2012年 J1 第27節 川崎フロンターレ 1-0 コンサドーレ札幌 @等々力陸上競技場
ついにやってきてしまった、負ければ降格の日。
ところがどういうわけか、札幌サポーターには大宮が勝たない限り降格が決まらないという通説がはびこっており、ぜんぜん悲壮感がなかった。これもいわゆる“危機感の無さ”に入るんだろうか。
こっちも自分の勘違いなのか、勘違いだったらいいなぁと思ってたりしたんですが、現実はそんなに甘くなく。
そんなわけで、試合開始前のサポ決起集会は無し。ビッグフラッグと12襷の演出は、いつもながらアウェイでこれだけやるのは珍しいよねと思いつつ参加しましたが。
実際、残留の可能性が数字的に残っていようとどうだろうと、そんなものは“数学的に0ではない”的な怪しい言い回しであって、たとえこの日に降格しなくても、この後7連勝できるくらいなら、おれにもtotoBIGが当たるわボケってくらいなので、「残留を信じる」なんてのは表向きなポーズにしか過ぎなかったわけです。少なくとも、俺にとっては。
どちらかというと、降格を見届けようとスタジアムまで行ったわけで、その意味ではいろいろと肩すかしだったのは確かだ。
とりあえず、フロンパークの食い物は意外にうまかったということと、相撲芸人の“あかつ”がネタ的に「3-0で札幌が勝つ」と言って滑ったことは、ここに記しておきたい。
で、試合ですが、等々力の1階席は角度が無い上に、メガネを忘れてさっぱり見えませんでしたよ。
ただ、今日は気持ちの入った守りができていたし、岩沼の身体を張ったブロックや、宮澤の適確なカバーリングは非常に良かった。本来FWで、人材不足でボランチをやっているはずの宮澤がついにセンターバックまで下がってきたという急造3バックにしては、限界以上の出来だったんじゃないかと思う。
そもそも、元U-19日本代表フォワードの宮澤がセンターバックをやらなきゃいけないというのが、今季のチーム事情の壊滅さ加減を如実に表しているわけなのだが。
攻めもいい感じで攻めてる時間帯はあったが、やっぱり勝負の縦パスが入らず、意図した形に持っていけないシーンが目立った。結局のところ、前田でも内村でもハモンでも、石崎式ワントップの完成形には程遠かったということ。この面子では監督にもどうしようもないというのは同意するけれど、石崎監督に非があるとすれば、このチームにこの戦術を根付かせようとしたことだろう。そしてもちろん、それは石崎監督を札幌に呼んだこと悪いってことになっちゃうんだよね。
で、まぁ後半残り10分でレナトに蹴り込まれ、その後もがんばったけど、いつもの札幌で試合終了。まぐれでも、オウンゴールでも、なんでもいいから1点ぐらい獲れないものかとも思うのだけれど。
サポはそれこそ、等々力競技場に轟くほど最後まで歌っていたけれど、その思いは神様には届かなかった次第。
試合終了後にサポ前まで挨拶に来る選手たち。そして、それを取り囲むカメラマン。場内放送が大きすぎてとぎれとぎれにしか聞こえなかったのだけれど、ここでも降格有無が曖昧で、河合キャプテンとコールリーダーのyasuくんは、なんとなく会話がすれ違っていた感じ。
「残り7試合、絶対に捨てないから応援して」という河合キャプテン。
「まだ可能性はある。残り全勝で行こう」というyasuくん。
会話がすれ違い、気持ちもすれ違い、櫛引は泣き崩れ、なんだかもやっとしたまま選手は引き揚げ……。
その後、矢萩社長と三上強化部長が出てきて、コアサポも降格を知ったみたいで、スタジアム内でひと悶着あったようなのだけれど、とっくに引き揚げて駅に向かってましたので詳細わからず。
これは終電無くなってもいいから、後援会宴会に行っとくべきだったかな。赤黒学連の関東支部発足の話も出たようだし、少なくともサポは立ち止まらず、すでに来年に向かって進み始めているわけだよ。
選手も、スタッフも、残り7試合を消化試合にしないためにどうするべきか、今からでも考えて欲しい。俺はさいスタも味スタも行くから。でも、消化試合なんて見に行くつもりは無いから。