたで、時にスリリングに、時にグロテスクに、そして、時にユーモラスに、地球の命運をかけた冒険と謀略劇が繰り広げられる。

最近、面倒くさい小説やら映画が多かったので、これは何も考えずに読めてとても楽だった。たまにはこういうのを読むのも良いものだ。

しかし、売り方はもうちょっと考えた方がいいかもね。こんな話だとはまったく思わなかったから。表紙に横山えいじを使っておくとかさ。

そういった意味では、“アンドロイドと羊”というモチーフに対して壮絶なイメージを植え付けたP・K・ディックと、リドリー・スコットは偉大だよな。

パロディとしては、ブライアンかロビンにフォークト=カンプフ試験を受けてもらうくらいのサービスがあってもよかったと思うのだけれど。

 

 


[SF] 量子怪盗

2012-11-21 23:06:56 | SF

『量子怪盗』 ハンヌ・ライアニエミ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)



『奇巌城』? そんなん、小学生の頃に読んだけどすっかり忘れておるわい!


怪盗アルセーヌ・ルパンの再来、あるいは、ルパンⅢ世の再来とか、美少女と怪盗のめくるめく大冒険とか、下手をしたらラノベ並の煽り文で紹介されていたので、その気で読んだらまったくの意味の分からなさにすっかり眠たくなってしまった。

この小説の正体は、チャールズ・ストロスやケン・マクラウドのような、いわゆるシンギュラリティもののニュー・スペース・オペラ。人智を超えた技術が次々と説明も無しに出てくるので、それについていくのが精一杯。しかもそれらは字面から想像するだけなので、いったい何が何だかさっぱり。

さらに、バーチャルとフィジカルの区別も曖昧で、どこからが仮想でどこからが現実なのかもさっぱりわからず。っていうか、この小説内現実すべてがバーチャル落ちでも不思議ではない。

この幻惑感を是とするか、否とするかが好みの分かれるところ。

基本的なプロット自体はルパンである程度ネタバレなのかもしてないけれど、このシンギュラリティど真ん中なガジェット山盛りによって、やたらと読みずらいし、何が起こっているのか、半分も理解できなかった。

そりゃ、通勤電車の中で寝ぼけながら読んでいるんだから無理だ。正月休みにでもちゃんと読み直そう。


結局、ル・ロワって、ジャン・ル・フランブールの別バージョンだったという理解でいいのか?
最後の幕間は過去のカットバックではなく、エピローグの位置付けだと思うのだけれど、3つ目のゴーゴリが何のことかよくわからん。ミエリの中にいるペリグリーニってことか?
しかも、続くのかこれ。


ちょっと軽めの小説を読みたい気分だったのだけれど、当てが外れてダメダメなのであった。

 


[コンサ] 2012 J1 第32節 札幌 vs 鳥栖

2012-11-17 23:59:59 | コンサ

2012年 J1 第32節 コンサドーレ札幌 2-3 サガン鳥栖 @スカパー


櫛引が累積出場停止で、さらに引き続きDFコマ不足は続く。奈良とジェファンが復帰も、宮澤と河合はお休みで、真ん中は岩沼。こんな3バックでJ1とか、無理ゲーすぎる。それらな4バックでいいんじゃないか。

攻撃では内村が下がり目で、ワントップは大島。今日はちゃんと働いてくれるんだろうか。一点取れば、サポーターは手のひらを返すので、なんとか頑張ってほしい。


しかし、前半は鳥栖ごときにボールを回されるという醜態。

ジェファンからいい縦パスが何本か出たが、そこから先がつながらない。カウンターも決まらないのは、トラップがへたくそでボールが流れるのにサポートの選手が遠いので、すぐにボールを奪われてしまうせい。今年は特に思うのだけれど、札幌はもうちょっと下手な選手がなんとかするための戦術を持った方がいい。選手が戦術に追いついてくるのを待っているようじゃ、いつまでもこのままだ。

40分ごろには初めて見せ場を作るも、フィニッシュは芳賀のミドルでゴールの上。あれは抜け出した大島のトラップミスなんだろうけど、そもそもなんでダイレクトで撃たないのさ。

こんなワンサイドのゲームに見えたのだけれど、J's Goalの試合レポートには一進一退と書いてあって、ちょっと疑問。どう見ても鳥栖がボールを持って、札幌がなんとか跳ね返しているだけにしか見えなかった。

そうこうしているうちに、古田が左サイドから抜け出し、ペナルティエリアにドリブルで切り込んできたところを豊田がひっかけてPK。そうそう、こうやってサイドからドリブルで突っかけていく方が札幌らしい。

PKは内村がキーパーをよく見ながら蹴ったんだけど、動きがぎこちなくて不安だった。PK蹴るのも久しぶりだったか。これで1-0。

そして、すぐに前半終了。先制の時間帯としては完璧。しかし、ここから守るか攻めるかが問題。


後半は前半と変わって、先制点に気を良くしたのか、気持ちよく攻めていたのが、豊田のヘディングで失点。奈良が付いていて、タイミングを完全にずらしたように見えたが、それでもゴール隅に決める豊田はさすが。

しかし、その直後に古田のコーナーキックを奈良がヘディングで決めて、守備の失態を取り返した。奈良はJ初ゴール。これでサポは大いに沸いたわけだったのだが……。

鳥栖相手に再び自信を取り戻す札幌。ここから完全にノーガードの殴り合いの様相を呈する。ところが、結局、ゴールネットを揺らしたのは鳥栖の2発。やっぱり最後は選手個人の差が大きく出たような結末だった。

せっかく先制したのに、ホームで逆転負け。この最悪なずっこけ気分をどうしてくれよう。


鳥栖はやりたいことがはっきりしているし、豊田を中心として選手個人の特徴を生かした戦い方ができていた。

一方の札幌はDF陣を中心に選手がそろわず、そもそも戦術以前の問題なのかも。選手の特徴という意味では、アーリークロスの得意な岩沼をスイーパーに使ったり、裏に抜けるのが得意な選手にポストプレーを要求したりと、相変わらずちぐはぐな感じ。

これは“アグレッシブで攻撃的なサッカー”とか、“チームカラーとして継続的な攻撃の形”とかを求めるサポーターの声に応えた結果だと思うのだよ。しかしながら、相変わらず他チームやマスコミには、守備優先のカウンター型チームとみられているのは、その攻撃がまったくうまくいっておらず、カウンターでしかチャンスが作れないからなんだよな。

それなら開き直ってカウンター型のチームを作れよと思うのだけれど、どうなんですかね。


次節はジェファンがカード累積出場停止。相変わらずDFがそろいませんな。ホーム最終戦だというのに、いったいどうなることやら。

 


[映画] ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

2012-11-17 19:29:58 | 映画

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q - goo 映画 


(C)カラー


公開日に予約して見てしまいました。前日はテレビで『破』を見て予習もばっちり。

 

しかし、これは……。

 

完全に予想も想像も外れた新展開。前日のTV放送に入っていた『Q』の冒頭部分でも頭の中は疑問符だらけだったが、さらに疑問符がポコポコ沸き出し、しかも前作までの謎はまったく解明されないという、まったくもって期待を裏切る内容。

序破急+完結編なので、一度『Q』で話が落ち着くと思っていたのだが、まったくそんなことはなく、繰り返しの『序』、その形式を破った『破』に続いて、まさしく『急』にふさわしい急展開。そして、『Q』にふさわしい疑問符の連発。

ネタバレを書こうにも、何を書けばいいんだかわからんくらい。

 

とりあえずの感想としては……。

・ヤマトをパクったナディアのパクリ(笑)

・あとはガンバスター?ほかいろいろ。

・カヲルくんBL意識しすぎ

・逆にアスカとマリは百合かよ

・マヤちゃんは相変わらず男嫌い

 

いやー、目を皿のようにして見入っての2時間だったけど、本気で何が何だかわかりませんよ。

 

とにかく、『破』のラストから直接つながっていない。その間に何があったのか、詳細は明らかにされず、最後はまたしても“つづく”。

ここまで来ても風呂敷を広げ続ける製作陣は、本当にこの物語をファンの納得する形で完結させることができるのだろうか。『破』を観た時には、これでやっと完結すると思ったんだけど、今は完全に懐疑的になってしまった。

 


[SF] SFマガジン2012年12月号

2012-11-13 23:51:21 | SF

『S-Fマガジン 2012年12月号』 (早川書房)

 

特集「The Best of 2011」。

2012も終わりだというのに2011かよと言うなかれ。翻訳SFは訳者の皆様のおかげで読むことができるのです。感謝を。

で、今回の特集を読んで、文学系が強くなってないか、と思った。

起承転結のある物語というよりは、ひとつのシーンのスケッチみたいなものや、ストーリーよりも描写に力を入れたものが多かったような気がする。

そして、今回の特集で収録された作品群にテーマを付けるとすると、隠喩の戯れ、ってところか。表面的な描写は、その物語の中の真実や事実ではない。もしくは、著者は別のことを託しているように見える。それを文学的と言ってしまうのは短絡的なのかもしれないけれど、その方面が好きならば、普通に文学小説を読んでるんじゃないかと思う。

あ、円城塔が芥川賞獲ったりするあたりはそこにつながるのか。

正直なところ、描写じゃなくって物語を読ませろよとは思うんだけどね。そうでなければ、描かれたちょっとしたシーンから物語が広がるようなやつ。

読むという行為が楽しくない時に、その先を考えることなどできませんよ。ましてや、通勤電車の眠たい状況で読んでるんだから、一読して退屈だけれど、よく考えると凄い系の小説は有難迷惑です。


△「アース・アワー」 ケン・マクラウド
 背景がわからなさすぎ。断片の集まりのような感じがするうえ、その断片も臨界を突破していない。

△「奉仕者と龍」 ハンヌ・ライアニエミ
 これも描写優先的な感じ。そんなに隠喩って美しい?

○「穢れた手で」 アダム=トロイ・カストロ
 『シリンダー世界111』よりも断然おもしろかった。やっぱりあれは長すぎだな。

○「地図作るスズメバチと無政府主義者のミツバチ」
 面白いんだけれど、何のことかさっぱりわからん。これも隠喩なのか?

△「静かに、そして迅速に」 キャサリン・M・ヴァレンテ
 北海道SFだというから期待したのに、その家が知床にある意味がよくわからず、北海道的な雰囲気もまったくなく。
 地名がおそらくエキゾチックに聞こえるから使ってみただけなんじゃないか。そして、これこそが隠喩の話。

 

 


[SF] BEATLESS

2012-11-10 18:09:20 | SF

『BEETLESS』 長谷敏司 (角川書店)

 

完璧なラノベ的フォーマットにおいて、人類の未来を描きつつ、人間とは何かという根幹を揺さぶる本格SFを体現することは可能か?

そういう大きな命題に挑戦したかのような作品。


時は今から100年後。5体のヒト型超高度AIが封印を逃れた。そのカタチは完全なる美少女。かつ、人類未踏産物を武器として持つ戦闘機械。

日本的なシンギュラリティは、あまりに日本的なオタク文化の現実化として社会を襲う。

チョロい少年、アラトが出合い頭にぶつかった美少女アンドロイドは、自分のオーナーになって欲しいと彼に頼む。そんな、モノとのボーイ・ミーツ・ガール。しかし、それはすべて超高度AIが仕組んだものだったとしたら。

それでも彼女を信じるアラトの想いは愛なのか、それとも、モノへの執着なのか。

モノ、カタチ、心、意味、アナログハック……。言葉の断片が刺となって引っかかりながら胸に残る。


しかしながら、実際のところ、ノレなかったというのが事実。ハードカバー649ページは果てしなく長かった。

5体の美少女アンドロイドが戦い、3人の妹たちが騒ぎ、眠りから覚めた天才的美少女が策をめぐらす。そんな世界は、自分にとってすでに現実感も何もない作り物の世界に見えた。

美少女と友人たちと敵しかいない典型的なセカイ系から、父親たちの存在を通して社会と、さらに経済とつながり、セカイ系を越えたところにまで到達する展開もうまいと思うのだけれど、その世界はあまりに作り物めいていて、共感も酩酊感もなかった。

残念ながら、これは作品の責任というよりは、読者である自分の責任だ。著者がやろうとしたことも見えているし、それが成功しているであろうこともわかる。しかし、この小説は俺のための小説じゃなかった。

この小説には、主人公と同年代の頃に出会いたかった。そして、今、その年代の少年たちにはぜひ読んでもらいたい作品だと思った。しかし、俺はこの小説を読むには歳を取り過ぎていた。

俺の少年時代はとっくに終わっていたのだ。

 

 


[SF] 暗黒のメルトダウン

2012-11-10 11:21:17 | SF

『暗黒のメルトダウン』 ギレルモ・デル・トロ&チャック・ホーガン (ハヤカワ文庫NV)

 

待ちに待ったというか、ほとんど忘れかけてた『ザ・ストレイン』の続編。3部作の第2部。

なんでこんなに遅くなってしまったのかというのは、最後まで読むとわかる。これは2011年には出版できないわ。文字通りメルトダウンしてるよ!

いや、Fukushimaも吸血鬼の巣だったんだよ!(ネタバレすぎ)


科学考証はある程度無茶でも、主人公たちが科学と実証主義に従って吸血鬼を追い詰めていくというスタイルがなかなか好ましかったのだが、この第2部ではその部分がちょっと弱め。吸血鬼の正体や弱点がある程度はっきりしているので、アクションホラー小説の枠を出ない感じ。そのため、どこかで見たようなシーンが連続してしまっている。

それでも、セトラキアンの過去や、新キャラの老ルチャドールの格好よさは抜群。鼠駆除業者のフェットも相変わらず頑張っている。

主人公のはずのイーフはちょっと不発。失敗ばかりじゃないか。彼が主人公であるということは、最終的にこの悪疫に人類が打ち勝つという結末を暗示しているはずなのだが……。

しかし、世界は核の冬と闇に包まれ、紫外線を嫌う吸血鬼たちの天下となった。人類は吸血鬼に新鮮な血液を供給するだけの家畜となり下がるのか。

第3部では、イーフを中心としたCDCチームの再結成と巻き返しと、期待をいい意味で裏切る結末に期待したい。


で、ブードゥーのおばちゃんはどこ行った?




[コンサ] 2012 J1 第31節 広島 vs 札幌

2012-11-07 23:59:59 | コンサ

2012年 J1 第31節 サンフレッチェ広島 3-0 コンサドーレ札幌 @スカパー


久し振りの平日開催。都合のいいことに、この日はうちの会社の定時退社日。残業抑制のために定時退社強化期間になってしまったのをいいことに、チャイムとともにダッシュで帰宅。余裕でキックオフに間に合った。


いきなり主審がコイントスでミスって両キャプテン爆笑。和やかな雰囲気でキックオフ。

この日のコンサドーレは荒野が初先発。あれ、初だったっけというイメージ。そして、期待の前田と高柳はベンチスタート。どうせ消化試合なら先発で使ってあげればよかったのに。いや、相手サポのご機嫌取りは必要ないか。

そして今日も5バック。え、3バックじゃなくって5バック?

櫛引が出場停止から戻ってきて岩沼が左サイドバックに戻ったものの、なんと右サイドバックに古田。いや、どう見ても5バックじゃないだろうと思ったけれど、画面を見るとDFラインに綺麗に5人が並ぶ、本当の5バック。しかし、古田の守備はなかなかうまくなっていた。飛びこまないで身体をうまく使って相手を止めていた。ちょっと見直したよ。

前線では内村が良く走っていた。積極的にプレスをかけて前後左右に動いているが、周りのサポートがもう少し足りないか。ボールもワントラップまではいいのだけれど、そこからがつながらない。

そんなわけで、完全に広島ペースでボールを回される。しかし、ミドルシュートを芳賀が何度もブロックして、まともに枠に飛ばさないのはさすが。

しかし、縦パス一本に抜け出した佐藤寿人を、櫛引が後ろからひっかけてPK。意図的というよりは、自分がバランスを崩したときに足に引っかかってしまった感じなのでもったいないが、正直言って「またか」という印象。サポがまたかと思うのだから、審判団もまたかと思っているだろう。荒いんじゃなくって、下手なだけなので、なんとかこの経験を生かして成長してほしい。っていうか、また次節休みかよ、お前!

このPKを高原が横っ飛びナイスセーブ! かと思いきや、手をはじいてゴールイン。やっぱ、高原ってすごいねー。

先制点を取られても、特に試合の流れは大きく変わらず、ボールを回して攻め続ける広島に対し、時々カウンターを仕掛けてボールを失う札幌という構図。しかし、左サイドで宮澤がどんどん上がる。CBとは思えない位置取り。っていうか、4バックになったのか?

そうこうしているうちに、縦のロングパスが斜めに走り込んできた佐藤寿人にピタッと合い、河合のスライディングをあざ笑うかのような豪快なダイレクトシュートで2点目。これは敵ながら綺麗なゴール。というか、綺麗すぎるゴール。年間ベスト級じゃないか。

カウンターで獲られたというより、人数はそろっていても、スピードに間に合わなかった感じ。なんで寿人は日本代表で使われないんですかね。


後半も流れは変わらず。最後はこれまた綺麗なヘディングで3点目。

何もできずに完敗である。DF陣は怪我人だらけのうえ、攻撃では佐藤寿人の得点とコンサドーレ札幌チーム全体の得点が競っている状態ではあたりまえの結果か。


前田はともかく、大島が入って完全に攻撃の形が作れなくなった。石崎監督が大島に期待しているのは、放り込みからのチャンスメイクだと思うんだけれど、アバウトなボールを蹴り込んでも競って落としてくれるほどの力が無いので、完全に不発。ベンチメンバーを見ると、スピード系の選手がいないので、打つ手がそれしかなかったということなのかもしれない。

精一杯やった。さぼっている選手もほとんどいなかったし、勝ちたい気持ちも見えた。これ以上のプレーはできなかった。それでも完敗だった。これが最下位確定のチームと、優勝を争うチームの差である。何もかもが違い過ぎる。その差を埋めるだけの知恵もなかった。

 

 


入間基地航空祭 2012

2012-11-04 12:00:13 | Weblog

入間基地航空祭 2012に行って来ました。

なんでも、毎年の来場者数は20万人を超える大イベントだとか。ということで、ちょっと覚悟していったのだけれど、8時くらいの到着では、思ったほどのすさまじさではなく、ブルーインパルス近くのレジャーシートエリア最前線を確保。

しかし、ブルーインパルス前はすでに二重三重の人垣ができていて近づけず。さすがにすごいな、こりゃ。

午後になってから急に人が増えるのは、やっぱりみなさんブルーインパルス目当てなんでしょうね。

午前中もミス航空祭から始まって、戦闘機やら輸送機やらヘリコプターがガンガン飛びます。

雲が多かった空も、時間がたつにつれて青空が広がり、絶好のコンディション。底が抜けたような青空を背景にした編隊飛行は「チョーかっこいいー!」と思わず叫んでしまう。輸送機(C1?)がこんなにかっこよく見えるなんて(笑)

F15の爆音も久しぶりに聞いたけど、あれはやっぱり凄いね。しかし、俺が子供のころから千歳空港でかっ飛んでた気がするんだが、いつまで主力戦闘機なんだ? やっぱり、冷戦時代の兵器開発競争は激しかったんだなと、今さらながら。


実は今回初めてコンデジから一眼(といっても、ミラーレスの小っちゃいやつですが)に昇格したので、撮り方に慣れるいい練習になりました。おかげで、午後からのブルーインパルスはばっちり。

……と思ったら、なんと途中で電池切れ。

しかし、ブルーインパルス弐号機が故障(たぶん、煙が出なくなった?)のために、途中で中止になってしまい、残念だったり、好都合だったり。

望遠レンズを使って取っていたので、ブルーインパルスが煙幕で描くハートや星がまったく取れなかったのがかなり心残り。レンズを途中で取り換える余裕を持ちたいですね。それか、望遠と広角の二台持ちとか。後からケータイで撮れば良かったじゃんとか言われて、目からウロコ。

それから、戦闘機とヘリでシャッタースピード変えたりする余裕も欲しい。シャッタースピードが速いとヘリのローターが止まって見えるので、あんまりよろしくないと思います。

これから勉強すること、いろいろありますね。


ついでながら、帰りによった国分寺のパブ「LIGHTHOUSE TOKYO」がすごく良かった。VEDETTの生なんて初めて飲んだ。ホップを使っていないベルギービールなので、苦いのが苦手な女性でも飲めます。

実は、ThisIsTheBurgerに行こうと思ったら、街コンとやらで入店できず。それで、坂の下に怪しい店があったのを思い出して、初めて入ってみたんだけど、怪しい店どころか、多摩地区でも有数の名店ぽい。外国ビールが飲めるパブでは、今のところ総合点1位ですね。俺の中では。