神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

2月27日(土)のつぶやき

2010-02-28 00:09:29 | つぶやき
09:26 from web
カフェオレとカフェラテの違いは知っていたが、カフェラテとカプチーノは何がどうなっているやら。アイスカフェラテはアメリカ式でもイタリア式でも一緒のものになるのか? そりゃ、アイスカプチーノが存在しないわけだ。 http://tinyurl.com/yk2zbeb
09:30 from web
カフェラテを飲みなれると、カフェオレが薄く感じる。家ではドリップコーヒーしか出来ないんだが。とか言いながら、カフェオレへ砂糖代わりにミルクココアを入れて飲んでみる。……なんだか失敗した雰囲気。
16:49 from Tween (Re: @consadole
これか。電話着てた。自分だけかと思ったら、全員分間違えてたのか。 QT @consadole: 2010レプリカユニフォーム先行予約ご購入者の皆様へ レプリカユニフォーム金額訂正のお詫びと差額ご返金方法について http://bit.ly/drpdgV #consadole
18:56 from web
マンション紹介がうざい。電話に訪問。興味ないといっても、何に興味がないのかとか聞いてくる。なんであいつらは、こっちが話しを聞かなければならないと思っているんだろう。今度来たら、逆にコンサドーレの後援会にでも無理矢理勧誘してやろうか。
21:07 from Tween
トリビアの泉すげぇ。今日は不思議発見は録画だ。
21:32 from Tween
意外にいないもんだね、サザエさん一家。普通にいると思ったけど。
21:38 from Tween
昔やってたドッジボールと、スーパ^ドッヂって違うん?
21:46 from Tween
再試合かよ!
21:48 from Tween
あてたよ!
21:50 from Tween
SPの仕事は大変だな。あれ、実弾でも当たりに行かなきゃならないんだろ。
21:51 from Tween
柿の種だろ。
22:04 from Tween
アイドリングかよ。ビミョー。
22:27 from Tween
このマシン、燃えるな(笑)
23:08 from Tween
実験くんでもそこんトコロでも、どうでもいいことを真剣に実験するっていうのは面白い。いわゆる疑似科学系の反証実験もやって欲しいけど、無理か。
by kats_takami on Twitter

[SF] 未踏の時代

2010-02-27 18:41:23 | SF
『未踏の時代』 福島正実 (ハヤカワ文庫JA)




3歳の誕生日に身長と同じくらいのマジンガーZをもらった。
小学校3年生の頃にはガンダムがテレビ放映された。
初めて友達と見に行った映画はマクロスだった。

北の果てのど田舎でも、SFは確実に浸透していた。

それでも、少年は世間の無理解と戦わなければならなかった。
SFは“あっぱくさい”ものではない。SFは科学に忠実なだけの小難しいものではない。

それが、自分の子供の頃の、SFについての思い出だ(笑)

福島正実は、そんな自分にとって、SFのエライ人だった。
SF漫画のエライ人は手塚治虫だが、それよりもエライ人。
SF作家のエライ人は小松左京だが、それよりもエライ人。
SFファンのエライ人は柴野拓美だが、それよりもエライ人。
日本のガーンズバックであり、日本のキャンベルであり、日本で一番エライSFの人。
それが福島正実だった。

実は福島正実は小松左京らと同年代であり、けしてエライだけの人ではなかったと知ったのは、大学に入ってからだった。

いろいろな書物や講演で、多くのエピソードは読んだり聞いたりした記憶があったが、福島正実本人の言葉で書かれたものは、熱く、尖って、ザラザラした手触りを感じる。けして心地よい文章ではない。しかし、SFの市民権を勝ち得ようと世間の偏見と叩く情熱はストレートに伝わってきて、青かった頃の自分を思い出す(笑)

SF論争は、時に不毛で、SFファンをもSFから遠ざけてしまうかも知れない。しかし、SFというジャンルは、SFという形式をまねた文学ではない本質的なSFというジャンルは、論争を巻き起こすことこそが必然なんじゃないだろうか。

福島正実が今この瞬間に存命だったなら、いったい誰にどんな議論を吹っかけるのだろうか。
ラノベか、3D映画か?
東浩紀か、宇野常寛か?
なんだか、ちょっとワクワクする。

現在のSFマガジン、塩澤編集長は福島正実のように苛烈に議論を吹っかけたりはしない。しかし、そのラインナップはかなり攻撃的である。Jコレクション、リアル・フィクション、そして、SFコンテスト復活。

SFマガジンのこれからも楽しみだ。


[SF] リックの量子世界

2010-02-27 18:11:09 | SF
『リックの量子世界』 デイヴィッド・アンブローズ (創元SF文庫)




タイトルですっかりネタを割っているが、何も知らずに読んで実は量子ネタだったというよりは、かえって良心的なのかもしれない。
『クォンタム・ファミリーズ』や『紫色のクオリア』を読んだ後では、確かに喰い足りなさを感じる作品。
しかし、主人公が悩みながら量子力学の他世界解釈にたどりつく過程や、夫婦の関係を面白おかしく描写しているので退屈せずに読める。

そして、Part1からPart2、Part3へと進むにつれて、メタな視点でパラレルワールドを眺められるようになる視点の転換があり、この手のネタに慣れていない読者ならば頭がくらくらするかもしれない。

さて、そのネタなのだが、実はこれはフェイクなんじゃないかと思っている。というか、著者が最初に考えたオチとは違うんじゃないだろうか?


【ネタばれ注意】










たとえば、最初にリックが屋根から滑り落ちるシーン。ほんの少しの誤差でコンクリートブロックの上ではなく、肥溜めに落ちて怪我もなく済んでいる。そして、これは未来のリックが助けたわけではない。その後のトラックもそうだ。

なぜ、リックは生命の危機をご都合主義のように回避できたのか。これが疑問その1。

もうひとつの疑問は、なぜリックはタイムトラベルができたのか。

ウラシマ効果とワームホールを使用したタイムマシンは現代物理学でも理論的には可能だが、それは亜光速で穴を飛ばさなければならない。小説中には馬鹿みたいな理屈が出てくるが、それで実現できるとは思えないような冗談みたいな説明である。実は、リックはタイムトラベルなどしていないのではないか。

リックは自分が望む世界を選択し続ける能力があった。もしくは、自分の望まない世界を選択しない能力があった。これまでもパラレルワールドを転移し続けていたが、これまでは差異の少ない世界へしか転移しなかったためそのことに本人も気がついていなかった。しかし、妻の死という大きな事件の回避のためには、差異の大きな世界へ転移しなければならなかった。そこで、初めてパラレルワールドに気付いたリックは、これがはじめての転移だと誤解した。

彼はタイムトラベルも実行していない。パラレルワールドを選択し続けているだけ。キーポイントは、あれが彼の手記である点。つまり、現実に起こったことというよりは、彼の記憶なのである。

世界を選択するとともに、彼は記憶も選択している。記憶は主観的であり、客観的な過去と区別することができない。パラレルワールドを選択することにより、その世界の過去をも手に入れているならば、主観的にはそれはタイムトラベルのように見えないだろうか。自分に都合のいい過去を持つ世界を選択し続けるのだ。

そんなわけで、あれはfakeだ。著者が設定した真相は別にある!
と思ってみた。


2月26日(金)のつぶやき

2010-02-27 00:10:58 | つぶやき
23:17 from Tween
晩御飯食べそびれたので、ローソンでパスタとシルクヱビスを買って帰宅。もう向かいのコンビニには行っちゃダメなのでしょうか。
23:25 from Tween
持株会からの招待券が届かない……。
23:28 from API
【未踏の時代 (日本SFを築いた男の回想録) (ハヤカワ文庫JA)】SFのエライ人の本。SF作家でもなく、SFファンでもなく、SF編集者でもなく、SFのエライ人。 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5125801
23:35 from Tween
旭川丸井はエチケとかは買えたけど、コンサグッズはめったに売ってなかったんだよな。旭川西武はどうなるんだろう。いや、スポンサーになっていただけるだけで十分ありがたいんですが。
23:37 from Tween
と思ったら、ニュースリリース出てたw コンサドーレ札幌オフィシャルグッズショップ新規オープンのお知らせ http://www.consadole-sapporo.jp/news/diary.cgi?no=2237
23:47 from Tween
壁紙にしてみた。デスクトップが汚いので見づらくてしょうがねぇ。→2010前期日程ポスター[横型] http://bit.ly/beURQN
by kats_takami on Twitter

2月24日(水)のつぶやき

2010-02-25 00:09:53 | つぶやき
08:12 from Tween
カーリング、負けちゃったのか。残念無念。さすがにオリンピックは簡単に勝つことはできないな。
08:26 from API
【さよなら、ジンジャー・エンジェル】を読んだ本に追加 http://book.akahoshitakuya.com/b/4575236861
08:32 from API
【さよなら、ジンジャー・エンジェル】「なのでした」語尾萌え。阿佐ヶ谷の七夕祭りは8月なのか。何かのトリックかと思った。 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5090524
10:12 from Tween
替わりに募金箱置いておくというのはどうよ。なんの募金かわからなくなるからダメか。→コンサドーレ札幌「ペットボトルキャップ回収運動」の終了について http://bit.ly/bMyTCM
10:46 from Tween (Re: @consadole
宮の沢なのか。サテライト扱いなのか、厚別を使うほどの集客が見込めないということ? QT @consadole: 【道スポ】6月にカップ戦プラン浮上 リーグ中断のW杯開催期間利用 http://bit.ly/cjYhXw #consadole
14:18 from Tween
キムヨナ強すぎ。音楽の解釈とかはテーマをはっきり持っている方が高いのかねぇ。フリーでトリプルアクセルこけたりしない限り、このまま金メダル持っていきそう。
14:21 from Tween
サッカーショップ加茂で2010年レプリカ予約受付中。割引もポイントもチームへの貢献もないけどね。あと、赤いポロシャツとか、新製品? それに引き換え、コンサwebshopは「戦う」のままですが… #consadole
16:00 from Keitai Web
こんな郊外で、平日の昼間にメイドカフェの呼び込みが! 周りには住宅街と工場だけですが。工場に営業で来たビジネスマン狙いなのか?
17:51 from API
【リックの量子世界 (創元SF文庫)】騙されるな!最後の書簡はフェイクだ! ……と考えた方が面白いと思うずら。 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5095100
18:09 from Tween
オリンピック招致費7億円不足って! 選手に文句言ってる場合か。電通じゃなくてお前が説明しろ。
21:37 from API
【グイン・サーガ・ハンドブックFinal (ハヤカワ文庫JA)】グインのé.. http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5098498
21:44 from Tween
【グイン・サーガ・ハンドブックFinal (ハヤカワ文庫JA)】グインの造形の由来にはウルフガイよりも、ライオン丸や怪奇蜘蛛男が関係してると思う。 大辞典に実は新事実が隠れていると思って探してみたけど、やっぱり無かったよ! http://bit.ly/cvUrYi
21:45 from Tween
コメントが長すぎると、2byte文字の途中で切られて文字化けするのか?→読書メーターからのtwitter投稿
21:47 from Tween (Re: @consadole
こっちはオリンピック招致みたいにならないで欲しいよねぇ。 QT @consadole: 中山雅史選手 2018/2022年FIFAワールドカップ™日本招致委員会 「招致アンバサダー」就任のお知らせ http://bit.ly/bumO4q #consadole
22:09 from Tween
明日はヱビスビールの120歳の誕生日なんだそうだ。今日は前祝いにヱビスで乾杯。
by kats_takami on Twitter

[SF] グイン・サーガ・ハンドブック Final

2010-02-24 22:36:11 | SF
『グイン・サーガ・ハンドブック Final』 (ハヤカワ文庫 JA)




全体のほとんどが、登場人物、地名、用語を網羅した「グイン・サーガ 大辞典」。他に全ストーリー紹介と、小谷真理の評論。
正直言って、読むところが少ないので、持っていることに意味がある本。
老後にグイン全巻を読み返す時のお供用ですね。老後だと記憶力が足りなさそうだし……。

大辞典には、実は本編で明かされていない新事実があるのではないかと探してみたが、見当たらず。アウラの項目とか、ちょっと期待したのだが……。

今後、グイン・サーガはどうなるんでしょうね。誰かが書き継ぐのか、シェアワールド化するのか、それともこのまま未完で終わるのか。今岡さん当たりが鍵を握ってるのだと思いますが、このまま封印はちょっと惜しいんじゃないでしょうか。


小谷真理の「グイン・サーガ論 異形たちの青春」にはちょっと一言。後半の少女マンガや現代社会からの影響については同意できるが、前半の“グインはなぜ豹頭なのか”はちょっと甘いんじゃないだろうか。ウルフガイからの影響と結論付けられているが、これはいただけない。グインは人間から豹に変身するのではなく、頭だけ豹なんですよ。大丈夫ですか?

タイガーマスクの名前は出てくるが、あなたタイガーマスクのことをちゃんと知らないんじゃないの。その後で書いている「彼は帰属すべき世界を持たぬ」「孤独な存在」って、それ、タイガーマスクそのものですから!

たぶん、怪傑ライオン丸も知らないんだろうな。仮面ライダーは知っていても、敵役のショッカーの怪人も知らないんだろうな。
そういう日本的トクサツと、そして、スペースオペラに出てくるエイリアンを両親として、“豹頭の戦士”というキャラクターが生まれたのじゃないかと、自分はかなり確信を持っている。

小谷真理では栗本薫を語るには、守備範囲が狭すぎるんだよ。ならば、自分の守備範囲のことだけを書いとけばいいのに。
それだけ、栗本薫の守備範囲が大きすぎたということなんだろうが。さすが、栗本薫は5人いるとか言われただけのことはある。


[SF] さよなら、ジンジャー・エンジェル

2010-02-24 10:03:20 | SF
『さよなら、ジンジャー・エンジェル』 新城カズマ (双葉社)




新城カズマの新刊。でもSFじゃないやとスルーしようと思ったのだが、この表紙は反則過ぎ。
悪いけど、webマガジン「カラフル」の挿絵だったら、絶対買っていない(笑)

そして、読んでみたら、この女の子が可愛すぎ。
本屋で働くのを夢見る、妄想暴走少女。そして、語尾が時々、「なのでした」。
萌えます。やられました。
そんな書店員、いねぇなんて言わないでください。これはファンタジーですw

幽霊となってしまった主人公が、この少女を見守るお話。

それでも新城カズマらしいのは、新米幽霊(本当は幽霊と言ってはいけないらしいです)の主人公が彼女を守るために、「この世界の法則」を見つけ出そうとするところだろう。

世界の謎を探り、見つけ出すというのはSFの王道パターンのひとつ。そして、世界の法則が、我々の生きている世界と異なる世界を描くのもSFの王道パターン。つまり、このお話はSFだったんだよ。ΩΩΩ<なんですって!

拡大SF主義者として、無理にSFに結び付けているわけではないが、主人公が世界と係わろうとする方法は科学的方法論なんだよね。オカルトホラーの登場人物が頭の固いバカばっかりなのとは大違い。

人間は、実は無意識のうちに経験の中から因果関係というものを汲み出そうとするらしい。それは人間に限らず、哺乳類でも鳥類でも同じで、だからこそ学習という機能が発現される。レバーを押すと餌が出ることを覚えるというやつだ。

しかし、この学習結果が必ず正しいとはかぎらない。相関関係と因果関係の混同というのはよくある話で、偽科学がはびこる原因にもなっている。あるいは、ジンクスなんていうのも、この誤学習から生まれたものだったりするわけだ。

人間が不思議なものに遭遇したとき、オカルト的解釈に飛びついたり、ありえないと頭から否定するのではなく、冷静に科学的方法論で自分の体験を検証していくというのは、なかなかできるものではない。それが自然にできてしまうのが、いわゆる“科学の子”なんだと思うな。

あんまり小説の内容とは関係ない話だけど、そんなことを考えながら読んだ小説だった。


ところで、主人公の敵となる〈西〉とはなんなのだろうか。
“西の魔女”だと、オズの魔法使いが出てくる。“西の悪魔”で検索すると、なんだかちょっと怖い。

普通に考えると、〈西〉は日の沈む方向で、死者の世界なんだが、ここでは別の意味がありそうだ……。



もっとウィンタースポーツを

2010-02-24 09:25:01 | Weblog
女子カーリング、負けちゃったのか。残念無念。
さすがにオリンピックは簡単に勝つことはできないな。

大昔に、掃除の時間にカーリングごっこをやった記憶はあるんだが、実は本当のカーリングはやったことが無い。

カーリングって日本人向きな競技のような気がするんだが、競技人口がなかなか増えません。Jリーグ100年構想みたいに各市町村にカーリング場が出来て、ボーリングやゲートボールの替わりにカーリングに行くぐらいにはならないものか。

自分は旭川生まれ。親が転勤族だったために旭川→札幌→北見→旭川とわたりあるいた(笑)のだが、スキー、スケートなら人並みにできる。歩くスキーは大嫌いだが。そもそも走るのがキライだし。ちなみに、それぞれの地域で盛んな競技は異なっている。札幌周辺はスキー、北見はスケート、旭川はクロカン(歩くスキー)が盛んなイメージ。

他のウィンタースポーツといえば、どうかというと、道民にとってのボブスレーとは“氷上のF1”ではなく、スーパーでも売ってるプラスチック製のお買い物用ソリのこと。ジャンプは、実家から歩いて行けるところに小さなジャンプ場があったが、そこでの試合を見たのは中体連のスタッフをやったときだけだ。

実は、北海道にはウィンタースポーツの競技人口が意外に少ないんじゃないだろうか。

子供をボブスレー(おもちゃ)に乗せて引っ張るお母さんレースとか、ミニスキー履いて公園を走り抜けるレース(U-12)とか、そんな競技があれば世界的な選手が排出されるのかもしれないけど。

競技人口だけを考えると、アルペンスキーでも優秀な選手が出てきてもおかしくないんだが、何が違うんだろうか。冬の小学校の体育は全部スキーとか、全部スケートという学校があるのに、スキー競技がスケートのように盛り上がらないのは、何故なんだろうか。

ウィンタースポーツにかぎらず、たとえば、バスケットボールなんかは高校ぐらいまで花形スポーツなのに、その後の不遇さはどうしたものだろう。

一説には、身体能力に優れた選手はみんな野球に行ってしまうからということが言われている。確かに、稼げるスポーツといえば、野球の他はゴルフくらいだろう。Jリーグは給料安いし。それでも、中学や高校で身体能力に優れた人物が全員野球部に入るとは、経験上信じられない。

野球以外のスポーツでは、たとえ身体能力や反射神経が優れていても、世界的な選手に伸びるだけの環境が無いということなんじゃないだろうか。チーム、コーチ、その他を支えるスタッフ、そしてもちろん、財政的支援。

ウィンタースポーツの多くも同じで、やっぱり金銭的な問題があるのだろう。金をかければ勝てるとは言えないが、金をかけなければ勝てない世界にはなっている。そんな中で、設備や器具が高価なボブスレー(ホンモノ)などで世界に追いつくのは容易ではない。アルペンスキーにしても、世界レベルの環境を整えるのは難しいだろう。

そんな中で、世界に追いつく可能性が見えるのがカーリングだ。白人、黒人との筋力差が(今のところ)もっとも影響しないように見えるし、集中力と器用さでは日本人は世界に負けないはず。

日本の中の地域差も、もっとあっていい。リヒテンシュタインなんていう小国がアルペンスキー大国だったりする。北海道レベルの人口でも、国技ならぬ道技としてカーリングを位置づければ、世界と戦える!
……かもしれない。

そこまでしてスポーツに勝ちたいのかという反論も当然あるだろう。しかし、いろいろな意味で絶不調な北海道にとって、経済的にも大きな起爆剤になる可能性はあると思うんだが。

始めるならば、早いほうがいい。まずは、コンサドーレ札幌が総合スポーツクラブとしてカーリングチームを育てるというのはどうか。
今のH.F.C.じゃ、年間数百万の出費でもきついか。残念無念。


2月21日(日)のつぶやき

2010-02-22 00:09:10 | つぶやき
00:23 from Tween
ギャラクティカ#319:運命の十字路(前編)。なんだかシーズン4のための引き伸ばしのような感じ。このまま終わったら、ただの繋ぎだ。
00:26 from Tween
ギャラクティカ#320:運命の十字路(後篇)。誰かがサイロンだというのは推測可能なんだが、その組み合わせは無いわ~。キャリーの子の父親は誰なのさ!そしてシーズン4へ。まだ見れないけどな!
00:32 from Tween
TSUTAYAの「season1 100円フェア」で試しに見始めたのだが、ここまで来ると夏まで待てない気分w 最後の晩餐なのかよ。 ギャラクティカ【結:season4】COMMING THIS EARLY SUMMER http://bit.ly/dxyJGL
00:38 from Tween (Re: @consadoleworld
吉弘とソンファンの状態によっては、W杯中断あたりでDF補強が必用。外人枠空いてるけど、フィットに時間がかかるならJ1控えくらいの日本人で。ただ、先立つものが……。 QT @consadoleworld: それに引き替え守備陣は…。 #consadole
00:45 from Tween
オフィシャルの試合速報が、もう神戸戦になっている! やる気まんまんですね。 http://www.consadole-sapporo.jp/info/
08:46 from Tween
ラージヒルは葛西が8位か。世代交代がうまくできていない感じ。昔、中体連のジャンプで手伝いしたことがあるけど、中学校からジャンプやるような競技人口も減っているんだろうか。
13:51 from Tween
応援、頼みますぜよ! RT @akikconsa: 地元の子どもたちが龍馬みたいな言葉を話してる。
13:53 from API
【Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)】を読んだ本に追加 http://book.akahoshitakuya.com/b/415030985X
13:55 from API
【Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)】黄色い本も持ってるけど再読。やっと細かい繋がりがわかってきたような気がしたが、さすがに解説の方が深かった。 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5052124
15:58 from Tween
さいさき良くとはいかなかったか。得点もPKのみとは。しかし、オフィシャル実況から見ると、近藤と内村が実戦で使えることがわかったのは収穫では。 #consadole
16:00 from Tween
徳島-浦和は徳島が2-1で勝利。徳重+島田こわいよぅ。
23:08 from web
今唐突に気がついたんだが、他のハンドブックやアンソロジーは“早川書房編集部編”なのに、『ゼロ年代SF傑作選』は“S-Fマガジン編集部編”なんだ。どういう意味があるんだろう。他の部署の手を借りていないということ?
by kats_takami on Twitter

[SF] レダ

2010-02-21 23:49:22 | SF
『レダ Ⅰ~Ⅲ』 栗本薫 (ハヤカワ文庫 JA)




梓薫忌。
“しくんき”と読む。
中島梓であり、栗本薫であった女性の追悼企画。その中で復刊された長編『レダ』。

『レダ』を最初に読んだのは、中学生2年か3年の頃だったと思う。
市立図書館から借りてきた分厚い本。グインにはまり、『メディア9』や『時の石』に魅了されていた頃だ。

少年が世界の秘密を探り出し、閉塞した社会から抜け出そうというストーリーは、実はすごくお気に入りのテーマであった。
ハインラインの世代宇宙船の話や、新井素子の『大きな壁の中と外』なんかには、ものすごく心を躍らせたものだった。

しかし、『レダ』についてはあんまり憶えていない。
確か、大きなピレネー犬みたいな白い犬が出てくると記憶していたが、実は白黒グレーのセントバーナードだったりとか。

なんでだろうと思い返すと、レダがキライだったからだな、たぶん(笑)

レダは自由に生きる象徴みたいな書かれ方をしているが、実は36歳にして少女の精神を併せ持った変人。
それが純粋さを示す設定なのだろうが、どうしても嫌悪感を持ってしまう。なんだか面倒臭い女だなぁという感じ。
これに近いキャラクターをもう一人上げるとすれば、新井素子『チグリスとユーフラテス』のルナちゃんだ。
あっちはオバサンを通り越して、オバアサンだがな。

そんなわけで、レダも気に入らないし、そんなレダに惹かれるイヴも理解できないぜ。というのが感想。


さらにイミフなのが、主人公である少年の名前がイヴであること。
レダという蛇にそそのかされて、知恵の実を口にするというロールには確かにぴったりなのだが、なぜに最初の“女”なのだ。

栗本薫というと、ヤオイ小説にも力を入れていたせいで、その名前だけでイヴがホモに見えてくる不思議。カミーユばりに「俺は女じゃない!」と叫ぶシーンが欲しかったよ。

さて、イヴがイヴなのであれば、アダムはどこにいるのか?
レダは蛇。アウラとLAは母性の象徴。デイマーは神。
ブライは無頼。新しい世界を作るアダムとしては、古き世界に沈みすぎている。
であるならば、アダムはどこか?

そこで考え直さなければならないのが、ふたつの社会。《上》と《下》。宇宙と地上。
地上の管理都市が不完全な社会であるのと同様、ブライが所属する銀河政府もまた完璧な世界ではない。不完全な二つの社会。

地上にイヴがいるならば、アダムは宇宙にいるのではないか。新たな世界を作るために、惑星を飛び出そうとするアダムというの名の少女が!

そんなところにも、描かれなかった幻の小説を夢見て、追悼の意を厚くするのであった。


しかし、キャラクタ造詣以外は、この物語は秀逸である。何がすごいって、管理都市のファー・イースト30がどう見ても、一点の曇りもなく、ユートピアに見えることだろう。

管理社会であり、閉鎖社会であるものの、そこはカイゼンし続ける社会であり、停滞した社会ではない。
市民には管理から逸脱する自由が認められており、反逆者の存在が反逆者ギルドとしてすら認められている。
不幸であることすら自由であり、強制的な自己啓発の淘汰圧(派遣村の就職斡旋のような!)などとも無縁である。
『1984』や『未来世紀ブラジル』のような管理社会的ディストピアとはまったく違う、ある種の理想的な社会が描かれている。

しかし、その裏の意味はアーティストギルドの光景に明確に現われている。
人とちょっとだけ違うことを求める自由。それによって、大きな不満を持たないように飼いならされた反逆者。
他人から見て不幸であることが、当人にとって幸せであるならば、不幸であることを選択することもできる自由でしかない。その意味では、当人にとって不幸であることは市民には許されない。

この世界をディストピアというのであれば、ユートピアとはどこにあるのか。
人間が目指す究極の社会とはどんなものであるのか。
昨今、政治の問題で議論される友愛社会やら、高福祉社会やら、ベーシックインカムの問題なども、果たしてユートピアに繋がる政策なのか、ちょっと考えてみるきっかけになったり。