神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[コンサ] 2012 J1 第27節 川崎 vs 札幌

2012-09-30 14:55:41 | コンサ

2012年 J1 第27節 川崎フロンターレ 1-0 コンサドーレ札幌 @等々力陸上競技場


ついにやってきてしまった、負ければ降格の日。

ところがどういうわけか、札幌サポーターには大宮が勝たない限り降格が決まらないという通説がはびこっており、ぜんぜん悲壮感がなかった。これもいわゆる“危機感の無さ”に入るんだろうか。

こっちも自分の勘違いなのか、勘違いだったらいいなぁと思ってたりしたんですが、現実はそんなに甘くなく。

そんなわけで、試合開始前のサポ決起集会は無し。ビッグフラッグと12襷の演出は、いつもながらアウェイでこれだけやるのは珍しいよねと思いつつ参加しましたが。

実際、残留の可能性が数字的に残っていようとどうだろうと、そんなものは“数学的に0ではない”的な怪しい言い回しであって、たとえこの日に降格しなくても、この後7連勝できるくらいなら、おれにもtotoBIGが当たるわボケってくらいなので、「残留を信じる」なんてのは表向きなポーズにしか過ぎなかったわけです。少なくとも、俺にとっては。

どちらかというと、降格を見届けようとスタジアムまで行ったわけで、その意味ではいろいろと肩すかしだったのは確かだ。


とりあえず、フロンパークの食い物は意外にうまかったということと、相撲芸人の“あかつ”がネタ的に「3-0で札幌が勝つ」と言って滑ったことは、ここに記しておきたい。


で、試合ですが、等々力の1階席は角度が無い上に、メガネを忘れてさっぱり見えませんでしたよ。

ただ、今日は気持ちの入った守りができていたし、岩沼の身体を張ったブロックや、宮澤の適確なカバーリングは非常に良かった。本来FWで、人材不足でボランチをやっているはずの宮澤がついにセンターバックまで下がってきたという急造3バックにしては、限界以上の出来だったんじゃないかと思う。

そもそも、元U-19日本代表フォワードの宮澤がセンターバックをやらなきゃいけないというのが、今季のチーム事情の壊滅さ加減を如実に表しているわけなのだが。

攻めもいい感じで攻めてる時間帯はあったが、やっぱり勝負の縦パスが入らず、意図した形に持っていけないシーンが目立った。結局のところ、前田でも内村でもハモンでも、石崎式ワントップの完成形には程遠かったということ。この面子では監督にもどうしようもないというのは同意するけれど、石崎監督に非があるとすれば、このチームにこの戦術を根付かせようとしたことだろう。そしてもちろん、それは石崎監督を札幌に呼んだこと悪いってことになっちゃうんだよね。

で、まぁ後半残り10分でレナトに蹴り込まれ、その後もがんばったけど、いつもの札幌で試合終了。まぐれでも、オウンゴールでも、なんでもいいから1点ぐらい獲れないものかとも思うのだけれど。

サポはそれこそ、等々力競技場に轟くほど最後まで歌っていたけれど、その思いは神様には届かなかった次第。


試合終了後にサポ前まで挨拶に来る選手たち。そして、それを取り囲むカメラマン。場内放送が大きすぎてとぎれとぎれにしか聞こえなかったのだけれど、ここでも降格有無が曖昧で、河合キャプテンとコールリーダーのyasuくんは、なんとなく会話がすれ違っていた感じ。

「残り7試合、絶対に捨てないから応援して」という河合キャプテン。
「まだ可能性はある。残り全勝で行こう」というyasuくん。

会話がすれ違い、気持ちもすれ違い、櫛引は泣き崩れ、なんだかもやっとしたまま選手は引き揚げ……。

その後、矢萩社長と三上強化部長が出てきて、コアサポも降格を知ったみたいで、スタジアム内でひと悶着あったようなのだけれど、とっくに引き揚げて駅に向かってましたので詳細わからず。

これは終電無くなってもいいから、後援会宴会に行っとくべきだったかな。赤黒学連の関東支部発足の話も出たようだし、少なくともサポは立ち止まらず、すでに来年に向かって進み始めているわけだよ。

選手も、スタッフも、残り7試合を消化試合にしないためにどうするべきか、今からでも考えて欲しい。俺はさいスタも味スタも行くから。でも、消化試合なんて見に行くつもりは無いから。

 


[コンサ] 2012 J1 第26節 札幌 vs 大宮

2012-09-22 23:59:59 | コンサ

2012年 J1 第26節 コンサドーレ札幌 0-5 大宮アルディージャ@スカパー


※降格も決まって一段落ついたので、これまで放置していた過去の試合を思い出しながら(9/30)


日高不在ということで、山本がDF記載でのスタメン発表だったが、蓋を開けてみれば宮澤中央の3-5-2。宮澤は不動の男なので、意外にスイーパー役は合っているのかも。

それよりもボランチに入った河合の動きが悪い。左足のテーピングぐるぐる巻が痛々しいが、やはり十分な状況じゃないのか。

札幌の攻撃はパスが1テンポ遅いのと、突っ込んでく選手の後ろ側にボールが出てしまうところは相変わらず。

前半はシュート数 札幌 1-5 大宮 で低調な試合。

お互い、カウンターが出ず、ビルドアップの途中でボールが引っかかってしまう感じ。札幌はもっとミドルシュートも撃っていっていいんじゃないか。どうせゴール前でつないでもミスるだけなのだし。

しかも、ハモンが下がってボールをもらいに来るので、前が薄くなっている。だから、ボールがゴール前に上がっても絡める選手が少ない。あの位置でプレーするならば、ハモンがボランチでもいいかも。いや、守備しないからダメか。

内村はトラップが流れ過ぎでボールが収まらない。やっぱり内村に1トップは無理だ。もともとシャドーストライカータイプで、前線に張るタイプじゃないし、足元よりもスペースにもらう方がいい。選手の個性を生かすよりもチーム戦術優先の結果、ポジションがなくなるか、不得意なプレーを期待されるという究極の選択。


ハーフタイムに強い雨。ピッチコンディションが目まぐるしく変わることで影響があったのかどうか、後半は大きく試合が動いた。


後半開始早々に、DFライン裏に飛び出したズラタンを純平が後ろからひっかけてPK。これがまず1失点目。これで純平はレッドカードにて退場。PKは仕方がないが、一発レッド対象のプレーだったかどうかは微妙。少なくとも、これで札幌選手の緊張の糸が切れてしまった感じがする。

コーナーキックのこぼれ球をカルリーニョスに綺麗に決められて2失点。やぱりこいつはうまい。大宮と札幌の差は外人助っ人の質くらいだと思うが、ここが明らかに違い過ぎる。

キム・ジェファンが振られて東がフリー。クロスをノヴァコヴィッチがヘッド。宮澤がブロックするが、こぼれ球をそのまま蹴り込まれて3失点目。二人でマークについていてもこのざま。やっぱり外人の差が大きい。

さらにコーナーキックからノヴァコヴィッチが決めてハットトリック。

アディショナルタイムにも失点で0-5。


大宮は少なくとも降格争いの相手であるはずなのに、それに対して退場者一人を出したものの0-5という大敗。さすがに試合終了後には、テレビ中継でも聞き取れるほどのブーイングが起こっていた。

大宮、新潟はシーズン開始当初から降格争いのライバルと見ていたはずなのだが、そこに対してこの結果とは。さすがに気力も失せる結果でありました。

 


[コンサ] 2012 J1 第25節 柏 vs 札幌

2012-09-15 23:59:59 | コンサ

2012年 J1 第25節 柏レイソル 3-1 コンサドーレ札幌@日立柏サッカー場

※降格も決まって一段落ついたので、これまで放置していた過去の試合を思い出しながら(9/30)


久し振りに日立台へ。と思ったら、改装で名前まで変わっていたのか。

ホームとアウェイがひっくり返り、アウェイに優しくないスタジアムになってしまった感じ。まるで三ツ沢みたい。

メインやバックのフードコートに行けないという話は聞いていたので、食料はアウェイ入り口まで来る途中の珍来で調達。この店、店内はレイソル一色なのだというが、駐車場で売っていたのを買ったので中は見てません。この店も、スタンド入れ替えのおかげで人通りが減っているのか、餃子半額の大サービス中でした。

アウェイ売店には生ビールすらないといううわさもあったが、この日はあり。しかし、買ったときにちょうどトラブってて、待たされた挙句に順番を何度も飛ばされるという悲劇。

しかし、炙りベーコンチーズ串はうまかった。ベーコンのしつこさがチーズでマイルドになった感じ。程よい塩味でビールによく合う。

珍来の肉巻おにぎり串もなかなか良かった。肉巻おにぎりは持つところが無くて困るんだけれど、串に刺してきりたんぽ風にするとはよく考えたものだ。

他のメニューは食べてないけど、焼き鳥は評判悪い。ホットドックは小さい。


そして、びっくりしたのは「柏バカ一代」も「バカボン」も無くなっていたことだ。勝利の歌は「宇宙戦艦ヤマト」に。太陽工務店が何か揉めてたのは聞いていたけど、解散しちゃってたのか。なんだかウラシマ太郎の気分だったよ。

ゴール裏では、顔は知ってるけど名前も知らない方と交流。そういえばバスツアーや宴会でよく合いますね。毎度毎度の枝豆をもらう(笑)


さて試合ですが……。

原復活。
翔太のゴール。
それだけ。

開始早々にあっさり失点し、意気消沈。後半は上原、榊、さらには宮澤までつぎ込んでゴールを奪いに行くが、アディショナルタイムにダメ押しの失点を喰らう。

なんで最初から、ああいう風に貪欲に行けないのかね。スタミナ温存とか、相手の出方を覗うとか、そんなことができるレベルじゃないと思うんだが。

 


[SF] SFマガジン2012年10月号

2012-09-11 11:36:36 | SF

『S-Fマガジン 2012年10月号』 (早川書房)

 

今月号は「レイ・ブラッドベリ追悼特集」。

ブラッドベリは、実はあんまり読んでいない。中学生の頃、かの名作『火星年代記』を退屈だと思ってしまったのが運の尽き。それ以来、あんまり好きじゃない作家の方に入れていた。

叙情的すぎるというか、確かに面白いのだけれど、それってSFの面白さじゃないよね的な。なので、俺にとってブラッドベリはSF作家ではないのだ。

今回、代表作2編を読み直してみたのだけれど、やっぱり、そんなに熱狂できるものではなかった。みんなが好きだから、好きにならなきゃいけないというわけでもないけれど、なんだか自分の感性に自信がなくなってくる。

オマージュ・ショートショートとしてブラッドベリにささげる作品も2編収録。これもオマージュすぎて、単品として評価できるものではない。

最近の特集の組み方としては、非常に充実した号だったと思うけれど、なんとも、もやっとする感じだった。

 


△「生まれ変わり」 レイ・ブラッドベリ
 死んだ男の混乱と、残された女の葛藤。そして、タイトル通り。

△「ペーター・カニヌス」 レイ・ブラッドベリ
 だいたい、告解という制度自体を深く理解できていないので、なんとも。

△「祝杯を前にして」 井上雅彦
 ブラッドベリに捧ぐ。

○「Hey! Ever Read a Bradbury?」 新城カズマ
 ネットにあふれた言葉が実体化して、最初の言葉を探し始める。
 ブラッドベリ、バロウズ、そして、キュリオシティという流れがなんとも印象的。

△「霧笛」 レイ・ブラッドベリ
 ブラッドベリの短編では一番有名なんじゃないかという作品。恐竜好きなんだけど、なんかひとネタ足りない感じがする。

○「歌おう、感電するほどの喜びを!」 レイ・ブラッドベリ
 類人猿的にも、“おばあさん”の存在意義の研究はおもしろいわけだけれど、そっちを主題とみるべきか、愛されるロボットという方を主題とみるべきか。そういうことをグダグダ考えるから悪いのか。

○「輝きの七日間」 山本弘
 連載終了。
 いろいろ教訓的なエピソードが並んだ結果、優等生的に終わってしまった。最後に皮肉なオチでもあれば面白かったのにと思うのは、俺がひねくれているせいか。

-「スワロウテイル人工少女販売処」
 すぐに書籍化されるらしいので、スキップ。ハヤカワ文庫買って読む。

 

 


[SF] THE FUTURE IS JAPANESE

2012-09-11 10:46:06 | SF

『THE FUTURE IS JAPANESE』 伊藤計劃+円城塔+小川一水・他 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

 

アメリカで出版された日本テーマのアンソロージーを逆輸入。しかも、それを日本SFのレーベルであるJコレクションで出版してしまうという暴挙(笑)

著者クレジットは日本SFを代表する3人の表記だが、これに加え、飛浩隆と菊地秀行。さらに、ブルース・スターリングをはじめとする英語圏作家の邦訳を含む短編集。

ロボットアニメ風なものから、日本というよりは中国風なものまであり、アメリカ人の日本に対するイメージが読めてなかなか興味深い。しかし、好みの問題もあるのだろうが、SFとして面白かったのは、やはり日本作家陣の作品。

これらの日本人作家の作品がどのようにアメリカで評価されるのかが気になるところ。伊藤計劃がフィリップ・K・ディック賞の特別賞を受賞したのは記憶に新しいが、個別の作品に対する評価も聞いてみたい。

特に、小川一水の「ゴールデンブレッド」のような、あまりにストレートすぎる文化の交換に対して拒否感や反発は無いのか、とか。

英語圏作家では「別れの音」と「樹海」が、日本人が読んでもまったく違和感の無い感じで良かった。その他の作品も、こういう企画なので日本的にどうこうという感想になってしまいがちなので、別なアンソロジーで読んだら、また別な感想になるかも。


日本は英語圏以外で世界中のSFが読める稀有な土地だそうだ。それもこれも、翻訳者の方々のおかげなのだが、日本SFの輸出もどんどん広がって欲しいと思う。


「もののあはれ」 ケン・リュウ
 滅亡に瀕した地球での、日本人の静かさが印象的。やっぱりこういうイメージ。
 自己犠牲も日本的なものなんだろうか。少なくとも日本人は大好きみたいだけどね。カミカゼ特攻的な皮肉というわけでなく。
 それにしても、著者名がストⅡみたいだ。

「別れの音」 フェリシティ・サヴェージ
 まるで日本人が書いたような日本的SF小説。最近話題の生活保護問題とかもちょろっと出てくるし。と思ったら、東京在住なのか。

「地帯兵器コロンビーン」 デイヴィッド・モールズ
 今度はアニメのノベライズ風。『ダイナミック・フィギュア』かと思った。

「内在天文学」 円城塔
 「Self-Reference Engine」系。人類ではなく、ほかの何かの存在によって観察され、量子の雲から生み出される世界。
 それでもやっぱり、少年は少女を追って冒険に出かける。このテーマは円城的ライフワークなのかも。

「樹海」 レイチェル・スワースキー
 ファンタジックホラーな舞台としての青木ヶ原の紹介小説のようだ。日本的ユウレイも西洋の人には新鮮なのかも。
 それにしても、ここまでちゃんと理解しているのはJホラーのおかげですかね。

「素直に言えば」 パット・キャディガン
 素直に言えば、わかりません。

「ゴールデンブレッド」 小川一水
 文化交換による露骨なIF小説。どんどん欧米化してきた日本人にとっては違和感はないが、アメリカ人から見るとどうなんだろう。
 日本文化の紹介としては面白いかも。

「ひとつ息をして、ひと筆書く」 キャサリン・M・ヴァレンテ
 まったくわからない。詩?
 しかも、微妙に日本理解を間違ってる系。どちらかというと中華ファンタジー。

「クジラの肉」 エカテリーナ・セディア
 捕鯨関係でいろいろ間違った理解をしている。こんな誤解を広めないでほしい。
 しかし、ある意味これもアメリカ人の日本像なのだよね。

「山海民」 菊地秀行
 あまり日本を意識してない。そして、菊地秀行っぽくもない。まぁ、普通。

「慈悲観音」 ブルース・スターリング
 対馬を舞台とした一種の歴史改変小説なのだが、どうなんだろうこれ。スターリングがどのあたりを日本的と考えたのかがよくわからない。佐藤さんと海賊女王の対比なのか?

「自生の夢」 飛浩隆
 日本的な、というよりは、最良の日本SF短編の紹介。このネタは世界に通じると思う。
 間宮の存在が日本的な側面、大仕掛けのネタはGoogleからのインスパイアとして世界的な側面。ふたつの面白さを両立させているあたりが、輸出すべき日本SFとして最適。

「The Indifference Engine」 Project Itoh
 伊藤計劃は英文のまま収録。読めねぇ……。

 

 


シャーロック・ホームズ最後の解決

2012-09-08 19:22:51 | SF

『シャーロック・ホームズ最後の解決』 マイケル・シェイボン (新潮文庫)

 

噂の紀伊国屋闇鍋ブックフェア(正式名称は「ほんのまくらフェア」)での購入本。本の枕(出だしの一文)だけを頼りに、感性で本を選びましょうという企画。って、これ書いちゃうとネタばれ?

印象的な枕(小説の冒頭の一文)から、ファンタジー系のミステリかと思いきや、なんとシャーロック・ホームズの二次創作系。二次創作といっても、同人誌じゃないよ。薄いけど。

ちょっと予想外だったけど、マイケル・シェイボンはヒューゴー&ネビュラのダブルクラウン作家だからな。ある意味順当。

カバーに隠されていた表紙のインパクトも、枕に違わずかなりのものだが、内容はどちらかというと静かな人情ミステリ。

年老いて身体もよく動かなくなったホームズ(実は本文中には明確に名前が出てこないので、タイトルはネタバレ)が、第二次世界大戦末期のイギリスの片田舎で、ユダヤ人少年とオウムを巡る事件に巻き込まれる。

解説によると、タイトルが「最期の解決(Solution)」となっていることが、いろいろ味噌らしいのだが、このあたりのニュアンスはあんまり理解できていない。

結局のところ、オウムが記憶している数列がナチスの宝のありかか何かを示していると思われて事件に巻き込まれたわけだが、そんなものはありはしない。

その真相は、なんとオウム視点のパートとしてちょっとだけ描かれている。このオウム視点パートが一番の読みどころだったか。

とにかく薄い本(物理的に!)なので、あんまり世界に浸る感じではないが、ホームズが晩年まで生きていればこんな感じかなと説得力のある話ではあった。

少なくとも、最近の映画版とかよりは……。ところで、ワトスン博士ってどうなったんだっけ?(→『屍者の帝国』に続く(嘘))

 

ちなみに、同行者はフェアで2冊買ったら両方ともハヤカワ文庫(SFとJA)という引きの良さ。なんだ、SF好きなんじゃない(笑)

 

 


[映画] トータル・リコール

2012-09-08 19:12:51 | 映画

トータル・リコール - goo 映画

 

まことに残念な出来だった。まぁ、映画の日に¥1000で見たので、あんまり文句を言うなという感じではあるけれど。

トータル・リコールに限らず、この手の物語の面白いところは、主人公が記憶を操作されてしまっているために、何が本当なのか主人公にも観客にもわからないというところだ。

そのためには、主人公はもっと迷わなければならない。あるいは、もっと記憶に裏切られなければならない。そうでなければ、全然面白みがない。

ところが、この映画では、一度よみがえった記憶に主人公は迷いもしないし、最後まで裏切られない。

なんでそんなに簡単に、一度失った記憶を信じられるのか、まったくわかりません。

ここはリコール社の夢の中だと説得しに来た友人も見るからに嘘くさいし、主人公がそれを信じる気配もない。それで何を楽しめというのか。

ラストのダメ押しのシーンだって、どうして「あなた、悪い夢を見てたのね」じゃないのだ? 記憶の改変というネタを全く生かし切れていない。

ブリテン帝国からコロニーが独立のシーンも、感動というより陳腐すぎ。前作の火星復活より、もなんじゃこりゃな感じだ。

そんなわけで、ただのアクション映画にしかなっていなかった。リメイク前の『トータル・リコール』とはまったく同じストーリーながら、面白いところをそっくり削ぎ落としてしまった感じ。

アクション好きの人にはこれで良いんだろうけどね。

 

 


[コンサ] 2012 J1 第24節 札幌 vs 清水

2012-09-01 23:59:59 | コンサ

2012年 J1 第24節 コンサドーレ札幌 0-2 清水エスパルス@スカパー


※降格も決まって一段落ついたので、これまで放置していた過去の試合を思い出しながら(9/30)


この日からテレが負傷欠場。しかし、入れ替わりで高木純平、ジェイドノースが怪我から復帰。そして、遂に高原がアキレス腱断裂から復帰でベンチ入り。

「挑む勇気を失うな。信じる人のため、そして自分のため、決意を持って戦い抜け。」

ゴール裏からのメッセージは選手に伝わるのか。

選手が円陣を組むまで応援禁止。応援も試合にだけ集中しようということなのだが、これは選手にも伝えられていたらしい。でも、それだと、選手に対する演出効果は無いんじゃないか。コアサポ以外のファンを不安にさせてどうするよ。


試合開始。序盤は集中している。中盤ではこぼれ球を拾えているし、返って押し込んでいるくらいだった。しかし、内村が周りと合わずブレーキ気味。ハモン+内村は合わないのか。

失点するまでは良かったのだが、前半の終わりに連続失点。これではやくも試合終了。

前半のシュート数は 札幌 1-7 清水。調子が良かったといってもこの程度。ボールは敵ゴール前に持って行けてもシュートまでは行けていない。ラストパスが合わず、ということ。決して悪くは無いのだけれど、もう一手の工夫が足りない。

後半、上原、岡本を投入で前線に動きが出てきたが、しかし、やはりシュートまではなかなか行けず。最終的なシュート数で見ると、札幌 6-12 清水なので、後半は互角だったはずなのだが、清水の術中にはまった感じで、札幌ペースとはいかなかった。

シュート数は少なくても、序盤の方がいいサッカーをしていた気がする。それが失点で崩れてしまうというのは、やはり自信の問題なんだろうか。戦術関係なく、終盤なりふり構わずに攻めた方がチャンスが生まれるというのは、戦術構成の失敗も少なからずあるんだろうとは思うのだけれど。